おにぎり・卵焼き・みそ汁は手順を守ると格段においしくなる!10の名言
2024/09/28
おにぎりや卵焼きにみそ汁。単純な料理ほど、手順を守ると格段においしくなります。何気なく作っている定番料理を作るときに思い出してほしい手順を、10の名言としてまとめました。
米は大吟醸酒のように磨き上げてとぐべし
米はボウルに重ねたざるに入れて水をたっぷり加え、すぐに捨ててなでるようにやさしくとぎます。精米の歩合を高めた大吟醸酒のように、米を丁寧に磨くイメージで5~6回くり返します。
時間がたってもおいしいご飯を炊くには浸水を怠ってはいけない
水に浸す時間は、1~2時間。ちょっと長いと感じるかもしれませんが、しっかり浸水すると米の中まで熱が通りやすくなり、時間がたってもおいしいご飯に炊き上がります。
お椀でひと休みさせたご飯は、格段に握りやすい
熱々のご飯もお椀にいれると握りやすい温度に。形もきれいになります。
ご飯は、生の卵を転がすように握る也
手のひらで生の卵をやさしく転がすように、米粒をつぶさずにご飯をまとめると食べた時にほろっとくずれる。
●塩おにぎり
材料と作り方(4個分)
1.熱湯大さじ2、塩小さじ2を混ぜて溶かし塩手水を作る。
2.温かいご飯400gを4等分し[A]、1を手になじませて握る[B]。これを全部で4個作る。
梅おかかおにぎりの具(4個分)
種を取ってたたいた梅干し2個分+削り節4パック(8g)+しょうゆ小さじ1/2
何はともあれ、調味料を混ぜるべし。卵は後入れに
調味料を先に混ぜておくと混ぜやすく、卵液が均一になります。
卵は、いつもの3倍かき混ぜてちょうどいい
混ぜ方がたりず、卵白が切れていないと、熱が均一に伝わらず、焼きムラができます。
卵液は、最後の一滴まで使ってこそ一人前
ゴムべらなどでかき集め、最後の一滴まで使えば卵焼きの厚みが格段にアップ。
●20年以上作っている絶品卵焼き
材料と作り方(卵焼き器1つ分)
1.ボウルに砂糖大さじ1 1/2、しょうゆ小さじ1、水大さじ3を入れて混ぜ[A] 、卵3個を割り入れて溶きほぐす[B] 。
2.卵焼き器にサラダ油少々をひいて中火で熱し、1の1/5量を流し入れ、上面がほぼ焼けたら手前に巻いて奥に寄せる。空いた所にサラダ油少々をたし、残りの1の1/4量を流し入れて同様に焼く。これをあと3回繰り返し、食べやすい大きさに切る。
豆腐の余分な水分は、だし汁のじゃま
豆腐を水きりしないで入れると、余分な水分でだし汁が薄まって残念な味に。豆腐はペーパータオルで包んで網つきバットなどに入れ、1時間~一晩おいて。
だしからとったみそ汁が、おなかと心をわしづかみ
だし汁はお好みのものでいいですが、煮干しと昆布でしっかり濃いめにとるのがおすすめ。水4カップに対して昆布8g、煮干し16gを入れて約30分おき、中火にかけて沸騰したら火を弱め、昆布を取り出してアクを取り除いて約10分煮ます。煮干しは頭、えら、内臓を取り除くと雑味が出ず、さらにおいしく。
くずした豆腐の断面に、みそ汁がしみる妙
木綿豆腐は、大きめの一口大にちぎりながらイン。凹凸がある豆腐の断面がみそ汁を吸い、至高の一杯に。
●魂揺さぶるみそ汁
材料と作り方(4人分)
1.木綿豆腐(小)2丁(400g)は水けをきる[A] 。わけぎ2本は小口切りにする。
2.鍋にだし汁4カップ[B]を入れて中火にかけ、煮立ったら豆腐を入れる[C]。みそ大さじ3~4を溶き入れて火を止め、お椀に盛ってわけぎをのせる。
<教えてくれた人>
藤井恵さん
料理研究家。心と体を思いやる、作りやすい料理で大人気。おにぎりとみそ汁を愛、『もっと からだ整えおにぎりとみそ汁』(主婦と生活社)の著書もある。
参照:『サンキュ!』2024年10月号「やる気になるホッとする達人の名言」より。掲載している情報は2024年8月現在のものです。調理/藤井恵 撮影/鈴木泰介 取材・文/渡辺ゆき 編集/サンキュ!編集部