【管理栄養士監修】気になる「かき氷」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/04/26
この記事では「かき氷」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
かき氷を食べると太りやすい?
かき氷は、シロップの量やトッピングなどによってカロリーが大きく変わるため、一概に太りやすいとは言えない食べ物です。
シロップは、香りや色が異なるいちご、メロン、ブルーハワイなどさまざまな種類があります。また、トッピングも楽しめ、果肉やあずき、白玉だんごをのせるなど、アレンジの幅は広いでしょう。さらに、氷そのものもアレンジでき、水からつくるものだけでなく、甘味がついた牛乳を凍らせてつくるかき氷もあります。
このように、使われる材料が多種多様であることから、それぞれのトッピングやアレンジごとのカロリーについて把握しておきましょう。
かき氷1食分のカロリー
ここからは、一般的な水を凍らせた氷にシロップをかけたシンプルな「かき氷」と、アレンジを加えた「台湾風かき氷」のカロリーを紹介します。
アレンジやトッピングによってどれくらいカロリーに差が出るのかを把握して、食べるときの参考にしましょう。
いちごかき氷のカロリー
かき氷1食分(230g)のカロリーは、39kcalです。これは削った氷にいちごシロップをかけたかき氷のカロリーです。かき氷に使われる氷はノンカロリーのため、数値はシロップのカロリーを示していることになります。そのため、かき氷のカロリーはシロップの量やトッピングの種類に応じて変わるといえます。
いちごシロップは、いちご、レモン、グラニュー糖でつくられていて、カロリーの多くをグラニュー糖が占めています。そのため、自作して砂糖の量を調整することでカロリーを抑えることができるでしょう。
なお、コンデンスミルクを20gかけていちごミルク味にした場合は、66kcalもアップすることになります。クリーミーで濃厚な味わいとなって魅力的ですが、食事制限中の方は注意しましょう。
マンゴーかき氷のカロリー
マンゴーかき氷1食分(248.8g)のカロリーは、239kcalです。これは、牛乳、コンデンスミルク、砂糖を混ぜてつくった氷を削り、マンゴーの果肉などを使った台湾風レシピのカロリーです。
コンデンスミルクや牛乳、マンゴーの果肉を使っているため、いちごかき氷よりもカロリーが高くなります。カロリーを低くしたい場合は、脂質を多く含むコンデンスミルクを使わないように、台湾風ではなく水を凍らせた氷にマンゴーソースをかける食べ方がおすすめでしょう。
かき氷の炭水化物量は?
いちごシロップをかけたかき氷1食分(230g)の炭水化物量は、10.35gです。また、タンパク質は0.18g、脂質は0.02gとなっているため、炭水化物量だけ多く含まれていることが分かります。
水で作ったシンプルな氷には、カロリーだけでなく炭水化物も含まれていないため、この数値はいちごシロップの炭水化物量を示しています。炭水化物量をできるだけ抑えたい場合は、シロップの量を調整しましょう。
また、マンゴーをトッピングした、台湾風かき氷1食分(248.8g)の炭水化物量は42.52gです。甘みの強いコンデンスミルクが多く使われているため、シンプルなかき氷よりも炭水化物量が一気に多くなります。
トッピングや氷の種類を変えることで、カロリーとともに炭水化物量も大きく変動するでしょう。
かき氷を食べるときのポイント
ここからは、かき氷をヘルシーに食べるときのポイントをお伝えします。甘さを調整してもおいしく食べられる方法や、食べ方の工夫について解説します。ぜひ参考にしてみましょう。
シロップを手づくりする
果物を使ってシロップを自作すれば、砂糖の量を調整できるだけでなく、着色料や保存料を使わないヘルシーなかき氷をつくることができます。
好きな果物をミキサーにかけるだけの簡単レシピもあり、砂糖を多く入れなくても果物本来の甘さで楽しめるでしょう。また、自作したシロップには添加物が入らないため、健康に気をつけたいかたにもおすすめでしょう。
ハチミツで甘さを調整する
ハチミツと砂糖のカロリーを比べると、ハチミツのほうが高カロリーです。大さじ1杯分でカロリーを比べると、ハチミツは62kcal、砂糖は35kcalです。同様に炭水化物量を比べると、ハチミツは16.74g、砂糖は8.93gとなっています。
ただし、ハチミツは甘味が強く、砂糖の約3分の1の量で同等の甘味を感じさせることができるため、ハチミツを使うことで結果的にカロリーや炭水化物量を抑えることができるでしょう。
人工甘味料を使う
さらにカロリーを控えたい場合は、砂糖の代わりに人工甘味料を使う方法もあります。
人工甘味料の中には非常に強い甘みをもつものがあり、代用に使うことで砂糖に含まれるカロリーよりも大幅にカットすることが可能です。手づくりする際は、うまく取り入れてみるといいでしょう。
氷自体が甘いものは避ける
水でつくる氷はノンカロリーですが、牛乳や砂糖などを加えた氷でつくるかき氷はカロリーが高くなるため、ヘルシーに食べるなら氷自体が甘いものは避けましょう。
どうしても甘みのある氷をつくりたい場合は、コンデンスミルクや砂糖の量をできるだけ少なくし、果物の割合を増やして果肉の甘さで味わうのがおすすめです。同じ重量の場合、果物の方が低カロリーなことが多いので、自分の好みに合わせて工夫してみましょう。
シンプルなかき氷を選ぶ
コンデンスミルクやつぶあんなどを追加するとカロリーが高くなるため、低カロリーにしたい場合はシンプルなかき氷を選びましょう。
トッピングとして見かけることが多いつぶあんを10g追加すると24kcal、白玉だんご1個(20g)を追加すると37kcalアップします。
トッピングはカロリーだけでなく炭水化物量も増えやすくなるため、ヘルシーに食べたい場合は量を調整するか、シロップのみのシンプルなかき氷を選びましょう。
かき氷のカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
かき氷は使う材料によって大きくカロリーが変わる食べ物のため、材料ごとにカロリーや炭水化物量を理解し、食べ方を工夫することが重要です。
ヘルシーに食べたいなら、ハチミツや人工甘味料などを使用し、トッピングの種類や量を調整しましょう。また、シンプルなかき氷を選んだりするのもポイントです。
紹介した内容を参考に、かき氷を工夫して楽しみましょう。