【管理栄養士監修】「鶏の唐揚げ」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/09/06
この記事では「鶏の唐揚げ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
唐揚げを食べると太りやすい?
唐揚げのカロリーは鶏もも肉を使うのか、むね肉を使うのかなど部位によっても変化します。油で揚げているため、カロリーが低い食べ物というわけではありません。
また、ダイエット中のかたが気になる炭水化物ですが、唐揚げは衣によっても炭水化物量が変わります。食べる量にもよりますが、ダイエットにはあまり向いていない食べ物といえるでしょう。
唐揚げ1食あたりのカロリー
ここからは、唐揚げのカロリーを種類別にみていきましょう。もも肉、むね肉を使った場合のカロリーの目安をご紹介します。
もも肉の唐揚げのカロリー
鶏もも肉は、唐揚げの定番としてよく使われる部位です。鶏肉の中では脂肪分が多く、ジューシーでおいしい唐揚げに仕上がりやすいでしょう。
鶏もも肉(皮つき)を使った唐揚げのカロリー(104.5g・3個)は、303kcalです。
むね肉の唐揚げカロリー
鶏むね肉は、脂肪が少なく高タンパクといわれる部位で、加熱の方法によってはパサつきやすくなります。
しかし、もも肉よりも低カロリーなため、むね肉を使うことでカロリーは抑えられるでしょう。鶏もも肉(皮付き)100gのカロリーが200kcalに対し、鶏むね肉(皮付き)の100gあたりのカロリーは191kcalです
先ほど紹介した鶏もも肉(皮付き)の唐揚げを鶏むね肉に置き換えた場合、1食分(104.5g・3個)は295kcalになります。
唐揚げの炭水化物量は?
ダイエット中は、カロリーだけではなく炭水化物量も気になるでしょう。鶏肉自体には炭水化物(糖質)はほぼ含まれていないため、衣や調理過程に使われる調味料しだいで炭水化物量は変化します。
もも肉(皮付き)の唐揚げ1食分の炭水化物量は3.92gで、そこから食物繊維を引いた糖質量は3.87gです。むね肉に変えた場合でも、皮の有無や部位による差は誤差の範囲といってよいでしょう。
唐揚げを食べる際のポイント
低カロリーとは言えない唐揚げですが、それでも唐揚げを食べたくなることはあるでしょう。ここからは、少しでもカロリーを抑えて唐揚げを食べられる方法を紹介します。
どうしても唐揚げが食べたくなってしまったときの参考にしてください。
皮を取り除く
鶏肉は皮があるのとないのとでは、カロリーが大きく変化します。唐揚げにする前に皮を取り除き調理をすることで、カロリーを抑えられるでしょう。
もも肉とむね肉100gあたりの皮の有無による差は以下のとおりです。およそ半分にカロリーダウンできるので、カロリーの気になるかたは皮を取り除きましょう。
・鶏もも肉
皮付き 200kcal
皮なし 116kcal
・鶏むね肉
皮付き 191kcal
皮なし 108kcal
1個を大きくつくる
唐揚げは油で揚げているため、どうしても高カロリーになってしまう料理です。できる限り油の吸収を抑えるために、唐揚げ一つひとつを大きくつくることも効果的です。
同じ量の鶏肉を使う場合、小さく切ると個数が増える分、油がふれる合計の表面積が多くなってしまいます。
しかし、鶏肉を大きく切ることで個数が減ると、結果的に油にふれる全体の表面積が少なくなり、油の吸収を抑えることができます。その結果カロリーも抑えられるでしょう。
衣を工夫する
唐揚げのカロリーは衣を工夫することでも抑えられます。唐揚げをつくるときに、小麦粉と片栗粉を混ぜて衣にしているかたも多いですが、衣を片栗粉だけにしてみてください。
片栗粉は、小麦粉に比べて油の吸収が低いため、カロリーを抑えられる可能性があります。また、余分な衣を落とすことでさらに吸収率を下げられるでしょう。
しかし、米粉を使うと粒子がこまかく薄くつきやすいので、吸油率を抑えるのであれば米粉のほうが優れています。軽やかな食感も楽しめますので試してみてはいかがでしょうか。
野菜といっしょに食べる
唐揚げを食べるときは、野菜といっしょに食べることがおすすめです。野菜に含まれる食物繊維は整腸効果だけでなく、糖質の吸収を抑える働きがあり、余った糖質が体脂肪とし蓄えられるのを減らすことも期待できます。
また、唐揚げにレモンをかけて食べるのもおすすめです。レモンに含まれるビタミンCが血中のコレステロールを減らす効果が期待できます。そのため唐揚げにレモンをかけると、肥満の予防にもなるでしょう。
唐揚げを食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
唐揚げのカロリーを抑える方法などを紹介してきましたが、だからといって食べすぎてしまったら元も子もありません。
調理方法や食べ合わせなどに工夫をしながら、適度な量を楽しみましょう。