39SDGs WeeklyNews

おトクに「おせち」を楽しむことがフードロス削減につながる!今週の気になるSDGsニュースをお届け!【39SDGs WeeklyNews】

2024/12/09

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。

サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?

最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE取材班のKota(コタ)がお届けします。

Topic1.不要な衣類が美味しい野菜を栽培する肥料に!"CIRCULAR FARM"回収事業がスタート

出典:PR TIMES

不要な衣類を資源として循環させるテクノロジー"CIRCULAR FARM"を展開するクレサヴァ株式会社が、産業廃棄物の処分業やリサイクルを行う株式会社Landeoと事業提携を開始しました。これにより、衣類の回収事業が本格稼働!国内だけでも年間約50万トンにもおよぶと言われている、衣類の大量廃棄問題の解決を目指します。

既存の衣類リサイクルは分別の手間やコストが課題でしたが、CIRCULAR FARMは「衣類を分別せずにすべてを再資源化」できるのが特長。ボタンなどの付属品を自動で取り除きながら破砕・粉砕機で生地を裁断した後、独自の炭化装置で有害物質やマイクロファイバーを熱分解処理し、安全に炭化します。

炭化の工程では、焼却した場合と比べてCO2排出を約80%削減。衣類から作られた炭化物は土壌改良剤となり、持続可能な農業に活用されます。

2028年までに、国内の年間衣類廃棄量の10%にあたる5万トンまで処理能力を増強することを目標に掲げ、さらに地方自治体や企業との取り組みを推進していくそうです。

「衣」から新しい「食」への循環を実現させる取り組みに目が離せません!

Topic2.日本初!台も鼻緒もすべてが海に還る国産ビーチサンダル『SIX LINE(R)』が誕生

出典:PR TIMES

株式会社まちプロは、100%オーガニックの生分解性促進剤と天然ゴムを使い、環境に配慮した独自のフォーム「SEA Bio-Foam(R)」を開発。湘南ビーサン『SIX LINE(シックスライン)』シリーズは、全商品にこの素材を使用し、ビーチサンダルのすべてを海に還すことが可能になりました。

『SIX LINE』は、ビーチサンダルやサーフボードのデッキパッド、ボディボードのフィンなどが流失した際の海洋汚染を危惧するサーファーの声から生まれたのだそう。

単に植物性由来の粉末を素材に混ぜ込むのではなく、生分解性添加剤を適切に配合することで、微生物活性環境の海洋や土壌において数年での分解が期待できる、本物の生分解性国産ビーチサンダルの開発に成功しました。地球に優しいのはもちろん、18mmの天然ゴム厚底が柔らかな履き心地を約束します。

なお、海洋に放置したり土壌に埋めたりしない限り、生分解は始まらないので、通常の使用では製品寿命に影響はありません。

ビーチサンダル発祥の地、日本が生み出した次世代型ビーチサンダル。現在はブラックのみ先行販売中ですが、アースカラー4色の完成も間近だそうですよ。

Topic3.おせちをレスキュー!フードロス削減を目指し、Kuradashiが今年も「ロスおせち」の販売を開始

出典:PR TIMES

フードロス削減を目指すショッピングサイト「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシが、今年もサイト上で「ロスおせち」の販売を開始しました(12月末までの販売予定)。

恵方巻やクリスマス、お正月などの季節商品は、需要予測の精度を上げても予測通りに販売することが難しく、どうしてもロスとなってしまう商品が発生します。その中でも、早めに注文を締め切らなければいけないなどの理由から、おせちは特にロスが出やすいのだそう。

Kuradashiは、まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう可能性のある商品をお得な価格で販売。昨年は約9,000個のおせちが販売・レスキューされました。

また、フードロス削減にくわえて、売り上げの一部を環境保護・災害支援などに取り組むさまざまな団体に寄付することで、SDGs17の項目を横断して支援しています。

お得におせちを楽しむことが、社会や地球をよくすることにつながるのはうれしいですね。

明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ

SDGsと聞くと「ちょっと難しそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?実はそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週著者がやってみたことをご紹介します。

フードロス削減について調べてみた!

Topic.3でご紹介した、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物=フードロス。日本では年間472万トンが廃棄されています。これは、国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分の食べ物を捨てている計算に。

その約半分は「家庭系食品ロス」と呼ばれるもので、家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうことが原因。わたしたちにもできることがありそうです。

例えば、買い物に行く前に冷蔵庫の中をチェックすることで、ダブり買いを防ぎ、使い切れずに余らせてしまう食材を減らせます。「お得だから」と必要以上に買い過ぎないことも意識したいポイント。

また、料理をする際は家族の予定や体調に合わせて、食べ切れる量を作ることを心がけたいですね。それでも余ってしまった場合は、ネットで「リメイクレシピ」と検索してみると、新たなおいしさに出合えるかもしれません。

そのほかにも、暮らしの中で気軽に始められる工夫はまだまだあるはず。みなさんも気になったら、ぜひ調べてみてくださいね。

■執筆者・・・サンキュ!STYLE取材班 Kota(コタ)
小5と小2姉妹の母。サンキュ!STYLEでは、クルーズ船乗組員時代の狭小船室生活で培った、シンプルな暮らし方に関する記事を執筆中。

 
 

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