「片付いた部屋でスッキリ暮らしたい!」と思い、モノを減らすことに集中してきたけれど、なんだかしっくりこない…そんな悩みを抱えている方が多くいます。
モノは多くないのに、部屋が散らかって見える、または落ち着かないと感じることはありませんか?
その原因の一つには、視覚的な要素が関係しているかもしれません。
モノを減らすことだけではなく、「色」にも注目することで、よりスッキリとした空間を作ることができるんです。
整理収納アドバイザーのたみーが、視覚的に落ち着く空間作りのためのポイントを解説します。

なぜ?モノが多くないのに散らかって見える理由
モノを減らすことは、確かにすっきりとした部屋を作るための一歩ですが、「モノを減らしても、なんだか落ち着かない」「すっきりしているのに、どこか違和感がある」という場合、色が関係していることが考えられます。
モノを減らしたことで、部屋が広くなり、スペースができたとしても、“色の多さ”が視覚的なストレスを引き起こすことがあるのです。
例えば、色が多い家具や雑貨、カーテンなどが視覚的に「うるさく」感じ、部屋全体が散らかって見えることも。
色の面積や数が多いことで、目に入る情報が増えるので、ゴチャゴチャした印象を与えることに繋がってしまうのです。
色を減らすことで得られる効果
色を減らすことで、視覚的ストレスを抑え、部屋全体を落ち着かせる効果があります。
特に、色が多いと、目に入る情報が多すぎて脳が疲れてしまうことがあるため、シンプルな色合いの空間は、心のゆとりを作るためにもとても重要です。
色を絞ることで、空間がスッキリと広く見え、視覚的に余裕を感じることができます。
また、無駄に色が溢れていないため、リラックスしやすく、長居したくなる空間にすることができますよ。
モノと色を減らしても、居心地よくするために
「モノも色も減らして、部屋が淋しくならないかな?」という心配もよく聞きます。
そのような時は、“素材で楽しむ”ことが大切です。
色やモノを減らした部屋でも、空間にアクセントを加えることで温かみのある、居心地のよい部屋にすることができます。
植物を取り入れる
観葉植物や花など、自然な素材を取り入れることで、部屋に生命感と柔らかさを与えます。
緑色は視覚的にもリラックス効果があり、自然と落ち着く空間を作ってくれます。
自然素材の雑貨を使う
木製の家具や、リネン、コットンなどの自然素材のアイテムを取り入れると、モノを減らした空間でも温かみが生まれます。
シンプルでありながら、心地よい空間作りには欠かせない存在です。
ステンレスやガラス素材を取り入れる
これらの素材は、シンプルで洗練された印象を与え、色を減らした空間にアクセントとして使うことができます。
特にキッチンまわりなどで、ステンレスの小物やガラス容器を取り入れると、見た目にもスッキリし、機能的でスタイリッシュな空間に。
理想のインテリア写真などを参考にして、好みのアイテムを取り入れてみてくださいね。
色を調整し、より“好き”が際立つ空間へ!
モノを減らすことは、部屋をスッキリとさせるために必要不可欠。
ですが、それだけでは視覚的に落ち着かないこともあります。
色を減らして、シンプルな空間を作り、好みの素材でアクセントを加えることで、温かみのある居心地のよい空間が生まれます。
モノを減らしながら「色」や「素材」に注目することで、部屋全体の調和が取れ、リラックスできる空間に仕上げることができるはずです。
ぜひ、この視点を取り入れて、理想の空間作りに挑戦してみてくださいね。
■執筆/たみー
整理収納アドバイザーであり、ミニマルライフを送る4児の母。家事の効率化や整理整頓に特化した実践的なアドバイスを提供。特に無印良品の活用術が人気で、シンプルで機能的な収納方法を提案している。
インスタグラムは@tamiii_refreshing.life。ブログ「子は多くても、ミニマルな暮らし。」。
編集/サンキュ!編集部