自家製チョコムースとホイップクリーム

家事の裏ワザ!器械を使うことなく生クリームを時短で泡立てる方法

2020/01/28

お菓子づくりをするときに面倒なことのひとつが生クリームの泡立てです。ハンドミキサーなどの家電を使えば、比較的簡単ですが、持っていない人も少なくありません。

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め、家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、あっという間にホイップクリームをつくる裏技をうかがいました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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生クリームに○○を加えると……!

ホイップクリーム
littleny/gettyimages

生クリームを泡立て器を使ってホイップクリームにしようとすると、何分も混ぜ続けなければならず、腕が痛くなってしまうことがあります。ハンドミキサーがあれば、ラクに短時間で泡立ちますが、それでもちょっとたいへんです。

この面倒な生クリームの泡立てをラクにする裏技ひとつめが、レモン汁です。市販の生クリーム1パック(200ml)に砂糖、小さじ1程度のレモン汁を加えて泡立て器で混ぜるだけ。あっという間にふわふわのホイップクリームが完成です。

ちなみに、ふつうに砂糖のみで生クリーム(動物性・乳脂肪分35%・200ml)を軽く角が立つまで泡立てたときには、4分23秒かかりましたが、レモン汁(小さじ1)を入れると、2分23秒となりました。

なぜ素早く泡立てられるかというと、レモン果汁に含まれるクエン酸によって、生クリームに含まれるたんぱく質が凝固するため。「生クリームが酸っぱくなってしまわないの?」と思うかもしれませんが、いわれてみれば、ほのかな酸味があるという程度。むしろ軽やかさがあって食べやすいと感じるかもしれません。

そして、裏技ふたつめはジャムです。レモン汁同様、小さじ1程度のジャムを生クリームとともに混ぜます。

ブルーベリージャムを入れてみたところ、3分16秒とレモン汁よりやや時間がかかりましたが、砂糖のみよりは大幅に時短となりました。

ジャムのとろみはペクチンという食物繊維によるものです。ペクチンは果物に多く含まれており、乳成分と合わさると凝固するため、泡立ちやすくなります。いちごやりんご、ブルーベリーなど使用するジャムによって、ホイップクリームに風味や色がつきます。

真っ白に仕上げたいときには向きませんが、色のついたクリームを手軽につくることができます(下の写真ではブルーベリージャムを加えて泡立てたものです)。

泡立て器(ホイッパー)がなくても大丈夫!

ホイップクリームをつくりたいけれど、泡立て器を持っていない……! でも、大丈夫です。おうちによくあるもので生クリームを泡立てることができます。

泡立て器なしでもホイップクリームをつくる裏技は、ポリ袋を使うこと。ポリ袋の中に生クリームと砂糖、早く泡立てたいのであればレモン汁もしくはジャムを入れて、しっかりと口を縛ってから、ひたすら振り回します。なかなか泡立たないときは、1分程度冷凍庫に入れて、また振ると泡立ちやすくなります。ジッパーつきのものだと、もれにくく安心です。

今回実際にこの方法を試してみたところ(使用した生クリームは、動物性・乳脂肪分35%・50ml)、1回1分間冷凍庫に入れた時間も含めて、5分28秒かかりました。

泡立て器を使うよりは時間がかりますが、洗いものなし。袋の角をカットすれば、そのまま簡易の絞り袋として使うこともできます。量が多いときには、やはり泡立て器がないとたいへんです。少量必要なときに便利な方法です。

◆監修・執筆/河野 真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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