これ言っちゃダメ!子どもに言ってはいけない「片づけNGワード3つ」
2021/11/21
子どもに自分で片づけて欲しいのに、いつもおもちゃは出しっぱなし。何度言っても片づけてくれない子どもに、ついイライラしてしまいますよね。
しかし、子どもの立場になってみたら、やり方がわからないということも。しかも、お母さんはついキツイ口調でいろいろ言うものだから、片づけに対してネガティブなイメージを持ってしまうのも仕方がないですよね。
親がつい言ってしまいがちなNGワード、そして効果的な声かけと対処法をご紹介します。整理収納アドバイザーのmiokoさんに教えてもらいました。
NGワード(1)「片づけなさい!」
誰もが言ってしまいがちなこのワード。しかし、「片づけなさい!」は子どもにとっては非常にむずかしい言葉です。
片づけとは、「ものを元の位置に戻すこと」。ものの住所が決まっていないのに、どこに置けばよいか混乱してしまうのです。まずはすべてのものの置き場所を確実に決めましょう。
使ったものを元に戻す行為は、3歳ぐらいになればできるようになります。幼稚園や保育園でも、かばんや帽子を置く場所が決まっていますよね。毎日、元に戻すことを繰り返すことでできるようになるのです。
片づけを促したいときは、「〇〇を元の場所に戻してね。」と具体的に伝えることが大切。ものの住所がわかり、元に戻す習慣を身につけることで、子どもは一人でも片づけられるようになります。
ものの住所が決まっていない状態で「片づけなさい!」という高圧的はワードは、子どもを混乱させてしまうだけなので注意しましょう。
NGワード(2)「これ、もういらないよね?」
大人にとってはガラクタに見えるものでも、子どもにとっては大切な宝物という場合があります。一方的な捨てる宣告は、拒絶反応が出るだけです。収納場所には限界があることなど、子どもが納得できるようにきちんと理由を説明することが大切です。
それでも子どもがなかなか手放せないようなら、おもちゃを1軍2軍に分けて、2軍は見えない場所に収納しておきましょう。時期がきたら子どもに判断してもらいます。たいていは時間が解決します。
もっと遊んでもらえる場所に行ったほうがおもちゃも楽しいかも、などとおもちゃの気持ちを代弁するのも効果があります。
NGワード(3)「出しっぱなしにしてたら捨てちゃうよ!」
子どもに自主的に片づけて欲しいと思ったら、脅しのような高圧的なワードはNG。親の理不尽な言動は、反発心を生みます。正当な理由なくものが捨てられたら、ものを大切にする心も育ちません。(本当に捨ててしまうことは稀だと思いますが)
片づけてくれたらうれしい、片づけたら気持ちがいいなど、よい効果をポジティブな言葉で伝えるようにしましょう。
脅しからは何も学べないのです。
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■執筆/mioko…8坪の狭小住宅3階建てに家族4人で住み、シンプルライフを送る整理収納アドバイザー。ルームスタイリスト・宅地建物取引士の資格も持つ。21年4月に初の著書『狭い部屋でもテレワークと暮らしを快適にする片づけ』を出版。
編集/サンキュ!編集部
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