卯の花は体によく、定番健康食材の1つです。また、いろいろな料理にも使うことができます。しかし、卯の花は賞味期限が短く傷みやすいです。そこで今回は、卯の花の賞味期限と傷んだときの特徴などについて解説していきます。

卯の花は賞味期限がすぎても食べられる?
卯の花とは、食物繊維やたんぱく質を含んだ大豆由来のおからのことで、サラダやハンバーグなどに混ぜて使うこともできます。
卯の花はしっかりとパッケージングされたものもありますが、簡易的にプラスチック容器やビニール袋などに入っていることもあって、賞味期限が極端に短いという特徴もあります。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とは品質が保たれておいしく食べることができる目安の期限です。そのため、賞味期限がすぎてしまうと味や風味などは落ちてしまいますが、基本的に賞味期限がすぎたからとすぐに食べられなくなるわけではありません。
製品によっては賞味期限ではなく、消費期限と記載されていることもあります。これは主に傷みやすい食材に記載されていて、安全に食べられる期限を表しています。日持ちする期限によって、賞味期限か消費期限のどちらかで記載されることになるため、ここではどちらも賞味期限として説明していきます。
【保存方法別】卯の花の賞味期限は?
賞味期限は保存方法によって前後します。そのため、保存状態が悪ければ、商品に記載されている期限よりも早く賞味期限を迎え、傷みも早くなってしまうことがあります。
とくに、生の卯の花は水分量が多くて賞味期限が短いため、安全においしく食べるためにも、保存状態によって、どれだけ賞味期限が変わるのか把握しておくことが大切です。
未開封の卯の花の賞味期限
賞味期限は未開封の状態で、正しく保存されている場合を想定して設定されています。そのため、未開封の卯の花であれば、パッケージに記載されている賞味期限に従うことになります。生の卯の花の場合は、賞味期限がとくに短く、当日~3日ほどです。
ちなみに、真空パックされている商品の場合はもう少し賞味期限が長めで、目安は1週間ほど。おからパウダーであれば水分量がかなり減ることで賞味期限も長くなり、半年以上もつものもあります。
開封済みの卯の花の賞味期限
賞味期限は未開封の状態を想定して設定されてるため、開封したものは賞味期限も短くなります。生の卯の花であれば、元々の賞味期限が短いため、開封後はすぐに食べきるようにしないといけません。
もし、卯の花に傷んでいる様子が少しでも見られる場合は食べないようにしましょう。
冷蔵庫で保存した卯の花の賞味期限
生の卯の花は、必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。商品の種類や、パッケージングの方法などによって多少の前後はありますが、水分を多く含んだ生の卯の花の賞味期限は短く、冷蔵庫で保存しても2〜3日ほどです。
また、賞味期限を迎えていなくても、卯の花は傷みやすい食材です。そのため、賞味期限前であっても、食べる前には必ず状態は確認しましょう。
冷凍庫で保存した卯の花の賞味期限
卯の花は賞味期限が短いため、使い切る前に賞味期限切れにしてしまうという人もいます。もし、使いきれないのであれば、購入してすぐに冷凍するようにしましょう。冷凍すれば、賞味期限を延ばすことができます。
ただし、卯の花が傷みやすいことに変わりはありません。冷凍をしても10日ほどを目安に食べきるようにして、使う前には必ず状態を確認しましょう。
賞味期限がすぎて傷んだ卯の花の特徴
賞味期限は品質が保たれておいしく食べることができる目安の期限なので、賞味期限をすぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、卯の花は傷みやすい食材。
そのため、賞味期限が切れていなくても、卯の花は使う前に状態を確認するようにしましょう。もし、傷んでいれば、卯の花からは以下のような特徴が見られるようになります。
特徴1:酸っぱい臭いと味
卯の花は傷むと酸っぱい臭いがしてきます。また、味も酸っぱくなります。このような状態になると卯の花は食べることができないので廃棄しましょう。
卯の花で繁殖しやすい菌の中には、100℃以上の高温で30分加熱しても殺菌できないものもあります。そのため、「少し傷んだくらいなら加熱すれば大丈夫」ということはないのです。
特徴2:カビが生えて粘りが出る
卯の花が傷むと、カビが生えて変色してしまいます。また、卯の花が溶けて粘りが出てきます。このような状態になった場合も食べることはできません。傷みが始まるサインとしては水分が出てくることもあります。
もし、卯の花から水分が出てきたら、必ず状態を確認しましょう。少しでも色や見た目などに違和感があれば食べることは避けましょう。
【日数別】賞味期限切れの卯の花はいつまで食べられる?
