平野部でも冬日の季節!凍結に気をつけたい場所を気象予報士が解説

2022/12/21

このところ強い寒気が流れ込んで、北日本や日本海側では大雪になっているところもあります。
そしてそろそろ、関東や東海の平野部も含めて冬日、つまり最低気温が0℃を下回る季節に。
通勤や送り迎えで朝晩に車を使うとき、気をつけたいのが路面の凍結です。
今日は、気象予報士と料理人の2足のわらじを履くサンキュ!STYLEライターの植松愛実が、特に注意が必要な場所を3つご紹介します!

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橋の上

そもそも通常の地面は、地熱といって地下の自然の熱によって凍りにくくなっています。
ところが橋の上の路面は、その熱を受けることがありません。
そのため、橋を渡る前の道路は問題なく走れても、橋に差し掛かった途端に滑ってしまうことも。
この特徴は歩道橋でも当てはまるため、朝晩に歩いて移動する場合も注意が必要です。

トンネルの出入口付近

写真は以前訪れた福島県の高玉東トンネル。毎冬多くの白鳥が飛来する猪苗代湖が近いため、可愛らしいデザインのトンネルだが、もちろん可愛くても凍結には注意!

トンネル前後の部分の道路は、他の場所より冷たくなっていることが多く、部分的に凍ってしまうことも。
特にトンネルを出るときは自然に加速する人が多いと思いますが、これからの時期はいつもより慎重に運転する必要があります。

交差点

写真は岩手県盛岡市中心部の交差点。真冬になると氷点下10度くらいの極寒が続くことがある「日本一寒い県庁所在地」。

上記で見てきた「橋の上」や「トンネルの出入口付近」は、雨などで濡れた路面が凍るパターンも積雪の表面が凍るパターンもありますが、交差点は特に”圧雪アイスバーン”と呼ばれるタイプの路面凍結に注意。
”圧雪アイスバーン”とは、積もった雪がタイヤによって強く踏み固められて圧縮された状態のことです。
交差点付近は多くの車が加速・減速を繰り返すため、”圧雪アイスバーン”ができやすくなります。
スタッドレスタイヤでも油断せずに運転したいですね。

慣れていてもシーズン序盤は注意!

当たり前ですが冬は毎年来るので、自分の地域で毎年凍りやすい場所はわかりますし、凍っても雪が積もっても毎年なんとか乗り越えてきたはずですが、それでもやはりシーズン序盤は事故が増えがち。
いつもよりちょっと姿勢を良くして運転席に座るつもりで、師走を安全に過ごしましょう。

◆この記事を書いたのは・・・植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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