【管理栄養士監修】気になる「きんつば」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/06/01
この記事では「きんつば」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときの食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。
きんつばを食べると太りやすい?
きんつばは甘くておいしい和菓子で、つい食べたくなってしまうこともあるでしょう。しかし、きんつばには餡子や芋や栗などが使われているため、ダイエット中には注意が必要なお菓子でもあります。
ダイエット中にきんつばを食べるのであれば、事前にきんつばを食べる際のポイントを押さえておくようにしましょう。
きんつば1食分のカロリー
きんつばには、芋きんつばや栗きんつばなどのいろいろな種類や商品があり、それぞれカロリーは異なります。餡子に小麦粉の薄い生地をつけて焼いたきんつばであれば、1個(65g)あたり172kcalです。
肥満予防のためには1日あたりの間食の目安が200kcalであるといわれており、1個でほぼ満たしてしまうきんつばは高カロリーなお菓子であることがわかります。
「きんつばであれば数個は軽く食べることができる」という人も多いため、食べすぎには注意が必要です。
きんつばの炭水化物量は?
きんつばの炭水化物量は、1個(65g)あたり38.48gです。炭水化物量が多い定番の食べものである食パンの場合は、6枚切り1枚(60g)で28.02gです。
きんつばの炭水化物量は食パンよりも多く、炭水化物量の多いお菓子であることがわかります。
きんつばを食べることで期待できる効果
きんつばは高カロリーで、炭水化物量も多いため、食べすぎには注意が必要なお菓子です。しかし、きんつばを食べることは悪いことばかりではありません。
きんつばの主な材料である餡子には小豆が使われています。その小豆にはいろいろな効果が期待できます。きんつばを食べることで期待できる効果にはどのようなものがあるか知っておきましょう。
便秘解消効果
きんつばに使われている小豆には食物繊維が含まれ、腸内の環境を整えたり便秘を解消したりする効果が期待できます。
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類がありますが、小豆が多く含んでいるのは不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維には便秘解消効果だけでなく、少量で満腹感を感じやすいという効果も期待できます。
アンチエイジング効果
小豆にはポリフェノールも含まれています。ポリフェノールにもいろいろな種類がありますが、小豆に含まれているものには、カテキンやカテキングルコシド、プロアントシアニジンやルチンなどがあります。
これらの中でも、カテキングルコシドは抗酸化作用が強く、健康にさまざまな悪影響を及ぼす活性酸素を除去することにより、病気や老化の予防効果が期待できるでしょう。
また、ポリフェノールとは別に、餡子をつくるときに小豆のアミノ酸と糖が結びついたものを加熱することでメラノイジンという物質が生まれます。メラノイジンには、ポリフェノールと同じような抗酸化作用があるといわれています。
むくみ解消効果
小豆には、カリウムという栄養が含まれています。カリウムには、体内の余分な塩分(ナトリウム)や水分を体外に排出してくれる効果が期待できます。
塩分をとりすぎたり体に不要な水分が溜まったりすることは、むくみの原因となります。そのため、カリウムを含む小豆をとることで、むくみの解消や予防効果が期待できるでしょう。
きんつばを食べるときのポイント
きんつばを食べると体にうれしい効果がいろいろと期待できます。しかし、きんつばは高カロリーで、炭水化物量も多いことは前述のとおりです。
そのため、「いろいろな効果が期待できるからたくさん食べれば良い」というものではなく、事前にいくつかのポイントを押さえて、きんつばの食べ方を工夫する必要があります。
食べる時間を考える
人の体にはBMAL1(ビーマルワン)というタンパク質があります。このBMAL1(ビーマルワン)は脂肪の蓄積のしやすさに影響を与えます。
また、BMAL1には日中は少なく、夜になると増えるという特徴があります。とくに22:00〜2:00に増えやすく、この時間帯に食べたものは脂肪になりやすいと言われています。
そのため、高カロリーで、炭水化物量も多いきんつばを食べるのであれば、夜の時間帯は避けて、BMAL1が少ない日中に食べるようにしましょう。
お茶をいっしょに飲む
きんつばを食べる際には、お茶をいっしょに飲みましょう。ただし、お茶であれば何でもよいわけではなく、緑茶のようにカテキンを含むものがおすすめです。
カテキンは、食後に腸が糖を吸収する働きを抑えてくれる効果が期待できます。食後に血糖値が急上昇することを防ぐ効果も期待できるため、きんつばを食べる際にはカテキンをいっしょにとることを意識するとよいでしょう。
1日に食べる量を決めておく
前述したように、一般的に間食の目安は200kcalとされています。
きんつばは間食で食べることが多いお菓子のため、食べる際には200kcal以内に収まるように、1日に食べる量を決めておくようにしましょう。
ただし、200kcalはあくまでも目安なので、ダイエット中の場合や1日3食の食事のカロリーが多くなる場合には、食べる量をもっと控えめにすることをおすすめします。そのため、自分が摂取している食事のカロリーを把握しておくことも重要といえます。
きんつばのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
きんつばは甘くておいしいため、どうしても食べたくなるときもあるでしょう。しかし、きんつばは高カロリーで、炭水化物量も多いお菓子です。そのため、食べすぎには注意が必要です。
ダイエット中などの場合には、食べる際に押さえておくべきポイントもあるため、それらも把握したうえできんつばを楽しむようにしましょう。