おいしい緑野菜ほうれん草。

【旬食材】甘いほうれん草を選ぶにはどこを見るべき?失敗しないコツを野菜ソムリエが解説

2023/11/30

冷え込みが厳しくなるとともに甘みを増すほうれん草。現在では1年を通して手に入る食材ではあるものの、やはり冬の時期のほうれん草は格別です。

せっかく旬の時期に買うなら、できるだけ甘くて新鮮なものを選びたいですよね。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、失敗しないほうれん草選びのコツを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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まずは下から見よう

白い背景にほうれん草
chengyuzheng/gettyimages

甘いほうれん草を見分けるには、まずほうれん草の根元側から見てみましょう。

根に近い部分の茎が太いものは、寒さに耐えるために根を太くして糖分や様々な栄養素をしっかり蓄えている可能性が高く、甘いものを引き当てる確率が上がります。

また、スーパーで売られているほうれん草は、たいてい根がカットされているので、その根の断面も太いほうがおすすめ。

ただ茎が先端のほうまで全部太い状態のものは、成長しすぎて一番おいしい時期を過ぎている可能性もあるため、あくまで「根に近いあたりが太い」のを基準にしましょう。

鮮度を確認するには葉の裏も見て

収穫された有機ほうれん草
istetiana/gettyimages

葉については分厚くて緑色が濃く、また葉脈が左右対称なものがおすすめです。

また、ほうれん草は鮮度が落ちてくると葉が黄色っぽくなってしまったり、溶けて半透明のような状態になってしまったりします。葉の表だけ見て大丈夫そうな場合でも、裏から見ると意外と溶けかかっていたり、変色したりしていることも。

新鮮なほうれん草を手に入れるためには、葉の表からだけでなく裏からも確認して、できるだけ状態のよいものを選びましょう。

品種が違うと選び方も変わる

ホウレンソウのサラダ
Lecic/gettyimages

この記事で解説しているのは、もっとも流通量が多い一般的なほうれん草の選び方ですが、現在では実際に様々な種類のほうれん草が手に入ります。

たとえば、生でも食べられるサラダほうれん草や赤茎ほうれん草などは、もともと茎が細い品種なため茎の太さは選ぶ基準になりませんし、そもそもサラダほうれん草の旬は春から初夏にかけての時期。

また、冬だけ流通するちぢみほうれん草も注目ポイントが異なり、根元に近いところから葉がついていて密集しているものがおすすめです。

寒い時期の絶品ほうれん草を楽しもう!

畑に緑のほうれん草の列
JackF/gettyimages

冬のほうれん草は甘みが増すだけでなく、ビタミンの含有量もほかの季節の3倍ほどに増えることがわかっていて、おいしくて栄養価も高くという、いいことづくめ。

もともと緑黄色野菜の中でも特に栄養面で優れているほうれん草が、寒い時期はさらに体にうれしい食材になるわけです。

葉や茎にビタミン、鉄、カリウムなどが含まれているほか、根元の赤い部分には複数のミネラルが含まれていて、あますところなく食べて味わいたいほうれん草。

ぜひ甘くて新鮮なものを選んで、旬のぜいたくな味を堪能してください。


■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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