賞味期限は品質が保たれておいしく食べることができる目安の期限なので、賞味期限が切れても、味や風味は落ちるものの、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、卯の花は傷みやすい食材なので注意が必要。
賞味期限が切れる前であっても、卯の花の状態は確認しなければいけませんし、もちろん賞味期限をすぎたあとは、より一層慎重に判断する必要があります。なお、消費期限が表示された商品の場合は、記載された日付を過ぎた時点で安全ではありませんので、食べないようにしてください。
賞味期限が1~3日すぎた卯の花
卯の花はもともと賞味期限が短く、傷みやすい食材です。そのため、賞味期限を数日すぎただけでも、その状態をよく確認する必要があります。
保存状態によっては食べられることもありますが、見た目に変化がなくてもすでに傷みが始まっている場合もあるので、賞味期限切れの卯の花を食べる場合には自己責任ということを理解しておきましょう。
賞味期限が1週間すぎた卯の花
賞味期限を1週間もすぎてしまうと、傷んでしまっている可能性は高いです。水分が出て、変色してきているのであれば食べることは避けましょう。
また、未開封であっても卯の花の傷みは進みます。見た目や臭いに変化がなくても、傷んでいることもあるので注意しましょう。
賞味期限が1カ月すぎた卯の花
どれだけ正しく保存できていたとしても、賞味期限を1カ月もすぎていれば卯の花は食べることはできないでしょう。見た目は変色し、水分が出て、異臭がしている可能性も高いので、すぐに食べることはできないと判断することができるでしょう。
このような状態を放置すると、冷蔵庫内のほかの食材にまで影響が出てしまうこともあるので、すぐに処分しましょう。
卯の花の正しい保存方法
賞味期限は正しい方法で保存されている場合を想定して設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限を縮めてしまうこともあります。また、賞味期限が短くなってしまうことで、傷みも早くなってしまいます。
とくに生の卯の花は賞味期限が短いので、そのおいしさを長く保ち、安全に食べるためにも、卯の花の正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
冷蔵で保存する
生の卯の花は基本的に冷蔵保存です。しかし、冷蔵保存をしても、それほど日持ちはせず、2〜3日を目安に食べきるようにしましょう。真空状態で保存されている未開封の卯の花であれば、もう少し長く日持ちします。
それでも賞味期限までの目安は1週間ほどです。また、卯の花は傷みやすいので、保存状態によっては賞味期限よりも早く傷んでしまうこともあるため、食べる前には必ず状態を確認しましょう。
冷凍で保存する
卯の花を賞味期限内に食べきれないという場合には、冷凍保存が適しています。卯の花を冷凍保存することで、冷蔵よりも長く保存しておくことができます。ただし、冷凍でもあまり長期保存はせず、10日ほどで食べきることを目安にしましょう。
また、冷凍前にから炒りをすれば、もう少し保存期間を延ばすことができます。ただし、解凍後は必ず状態を確認しましょう。
常温で保存する
卯の花は冷蔵、もしくは冷凍で保存する必要があります。しかし、水分の少ないおからパウダーであれば常温で保存することも可能で、生の卯の花よりも賞味期限が長く、正しく保存すれば賞味期限まで数カ月はもちます。
ただし、高温多湿を避け、密閉して保存しないとカビが発生してしまうことがあるので注意が必要です。
賞味期限切れの卯の花には要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限がすぎたからと、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されています。そのため、保存状況によっては賞味期限が短くなることもあります。
また、卯の花はもともと賞味期限が短いので、保存状態によっては賞味期限が早く切れてしまうこともあります。もし、卯の花が賞味期限切れをしたり、状態が変化しているのであれば、無理して食べないようにしましょう。
卯の花を使って料理をしよう
卯の花は体によく、いろいろな料理にも使うことができます。卯の花の正しい保存方法や賞味期限について把握して、卯の花のおいしい状態を長く保つことができるようになったのであれば、次は卯の花を使っていろいろな料理をつくってみましょう。
食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも含むことから健康食材の1つでもあるため、卯の花に特化したレシピ本もあります。1冊でも手元に置いておくと便利でしょう。