片づけのプロが指摘！玄関に置かない方がいいもの

家族が毎日帰ってくる玄関は、気持ちのよい空間にしたいものです。ものに溢れた状態だとお客様を出迎える際も、いちいち片づけなければなりません。常にスッキリと、そして綺麗に掃除がされた玄関空間にするポイントをお伝えします。

教えてくれたのは、整理収納アドバイザー、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターなどの資格を持つ方尺真美さんです。

傘立てなどの床置きはしない！

玄関のたたきに置き型タイプの傘立てを置いている方も多いと思います。たたきに傘立てがあることで、掃き掃除がしにくくなり、傘立て自体にも汚れが溜まり目立ってしまいます。

床置きしない工夫1：ハンガーパイプの活用

新築時の場合、玄関の棚にハンガーパイプを取りつけ傘をかけられるようにするのもおすすめです。また、既製品の造り付け玄関収納でも、傘が掛けられるポールがついているものがあります。これから家を建てる方は、そのような商品を検討することもおすすめです。

既存の住宅の方は、玄関土間の余白がある壁にハンガーパイプをつけ、そこに乾いた傘を掛けるようにすると、たたきがとてもスッキリします。

既存住宅の壁にハンガーパイプを取り付ける際は、柱や間柱などの下地がある場所に取り付ける必要があります。建築時の図面を確認したり、市販の下地チェッカーなどを活用したりして取り付け場所を検討することが大切です。

床置きしない工夫2：キャスター付き台車の活用

宅配スーパーのボックスなど、どうしてもたたきに置かなければならない場合は、キャスター付きの台車を利用すると、玄関掃除も楽にできますよ。我が家では無印良品の「縦にも横にも連結できるポリプロピレン平台車」を使っています。

処分予定のゴミをためるのはNG！

段ボールなどの資源ゴミを玄関に溜めていませんか？収納計画をする際に、燃えるゴミなどのよく使うゴミの場所は確保していると思いますが、意外と資源ゴミの定位置の計画ができていないことがあります。ゴミを出すまでの置き場所がなく、つい、玄関に溜めてしまいがちになります。

最近では、スーパーやコンビニエンスストアなどで資源ゴミを出しにいける場所も増えています。溜めてしまわずに、買い物ついでに捨てにいくのも良いでしょう。家族が帰ってくる玄関、お客様を迎える玄関にはゴミを置かず、できるだけほかの場所に仮置き場を設けるよう検討しましょう。

アウトドア品などの使用頻度が少ないものは別の場所に置こう！

キャンプ道具などのアウトドア用品や、ゴルフバック、サッカーボールなどのスポーツ用品は、とくに土汚れなどが目立つため、玄関に置くのは避けたいところです。毎日使うものでなければ、外部の物置や、家の中の他の収納場所を工夫し、それらの定位置を確保するのがおすすめです。


◆執筆／方尺真美さん
衣食住を通じて「暮らしはちょっとのことでグンっと楽しくなる！」をモットーに活動しているSSS-Style+に所属の整理収納アドバイザーで、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターなどの資格を保有。3児のママ。