【管理栄養士監修】「卵焼き」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/11/08
この記事では「卵焼き」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
卵焼きを食べると太りやすい?
卵焼きは弁当や朝食などの定番おかずとして人気の高い料理です。卵は「完全栄養食品」ともいわれ、体に必要とされるほとんどの栄養素を幅広く含んだ食品です。とはいえ、卵1個(60g)は91kalあり、調理時に油や砂糖を加える卵焼きはカロリーや糖質が気になる料理でもあります。
いくつかの種類をあげて卵焼きのカロリーを確認していきましょう。
卵焼き1人前のカロリー
卵焼きは家庭によってもレシピが異なります。卵焼きに入れる具材や使う卵の個数、使用する油の量などによってカロリーは変わります。
砂糖、塩、サラダ油だけで調理した卵焼き1人前(70.5g)のカロリーは145kcalです。調理前の卵1個が91kcalなので1.6倍ほどカロリーが上がってしまいますが、おかずとして食べる分には特別に高カロリーな料理ではありません。
種類による卵焼きのカロリーの違い
プレーンな味つけ以外の卵焼きのカロリーも見ていきましょう。ここではだし巻きたまご、厚焼きたまご、具入りの卵焼きとしてネギ、チーズを入れた卵焼きと比較してみます。それぞれ卵1個を使った1人前のカロリーです。
●卵焼き(70.5g):145kcal
●厚焼きたまご(70g):106kcal
●ネギ卵焼き(84.25g):162kcal
●チーズ卵焼き(88g):218kcal
だしを使って調理するだし巻きたまご、厚焼きたまごが低カロリーになることがわかります。
卵焼きの炭水化物量は?
糖質は炭水化物と同一視されがちですが、糖質と食物繊維の総称が炭水化物です。食物繊維を含む食材が使われている場合、糖質量=炭水化物量とは限らないことは覚えておきましょう。
前述した5種類の卵焼き1人前の炭水化物量と糖質量は以下の通りです。
●卵焼き:4.64g(4.64g)
●だし巻きたまご:0.35g(0.35g)
●厚焼きたまご:4.48g(4.48g)
●ネギ卵焼き:4.18g(3.87g)
●チーズ卵焼き:3.39g(3.39g)
※括弧内は糖質量
卵1個(60g)の炭水化物量は0.18g、糖質量も同量の0.18gで極めて糖質の少ない食品です。調味料と中に入れる具材の種類や量に気をつければ、卵焼きの糖質はそれほど気にする必要はないでしょう。
卵焼きを食べる際の注意点
ここからはカロリーの気になるかた向けに、卵焼きを食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などに卵焼きを食べたくなった際の参考にしてください。
たんぱく質をいっしょにとる
肉・魚類などたんぱく質を多く含みますが、脂質も高く高カロリーなことからダイエット中は敬遠されがちな食品です。たんぱく質が不足すると筋肉が減少し、基礎代謝量まで落ちてしまいます。
卵にもたんぱく質は含まれていますが、たんぱく質を含む食材を入れて、摂取量を増やしてもよいでしょう。たんぱく質を含んでいる卵焼きの具材は、ハムやたらこ、納豆、チーズなどがあります。ただし、これらの具材を加えるときには、カロリーや糖質量だけでなく、むくみや高血圧などの原因となる塩分のとりすぎにも注意しましょう。
野菜といっしょに食べる
卵焼きを野菜といっしょに食べるのもおすすめです。野菜に含まれる食物繊維は整腸効果だけでなく、糖質の吸収を抑える働きがあり、余った糖質が体脂肪として蓄積されるのを防ぐ効果も期待できます。
また、食物繊維を含む食材を具材として入れてもよいでしょう。卵焼きの具に合う食材としては、ごぼうや青菜類、キャベツ、白菜、きのこ類、ひじき、のりなどがあります。
砂糖の量を調整する
卵焼きは甘い方が好みという人も多いのではないでしょうか。しかし、砂糖を加えすぎてしまうと、低糖質という卵のメリットを打ち消してしまいかねません。
ダイエット中に食べる卵焼きであれば、加える砂糖やみりんの量を控えめにしたり、糖質を抑えた甘味料に置き換えるといいでしょう。
卵焼きを食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
プレーンな卵焼きのカロリーは特別高いわけではありませんが、具材を入れたり調理時に砂糖・油を増やすとあっというまにカロリーが高くなってしまいます。
つくり方や食べ方に注意して、ほどほどに楽しみましょう。