【管理栄養士監修】気になる「ローストポーク」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/01/26
この記事では「ローストポーク」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
ローストポークを食べると太りやすい?
ローストポークは、低カロリーとは言えませんが、太りやすいとも言えない料理です。というのも、炭水化物量は少なく、代謝に役立つ栄養素が多く含まれているためです。太りやすいかどうかは、一概にカロリーだけでは決まらず、栄養素の中身が重要といえるでしょう。
ただし、豚肉の部位やソースの種類によってはカロリーが高くなる場合もあるので、注意が必要です。
それでは、ローストポークには具体的にどんな栄養が含まれており、どういった食べ方をすればよいのでしょうか。この記事で具体的に解説していきます。
ローストポーク1食分のカロリー
豚ロース肉で作ったローストポークの1食分40gあたりのカロリーは、108kcalです。同じロースト料理で比べると、牛肉で作ったローストビーフ1食分40gあたりのカロリーは78kcalなので、ローストビーフのほうがカロリーは低くなっています。
この数値にソースに分は含まれていないので、ソースを加えるとカロリーはさらに高くなります。
ローストポークと相性がいいものにはグレイビーソースやフルーツソースなどがありますが、カロリーをできるだけ低くしたいのであれば、塩や醤油ベースなどのあっさりした種類のソースを選ぶといいでしょう。
ローストポークの炭水化物量は?
ローストポークの炭水化物量は、1食分40gあたり0.4gです。三大栄養素を見ると、脂質8.39g、タンパク質7.33gとなっており、炭水化物量はとても少なく脂質が一番多い料理と言えます。
ご飯にのせるローストポーク丼やパンにはさむローストポークサンドにすると炭水化物量が増えるので、炭水化物を抑えたい場合はそのままで食べるか、サラダなどにして食べると良いでしょう。
ローストポークを食べることで期待できる効果
ローストポークを食べると、代謝や美容の面で期待できる栄養素が含まれています。ここではとくに、「エネルギー代謝」と「美肌・美髪効果」について紹介します。ローストポークのカロリーだけでなく、栄養面にも目を向けて献立に活用してみてください。
エネルギー代謝に役立つ
ローストポークにはビタミンB1が含まれているため、食事に取り入れることでエネルギー代謝をスムーズにすることが期待できます。
ローストポークにはさまざまなビタミン類が含まれています。なかでもビタミンB1は1食分40gあたり0.25mg含まれており、これはローストポークに含まれるビタミン類の中でも高い数値です。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する重要な役割を担っています。
したがって、糖質を多くとる人は、ローストポークのようなビタミンB1を含むものを食事に取り入れるといいでしょう。また、ビタミンB1はエネルギー産生に関わるため、運動量が多い人にも積極的な摂取がおすすめです。
美肌・美髪効果が期待できる
タンパク質を含んでいるローストポークを食卓に取り入れると、美肌・美髪効果が期待できます。
タンパク質は、筋肉や皮膚、毛髪などの成分となって健康的な体をつくるだけでなく、ホルモンや抗体などの成分となって体を調節する機能もサポートしてくれます。
不足すると体力や免疫力の低下だけでなく、髪や肌が傷みやすくなったりする場合もあるので、積極的にタンパク質を取り入れるようにしましょう。
ローストポークを食べるときのポイント
ローストポークをヘルシーに食べるためには、使う部位や味付け、食べ方を工夫してみましょう。ここでは、食べる際の3つのポイントをお伝えしますので、料理方法や食事のとり方の参考になさってください。
豚肉の部位を工夫する
ローストポークをヘルシーに食べるためには、豚肉の部位の選び方を工夫してみましょう。
豚肉は部位によってカロリーにかなりの差があります。例えば100gで比べると、豚ばら肉は386kcalと高めですが、豚もも肉は183kcal、豚ヒレ肉は115kcalと低めです。ローストポークのカロリーを抑えるためには、低カロリーの部位を使うのがおすすめです。
シンプルな味つけにする
カロリーを控えて食べすぎを防止するためには、ローストポークの味つけはシンプルなものを選びましょう。
ローストポークには、グレイビーソースや和風ソースなどいろいろなソースが合います。ソースに使われる材料よってはカロリーが高くなり、炭水化物量が増えることもありますので注意が必要です。
また、味が濃いとごはんやパンなどの主食を食べすぎてしまうことがあるので、ソースは酸味をきかせたり、塩や醤油を使ったあっさりとした味つけのものにしましょう。
野菜を先に食べる
ローストポークに限りませんが、野菜を先に食べるようにすると太りにくい食べ方につながります。
食物繊維を多く含んでいる根菜類や歯ごたえのある生野菜は、噛む回数を増やして満腹感が得られやすくなります。これらを含むサラダなどの料理を先に食べておくと、食べすぎ防止になります。
また、食物繊維には血糖値の急上昇を抑える働きがあります。血糖値が上がるとインスリンが分泌され、血液中の糖分を脂肪に変えて蓄積しようとしてしまうため、血糖値の上昇は緩やかにすることが望ましいと言えます。
ローストポークのおすすめレシピ
ここからは、ローストポークのおすすめレシピを紹介していきます。簡単に調理できるレシピと本格的な味わいのレシピを紹介しますので、これからローストポークをつくってみたいかたは料理の参考になさってください。
おすすめレシピ1:漬けて焼くだけ!ローストポーク
自宅でおいしいローストポークを手軽につくりたいなら、こちらのレシピがおすすめです。豚ロース肉を下味に漬けてオーブンで焼くだけで、柔らかくてジューシーな一品になります。手に入れやすい身近な調味料が多く、材料が少なめで調理できるのもポイントです。
おすすめレシピ2:ローストポーク
本格的なローストポークを食べたいなら、こちらのレシピがおすすめです。オーブンで焼く前に一旦フライパンで焼くので旨みが閉じ込められます。複数のハーブを使っているので風味がよく、ソースには柑橘類を入れるためさわやかな味わいになります。
ローストポークのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
代謝や体づくりに役立つ栄養素を多く含むローストポークは、工夫すればヘルシーに食べられる料理です。
食事制限中の場合、ただ摂取カロリーを控えるだけでは栄養不足になり、体調を崩してしまう場合もあります。必要な栄養素を摂取することが大切ですが、体をつくるタンパク質や代謝の改善に役立つビタミンB1を含むローストポークは、食事制限中にもおすすめの料理です。
紹介したような部位や味つけ、食べ方などを意識して、食事に取り入れてみましょう。合わせる野菜や主食の量などに気をつけて献立を組み立てれば、体を気遣う人にもぴったりな食卓になります。
紹介した内容を参考に、ヘルシーなローストポーク料理をつくってみるのもいいでしょう。