新生活が始まる前は、子どもの物が増える時期です。今のうちに物を仕分けて収納を見直しましょう!小さい子どもでも出し戻ししやすくなるルールを整えれば、自分で片づけられるようになりますよ。整えかたのコツを片づけのプロに教えていただきました。
教えてくれたのは… お片づけコンシェルジュ/中山真由美さん
超片づけ下手の過去を克服した整理収納アドバイザー。個人宅の収納コンサルティングやセミナーなどで収納に迷える人々を救済中
ルール1 細かく分けず、ざっくり収納
入れ物や種類を細かく分けすぎると、子ども自身で判断できず、元に戻せなくなる原因に。おもちゃの種類などでざっくりグループ分けし、子どもでも持ち運びしやすい軽いかごなどで、開口部が広い収納グッズにまとめましょう。ふたがある場合は、開け閉めが簡単にできる形かも確認して。積み木など重いものは、キャスターつきの箱に入れれば、子どもでも動かせます。
ルール2 子どもの目線の高さに合わせる
収納場所を決めるときは、それをよく使っている場所の近くにするのが基本。さらに、ケースや箱を置く高さもポイントです! 子どもの目線から腰までの高さが、出し入れしやすいゴールデンゾーン。ラックなどを利用するときは、よく使うものをいちばん取り出しやすい高さの段に、最下段には使用頻度の低いものや重いものを入れると、スムーズに片づけられるようになります。
ルール3 色やイラストでわかりやすく
幼稚園などでは、ロッカーに名前ラベルをつけますよね。家でもこれをマネしてみて。物の指定席がひと目でわかり、子どもの片づけ意欲もアップします。未就学児なら、文字より色やイラストのほうが見分けやすく、好きな絵柄のシールや収納物の写真を貼るのがおすすめ。色分けする場合は、2~3色に抑えると子どもが混乱せず、元に戻しやすくなります。
ルール4 迷ったものはグレーボックスに
おもちゃや本を整理したいのに、子どもが手放したがらないのは、「手放したら最後、二度と手に入らない」と思っているから。そんなときはグレーボックスの出番。「この箱に分けて取っておこうね」と言うと、納得しやすくなります。箱の中身は学期ごとに見直して処分する習慣に。物を必要以上に増やさないことも、スムーズに片づけやすくするためのポイントです。
4つのルールは、どれも子ども目線で判りやすいものでしたね。色分けやイラストで"物のおうち"を指定してあげれば、自分で片づけられるキッカケになります。春は、整理整頓を身につけさせるいいチャンスですよ!
参照:『サンキュ!』4月号「「あ~時間がない!」それは収納のせいかも!?「時間のムダ」が消えてなくなる収納&片づけ術」より一部抜粋。掲載している情報は18年3月現在のものです。
構成/宮原元美 取材・文/神坐陽子
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