【管理栄養士監修】賞味期限切れの「チャンジャ」は冷蔵保存でいつまで大丈夫?
2020/10/18
本記事では、賞味期限が切れてしまったチャンジャは食べられるかどうか、傷んでしまったチャンジャの特徴や、鮮度や味を保つためのおすすめの保存方法なども紹介しています。販売元によっては賞味期限が記載されていないチャンジャもありますので、参考にしてください。
チャンジャは賞味期限がすぎても食べられる?
チャンジャは居酒屋や焼き肉店でよく見かけ、サイドメニューやおつまみとして人気があります。キムチの一種ということもあり、発酵食品なので賞味期限が長いイメージがありますが、賞味期限が切れたチャンジャを食べる際は注意が必要です。
香りや味つけが変わってしまったり、時間が経ちすぎると雑菌が繁殖してしまったりする可能性があります。できる限り賞味期限内に食べた方がいいでしょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
チャンジャの賞味期限は?
一口にチャンジャと言っても、主にタラの内臓を使ったものから、ホタテ、イカ、タコなどの海産物を使ったものなどがあります。
賞味期限は、冷蔵保存で10~30日、冷凍保存で半年~1年が多いようです。しかし、メーカー、原材料や添加物の有無、塩分濃度などによって賞味期限が異なるので、購入時に商品に記載されている表示を確認するようにしてください。
賞味期限がすぎて傷んだチャンジャの特徴
じつはチャンジャの賞味期限はパッケージに記載されていない商品も多く、そのような場合は賞味期限を自己判断で行う必要があります。
いつまで食べられるかを判断するためにも、おいしく食べられる期限の目安をすぎて、傷んだチャンジャの特徴を把握しておきましょう。
異臭がする
チャンジャから異臭がする場合は、微生物が繁殖して腐敗が始まっている可能性が高いです。
チャンジャは鮮度が落ちるとアンモニアのような臭いがすることが多いと言われています。チャンジャは、原材料に魚介類が使われることから元々の臭いが強く、異臭の判断がむずかしい場合もありますが、明らかに臭いがおかしい場合は注意しましょう。
異常に酸っぱくなっている
チャンジャは発酵食品なので、時間が経つと自然に酸味が増しますが、酸味があまりにも強すぎる場合は、チャンジャが傷んでしまっている証拠だと言われています。
口に含んだときに異常に酸っぱく感じる、あまりにも舌がピリピリするといった場合は注意が必要でしょう。
カビが生えている
チャンジャを高温多湿になる場所に放置したり、不衛生な容器で保存したり、水分が付着していたり口をつけた箸でさわることなどが原因で、カビが生えてしまう可能性があります。表面に白、黒、緑色などの明らかなカビが見られた場合は、迷わず処分してください。
ちなみに、発酵が進んだことで乳酸菌や旨味成分が白い膜や点々として浮き出て、カビのように見えている場合もあると言われています。見分けがつかないときは、保存状況がどうであったか、カビ臭くないかなどで判断しましょう。
【日数別】賞味期限切れのチャンジャはいつまで食べられる?
メーカーは賞味期限内にチャンジャを食べることを推奨していますが、賞味期限が切れてしまったからと言って、すぐに食べられなくなるほど傷んでいるというわけではありません。しかし、食べる際には自己責任で判断する必要があります。
ここでは、賞味期限をすぎた場合であってもチャンジャを食べられるかどうか、日数別にまとめて紹介します。
賞味期限が1~3日すぎたチャンジャ
チャンジャの賞味期限が切れていたとしても、1~3日程度であれば問題なく食べられる可能性が高いです。
ただし、未開封で正しく保存されていた場合に限ります。開封していたり、常温で長時間放置していたときは、臭いや見た目に異常がないかを確認しましょう。
賞味期限が1週間すぎたチャンジャ
賞味期限が1週間すぎたチャンジャは発酵が進み、酸味が強くなって傷んでいる可能性も捨てきれませんので注意が必要です。
どうしても食べたいというかたは、炒めたり、鍋に入れて煮込むなど、加熱して食べるようにしましょう。
賞味期限が1カ月すぎたチャンジャ
チャンジャは、もともと酸味があり、臭いも独特なので傷んでいるのか、正しい判断を自分でつけることがむずかしい場合があります。
賞味期限が1カ月もすぎてしまった場合、食材が劣化しており体調に悪影響が出る可能性もあるため、食べることはおすすめしません。
チャンジャの正しい保存方法
最後に、これまでの情報を踏まえてチャンジャの正しい保存方法の例を2つ紹介します。正しい状態で保存すればより長く鮮度を保つことができ、腐ってしまったりカビが生えてしまったりという状態を避けられる可能性が高くなります。ぜひ参考にしてみて下さい。
冷蔵庫で保存する
チャンジャの鮮度を保つのに温度管理はとても重要です。保存する温度によって発酵速度が変わるとも言われているので、常温で長時間放置することは避け、冷蔵庫のチルド室や冷気の吹き出し口の近くで保存することをおすすめします。
保存する際は、密閉容器に入れて乾燥や臭い移りを防ぎましょう。
冷凍庫で保存する
チャンジャは冷凍庫で保存することで鮮度を保ち、長期保存することが可能です。
冷凍保存する際には、食べやすい量に小分けし、空気を抜いて密閉できる保存袋などへ二重にして入れると、液漏れや霜がつくのを防ぐことができます。
賞味期限切れのチャンジャには要注意!無理して食べないようにしよう!
チャンジャの種類別の賞味期限や保存方法、傷んでいる場合の状態などに関して紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。
やむを得ず賞味期限切れのチャンジャを食べる際は状態をしっかり確認し、問題があれば無理して食べないように十分注意しましょう。