【管理栄養士監修】気になる「串カツ」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/01/27
この記事では串カツのカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
串カツを食べると太りやすい?
大阪名物としても親しまれている串カツは、お酒と一緒についつい何本も食べてしまうというかたも多いのではないでしょうか。
串カツは使用する具材によって大きくカロリーの変動する料理ですが、小麦粉や卵、パン粉といった衣(ころも)をつけて油で揚げるため、カロリーが高くなりやすい傾向にあります。
串カツ1食分のカロリー
串カツのカロリーは、2本(100.1g)あたり306kcalです。こちらは、豚ロース肉(約50g)と玉ねぎ(約20g)を使って油で揚げた場合の串カツのカロリーとなっています。
串カツの具材は、これ以外にも豚肉や牛肉、野菜、魚介類など豊富にあり、選ぶ食材によってカロリーが大きく変動します。具材自体が低カロリーであっても、具材の表面積が大きくなるほど衣や油を吸う量が多くなって高カロリーになるため、選び方に注意しましょう。
串カツの炭水化物量は?
串カツの炭水化物量は、2本(100.1g)あたり9.79gとなっています。
串カツを食べる場合は、何本も食べることが多いでしょう。どの具材を選んでも、小麦粉やパン粉といった衣をつけるため、炭水化物量は増えやすいといえるでしょう。また、甘味のあるソースをつけて食べると、さらに炭水化物量の摂取は増えてしまいます。
ダイエット中など炭水化物量が気になる場合には、串カツやソースの量に注意が必要です。
串カツと串揚げは違うの?
串カツと串揚げに明確な違いは定義されていませんが、使用される具材と地域、食べ方に異なる点があるといわれています。
まず具材についてですが、主にお肉に衣をつけて揚げているものを串カツ、野菜や魚介類など、お肉を含めたすべての食材を揚げたものを串揚げと呼ぶことが多いようです。
また、串カツは大阪、串揚げは全国で食べられるとされています。大阪の串カツはソースをつけて食べますが、串揚げはソース以外に塩やからしなどの調味料をつけるなど食べ方にも違いが見られます。
串カツを食べる際のポイント
串カツは衣をつけて油で揚げる料理ですので、カロリーの高くなりやすい食べ物です。したがって、ダイエット中などでカロリーが気になるときには注意が必要となります。
ここからは、串カツを食べる際のポイントについて紹介していきます。食べ方や作り方に気をつけて、おいしく串カツを楽しみましょう。
食物繊維の含まれた野菜と一緒に食べる
食物繊維には摂り過ぎた脂質の吸収を抑える働きがあります。油を使用する串カツは脂質が高くなりやすい食べ物ですが、食物繊維の含まれた野菜やきのこ類の串揚げを一緒に食べることで脂質の吸収を抑える効果が期待できます。
また、最初にそれらの食材を含むサラダやおひたしなどを食べておき、串カツの食べ過ぎを避けることもおすすめです。歯ごたえのあるものを選んでよく噛めば、満腹中枢が刺激されて食欲を抑えることにも繋がります。
具材選びを工夫する
豚肉を使用した串カツは定番ですが、同じ豚肉でも部位によって脂質の量が異なるため、カロリーに大きな差が出ます。
豚ロース肉の脂質は100gあたり19.2g(172.8kcalに相当)、豚ヒレ肉の100gあたりの脂質は1.9g(17.1kcalに相当)となりますので、豚肉を選ぶ際は脂質の少ない豚ヒレ肉にすることをおすすめします。
また、鶏のささみは1本(43g)あたり脂質が0.34g(3.06kcalに相当)と、同じお肉ですが脂身が少なく、豚肉の代わりに選ぶのもおすすめです。手作りする際は、お肉以外に豆腐を使うとヘルシーでボリュームのあるカツになります。
ソースをつけすぎない
串カツにはソースをつけて食べることが多いと思いますが、ウスターソースのカロリーは、大さじ1杯あたり20kcal、炭水化物量は4.56gとなっています。
串カツのお店では二度づけが禁止とされているところも多いですが、だからといって大量にソースをつけすぎないように注意しましょう。
ソースの代わりに塩やレモン汁などを利用すると、カロリーや炭水化物量が抑えられるのでおすすめです。また、薄味にすることで食欲を抑えることも期待できるでしょう。
お酒の量に気をつける
串カツはお酒とセットで楽しまれる方も多いですが、お酒の飲みすぎには注意が必要です。
ビールのカロリーは1缶(354g)あたり142kcal、ウーロンハイのカロリーは1杯(350g)あたり287kcalとなっています。
お酒の食欲増進作用による、おつまみやご飯の食べ過ぎがカロリーオーバーに繋がるため、ダイエット中の方やカロリーを気にしている方はお酒の量に気をつけましょう。
どうしてもお酒も飲む場合は、比較的カロリーが低めのハイボールやワインに変えたり、合間に水を飲むなどして、お酒の飲むペースを遅くするようにしましょう。
衣を薄くする
串カツを自宅で手作りする場合には、衣の量の調節が可能です。衣をつけるためのバッター液は、水分を増やしてサラッと軽めにつくりましょう。
生パン粉や目の粗いパン粉は油を多く吸収してしまいますので、できるだけ乾燥パン粉や目の細かいものを使用すると油の吸収を抑えてカロリーを減らすことができます。
また、パン粉をまぶしてオーブンで焼いてノンオイルの串カツをつくる、などの調理方法もおすすめです。
酸化が進んだ油は避ける
串カツは油を使用する料理ですが、油にも注意が必要です。油は高温で加熱し続けたり、日の当たる所に置いたり、油の中に不純物が混じることなどによって酸化が進みやすくなります。
酸化が進んだ油を食べてしまうと気分が悪くなったり、胸やけを感じたり、ひどい場合には下痢や嘔吐などの症状が出るなど体に悪影響を及ぼす可能性があります。
油の使用状況や保存状態によっては、色が濃くなっていたり、鼻につくような臭いがすることがあります。そういったものは油の酸化が進んでいるサインと考えられますので、そのような油は避けて新しい油を使うようにすると、カラッと仕上がり安心して食べられるでしょう。
串カツのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
串カツにはいろいろな具材の種類がありますが、カロリーが高くなりやすい食べ物ですので、ダイエット中やカロリーが気になるときには手を出しづらいでしょう。しかし、調理法などを工夫すれば、カロリーを抑えることも可能です。
串カツについて正しく理解して、食べる際の参考にしてみてください。