アブラージュ

【管理栄養士監修】賞味期限切れの油揚げはいつまで食べられる?冷凍したものは?

2020/06/20

使い勝手がよい油揚げですが、それ故に買いだめなどをして賞味期限を切らしてしまう……なんてことが起こりがち。賞味期限切れの油揚げは、いつごろまで安心して食べられるのでしょうか?正しい保存方法と合わせて解説します。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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賞味期限と消費期限の違い

解説へ入る前に、まずは賞味期限と消費期限の違いについてご案内します。

賞味期限とは品質が保たれておいしく食べることができる目安の期限です。そのため、賞味期限がすぎてしまうと味や風味などが落ちてしまいます。しかし、基本的に賞味期限がすぎたからとすぐに食べられなくなるわけではありません。

製品によっては賞味期限ではなく、消費期限と記載されていることもあります。これは主に傷みやすい食材に記載されていて、安全に食べられる期限を表しています。日持ちする期限によって、賞味期限か消費期限のどちらかで記載されることになるため、ここではどちらも賞味期限として説明していきます。

【保存方法別】油揚げの賞味期限は?

アブラゲ・キアージュ
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賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態が悪ければ、商品に記載されている期限よりも早く賞味期限切れになってしまうこともあります。

油揚げを安全においしく食べるためにも、保存状態によって、どれだけ賞味期限が変わるのか把握しておきましょう。

未開封の油揚げの賞味期限

賞味期限は未開封の状態で正しく保存できていることを想定して設定がされています。そのため、未開封の状態であればパッケージに記載されている賞味期限に従うことになります。

油揚げには2〜3週間と賞味期限が長い商品もありますが、基本となる賞味期限は5日ほどです。消費期限が記載されたものは、あまり日持ちしないので、早めに使い切るように意識しましょう。

開封済みの油揚げの賞味期限

油揚げを開封してしまうと、空気にふれて酸化が進んでしまうため、記載されている期限よりも、早く賞味期限切れになってしまいます。

また、カットした状態で保存してしまうとさらに酸化しやすくなるので、賞味期限もより短くなってしまいます。

賞味期限がすぎて傷んだ油揚げの特徴

厚揚げ
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ここからは、傷んでしまった油揚げの特徴について解説していきます。

特徴1:酸っぱい臭い

豆類は傷むと酸っぱい臭いがするようになります。油揚げの原材料は大豆製品なので、傷んでくると豆類同様に酸っぱい臭いがするようになります。また、傷みが進んでくると、油揚げの表面にヌメリが出てくることも。これらの状態が確認できた油揚げは食べることはできません。

特徴2:発酵が進んで油揚げがふくらんでくる

油揚げにヌメリが出てきている場合は菌が繁殖しています。菌が繁殖すると、腐敗が進んで油揚げの入った袋がふくらんできます。このような状態になった油揚げも食べることはできません。

もし、食べてしまうと体調をくずしてしまう危険性があります。そのため、油揚げの見た目や臭いに少しでも違和感を感じた場合には、食べないようにしましょう。

【日数別】賞味期限切れの油揚げはいつまで食べられる?

厚い油揚げ
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賞味期限はその製品の味や風味などの品質が保たれておいしく食べることができる目安の期限なので、賞味期限が切れても、味や風味は落ちるものの、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は保存方法によって前後します。

また、賞味期限が短くなることで、傷みも早くなってしまいます。そのため、賞味期限は少しすぎたくらいであれば大丈夫と判断せずに、必ずその油揚げの状態を確認するようにしましょう。また、消費期限が表示されたものは、安全に食べられなくなるため、記載された期限をすぎて食べないようにしましょう。

賞味期限が1~3日すぎた油揚げ

未開封で正しく保存できている場合には、賞味期限を1~2日すぎた油揚げは食べても大丈夫なこともあります。しかし、油揚げは傷みやすい食材で、もともと賞味期限が5日ほどとあまり長持ちはしません。

そのため、賞味期限をわずかにすぎただけでも、状態によっては傷んでいる場合もあるので、もし食べる場合には必ず状態をよく確認しましょう。

賞味期限が1週間すぎた油揚げ

油揚げはあまり日持ちしない食材ですから、賞味期限を1週間も過ぎた場合は、食べることは避けるようにしましょう。

もし、状態を確認して大丈夫と判断しても、食べる場合には自己責任となります。見た目に変化がなくても傷みが進んでいることもあるので注意しましょう。

賞味期限が1カ月すぎた油揚げ

賞味期限を1カ月もすぎていれば、当然ながら食べることはできません。未開封であっても異臭がしたり、菌が増殖して腐敗し、油揚げの入った袋がふくらんだりしているでしょう。仮に見た目に変化がなくても、傷んでいる可能性が高いので注意しましょう。

油揚げの正しい保存方法

日本食、食材、「揚げ豆腐」。
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傷みやすく、賞味期限も短めな油揚げ。おいしさを長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。

冷蔵で保存する

油揚げは10℃以下で保存する必要がありますから、冷蔵庫での保存が適しています。常温で保存すると劣化が早まってしまうので注意しましょう。

また、冷蔵庫で保存する場合には、未開封のまま保存するようにしましょう。もし、使い切れずに残ってしまった場合は、空気に触れないようにラップで包んだり、密封したりなどして、早めに使い切るようにしましょう。

冷凍で保存する

賞味期限の前であれば、冷凍保存をすることで、冷蔵よりも賞味期限を延ばすことができます。保存の質を上げたい場合には、油抜きをしたあとに、空気にふれないように1つずつラップに包んだり密封して冷凍することで、1カ月ほどもつといわれています。

ただし、冷蔵よりも長く保存できるからと、あまり長期保存はしないように。冷凍焼けを起こしたり、風味が変わっておいしさが失われてしまいます。また、解凍後は必ず油揚げの状態を確認するようにしましょう。

賞味期限切れの油揚げには要注意!無理して食べないようにしよう!

うどんを食べる
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賞味期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は保存状況によって短くなることもあります。とくに、油揚げは傷みやすく、賞味期限も短いです。

そのため、賞味期限が切れてしまった油揚げを食べる際にはその状態をよく確認するようにしましょう。また、少しでも違和感があれば無理してまで食べないようにしましょう。

油揚げを使って料理をしよう

油揚げは多くの料理に使うことができます。そのため、油揚げの正しい保存方法や賞味期限について把握して、おいしい状態を長く保つことができるようになったのであれば、次は油揚げを使っていろいろな料理をつくってみましょう。

油揚げは使い勝手のよい定番食材の1つなので、油揚げに特化したレシピ本もあります。1冊でも手元に置いておくと便利でしょう。

参考サイト

 
 

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