「片付けたら時間に余裕ができた」と聞くことがありますが、散らかったものを収納するだけでは時間は生まれません。
大切なのは、“手放すこと”。
今回は捨て活歴5年の4児ママであり、整理収納アドバイザーのたみーが、ものを手放すことで実感した「時間が生まれる3つの理由」をご紹介します。
忙しい毎日にこそ試してほしい、“時間が生まれる片付け”のヒントをお伝えします。
理由1. 探し物が減る
ものが多いと、どこに置いたのかがわかりにくくなり、忘れて探す時間が増えてしまいます。
収納するだけでは、探し出す時間は減らしづらいのが現実…。
要不要の判断は後回しせず、保管の必要がなくなったものは早めに手放して量を減らしましょう。
そうすることで、自然と管理できる範囲に収まり「探す」というムダ時間が激減します。
一例を挙げると、子どもが持ち帰ってくるプリント類。
「いつか使うかも」「とりあえず全部残しておこう」と、たくさん保管してしまうと探すのに時間がかかってしまいますが、必要なものだけに絞っていればすぐに見つけることが可能になります。
忙しい毎日だからこそ、「探さない暮らし」が時間を生む第一歩です。
データ化も視野に入れ、紙で残すものは最小限に抑えておきましょう。
理由2. 掃除がラクになる
ものが多いと、どかして掃除する手間がかかります。
収納家具などは増やせば増やすほど、掃除する面積を増やすことに…。
でも、大切なものを選び抜き、ものを減らせば、拭き掃除も掃除機がけもスムーズに行えます。
例えば、床に置きっぱなしのものが少なければ、ロボット掃除機に任せることも容易になりますよね。
掃除に取り掛かるハードルをぐんと下げることで「掃除しなきゃ」が「掃除したくなる」に変わり、ラクに済ませることができます♪
ものと共に、掃除に追われる時間も減らしていきましょう。
理由3. 管理という家事が減る
ものが増えると、買い替え・修理・収納の工夫など “管理の仕事” が増えてしまいます。
実は、ここが大きなポイント。
「収納アイディアでいかに収めるか」よりも、「手放してものの量を減らす」方が、管理の手間を減らせるので、心にも時間にも余裕が生まれるのです。
具体的には、子ども服を持ちすぎると、サイズ確認・衣替え・収納場所の確保…と手間がどんどん増加していきますよね。
持つ量を絞れば、管理の仕事も自動的に減り、驚くほどラクになることを実感できるはずです。
片付けのゴールは “収納” じゃなく “時間を生むこと”
片付けようと思った時、つい「どう収納しよう」と収納方法ばかりに気を取られがちです。
収納ではなく「ものを手放すこと」によって、
・ものを探す時間
・掃除する時間
・管理にかける時間
を大きく減らすことができます。
「片付け=収納」と思っていたら、ぜひ “手放す選択” を試してみてください。
収納にこだわるよりも、ものを手放すこと。
これこそが暮らしの余白と大切な時間を作ってくれる近道となるはずです。
■執筆/たみー
整理収納アドバイザーであり、ミニマルライフを送る4児の母。家事の効率化や整理整頓に特化した実践的なアドバイスを提供。
特に無印良品の活用術が人気で、シンプルで機能的な収納方法を提案している。
Instagramは「@tamiii_refreshing.life」。ブログ「子は多くても、ミニマルな暮らし。」。
編集/サンキュ!編集部