【管理栄養士監修】気になる「ジャーマンポテト」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/06/01
この記事では「ジャーマンポテト」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。
ジャーマンポテトを食べると太りやすい?
ジャーマンポテトはじゃがいもやベーコン、ソーセージなどを油で炒めてつくられるため、カロリーや炭水化物量が低い料理とは言いがたいでしょう。しかし、それだけでは太りやすい料理とは言い切れません。
ジャーマンポテトを食べることで期待できる効果もあり、食材の選び方や食べるときのポイントを押さえることで、カロリーが気になる場合でも取り入れやすくなるでしょう。
ジャーマンポテトについて正しく理解し、おいしく食べましょう。
ジャーマンポテト1食分のカロリー
ジャーマンポテト1食分(232.2g)のカロリーは、309kcalです。これは、じゃがいもやベーコン、玉ねぎ、ソーセージなどの具材を油で炒め、塩こしょうとパセリを振りかけたレシピのカロリーになります。
コンソメやカレー粉で味つけをしたり、チーズが入っているレシピもあり、カロリーは使用する材料の種類や量によって異なるでしょう。
ジャーマンポテトの炭水化物量は?
ジャーマンポテト1食分(232.2g)の炭水化物量は、27.7gです。1食分に使われるじゃがいも130gあたりに22.88gの炭水化物を含んでいるため、ジャーマンポテトの炭水化物量の大半を占めていることになります。
炭水化物量をコントロールしたい場合は、じゃがいもの量に気をつけましょう。
ジャーマンポテトを食べることで期待できる効果
ここからは、ジャーマンポテトを食べることで期待できる効果について紹介していきます。ジャーマンポテトに使われるじゃがいもには、さまざまな効果が期待できます。
カロリーや炭水化物量ばかりを気にするのではなく、そういった点を正しく理解することで、日常生活にも取り入れやすくなるでしょう。
満腹感が得やすくなる
中くらいのじゃがいも1個(135g)のカロリーは103kcalで、ご飯1膳(160g)のカロリー269kcalよりも低くなっています。そのことに加え、ご飯やパンなどの主食よりも、じゃがいもは満腹指数の高い食材だと言われています。ジャーマンポテトを食べることで満腹感を得やすくなったり、腹持ちがよくなることを期待できるでしょう。
ごはんやパンなどを食べすぎてしまいがちな人は、ジャーマンポテトといっしょに食べることで、それらの量を減らせる可能性があるでしょう。
血糖値の上昇を抑える
ジャーマンポテトを食べると、じゃがいもに含まれるレジスタントスターチのおかげで、腸内環境の改善が期待できます。
レジスタントスターチとは、消化されにくいデンプンのことです。食物繊維のような働きを持ち、糖の吸収を穏やかにしたり、腸内環境に対して有益に働くことが期待できます。
血糖値が急激に上昇すると脂肪の蓄積につながりますが、レジスタントスターチをとることで血糖値の上昇を抑え、太りにくくするなることにつながるでしょう。
ただし、加熱すると減少し、冷えると増加する性質があるため、効果を期待するのであれば冷ましたジャーマンポテトを食べるのがおすすめです。
ジャーマンポテトを食べるときのポイント
うれしい効果のあるジャーマンポテトですが、食べる場合にはどのような点に気をつけるとよいのでしょうか。
ここでは、レシピや食材のなどの具体的な選び方のポイントをお伝えします。調理や食べる際の参考にしてみましょう。
シンプルなジャーマンポテトを食べる
ジャーマンポテトを健康的に食べるためには、できるだけトッピングのないシンプルなレシピを選びましょう。
ジャーマンポテトに使われるじゃがいもは、カレー粉やチーズなどと相性のよい食材です。こういった材料を使いアレンジして楽しむことも可能ですが、種類や量によってカロリーが高くなる場合があるため注意が必要です。
たとえば、プロセスチーズをスライス1枚分(18g)加えると、61kcalアップします。少しでもカロリーや炭水化物量を抑えて食べたい方は、シンプルなジャーマンポテトを選びましょう。
油を使いすぎない
ジャーマンポテトを調理する際は、油の使用量に注意しましょう。
ジャーマンポテト1食分に使われるサラダ油4gのカロリーは37kcalです。1食分309kcalに占める割合はさほど高くはありませんが、油の使用量を増やしてしまうとカロリーがその分高くなります。油を使う際には目分量で加えず、きちんと計量して多くなりすぎないよう注意しましょう。
また、じゃがいもをゆでたり蒸しておき、炒めたベーコンなどに含まれる油分だけでサッと混ぜ合わせてつくる方法であれば、油を使わずにすむでしょう。
ベーコンの種類を選ぶ
カロリーを気にしているときにジャーマンポテトを楽しむ場合は、ベーコンの種類を選びましょう。
ジャーマンポテト1食分に使われるバラ肉を使ったベーコン1枚(17g)あたりのカロリーは、69kcalです。一方で、肩肉を使ったショルダーベーコンであれば、脂質が少ないため1枚(20g)あたり37kcalしか含まれていません。
ジャーマンポテトを手作りする場合は、カロリーオフなどの表示があるものを選んだり、ベーコンの種類を確認することをおすすめします。
ジャーマンポテトのおすすめアレンジレシピ
ここでは、ジャーマンポテトのおすすめのアレンジレシピを紹介します。食材や味付けを変えたりスープにしたりと、さまざまなアレンジが可能です。
いつもと一味違うジャーマンポテト食べたいというかたは、参考にしてみましょう。
おすすめレシピ1:サツマイモのジャーマンポテト
食物繊維をとりたい方には、サツマイモのジャーマンポテトがおすすめです。食物繊維量を比べると、じゃがいも1個(135g)あたり1.76gであるのに対し、同量のサツマイモには3.11g含まれています。皮に多くの食物繊維が含まれるため、サツマイモはよく洗って皮つきのまま調理するのがおすすめです。
サツマイモの甘さとベーコンの塩気の絶妙な味わいが楽しめるでしょう。
おすすめレシピ2:ジャーマンポテトスープ
満腹感のある汁物を作るなら、ジャーマンポテトスープがおすすめです。ジャーマンポテトの材料をそのままスープにアレンジしています。
じゃがいもは炒める段階である程度火を通しておくと、煮込んだときに早くやわらかくすることができます。スープにすることで、ジャーマンポテトの材料としては少ない量でも、ボリューム感のある一品に仕上がるでしょう。
おすすめレシピ3:和風ジャーマンポテト
和食の献立に合わせるなら、和風ジャーマンポテトがおすすめです。だしの効いた親しみやすい味つけになっていて、ご飯にも合うでしょう。
大人のおつまみや子どものお弁当のおかずにもおすすめです。また、冷蔵庫で5日間日持ちするため、作り置きおかずとしても活躍するでしょう。
ジャーマンポテトのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
ジャーマンポテトは、カロリーや炭水化物量が低いとは言いがたいですが、工夫することでダイエット中やカロリーを気にしているときでも取り入れやすくなります。
また、じゃがいもは満腹感を得やすい食材であるため、食べ方しだいで食事量を減らせる可能性があります。紹介した内容を参考に、ジャーマンポテトをおいしく食べましょう。