サンキュ!STYLEライターで調理師のracssです。
香りが良くて和風、中華風のトッピングには欠かせないゴマ。料理に合わせて黒ゴマ、白ゴマと使い分けると彩りになって便利ですよね。
ゴマの魅力をもっと引き出す簡単テクニック「ひねりゴマ」のやり方をご紹介します。

ひねりゴマとは
「ひねりゴマ」とは、調理のテクニックのひとつです。やり方はとっても簡単。盛り付けの最後に行います。
清潔な指先でゴマをつまんだら、盛り付けの済んだ器の上に持っていき、ぎゅっと力を入れてゴマを潰すように指先をこすります。
途端にゴマのいい香りがします。香りが残るうちに食卓へ!
ひねりゴマにするメリット
このように指先で軽くひねりつぶしたゴマが「ひねりゴマ」。
ひねったゴマは「すりごま」よりは荒く、ランダムに砕けた状態です。細かすぎないので、トッピングにしても見栄えがします。
「ひねりつぶした」だとちょっと感じが悪いな、というときは「つまみゴマ」という呼び方も。
ひねりゴマにするメリットは、何と言ってもゴマの香りが強く立つこと。食欲をそそります。
そして砕けているので消化にも良く、体への栄養の吸収率アップが期待できるんです。
ゴマの消化を助けるひねりゴマ
というのも、ゴマは栄養豊富なのにそのままでは表皮が固く、消化されにくい食材です。口の中で噛み砕けるとよいのですが、ゴマは小さいためよく噛まずに飲み込んでしまうことがほとんどです。
そのままのゴマは消化されず、腸の中のヒダに入り込んで残ってしまうことがあるため、お腹を空っぽにしなければならない検査の前には食べてはいけない食材として注意されるほど。
そんなわけで、ゴマの上質な脂質やビタミンや鉄分、カルシウム、セサミンといった栄養を十分に摂るためには、「すりゴマ」「練りゴマ」がよいと言われています。ただ市販のすりゴマは、せっかくのゴマの香りが飛んでしまいがちなのが残念なところ。
ゴマをトッピングに使うためなら、炒りゴマを買っておき、盛り付けのたびに「ひねりゴマ」にするのがおすすめです。
おかずの彩りのほか、お味噌汁に散らしたり、いつものドレッシングをかけてからひねりゴマをパラパラ、という使い方もゴマの香りを楽しめるのでぜひ。
盛り付けの最後のひと手間で、いい香りが段違い!ひねりゴマのやり方とメリットをご紹介しました。
今度ゴマを使うとき、思い出したらぜひやってみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
◆この記事を書いたのは・・・racss(らっくす)
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。