「片付いている人」VS「片付いていない人」こんなに違う!
2019/10/15
これまで数多くの片づいた家を取材してきた『サンキュ!』編集部。家を片づけると、そこに住む人の日々の暮らしや考え方が大きく変わることがわかりました。片づいた家に住む人、散らかった家に住む人、ふだんの生活にどんな違いがあるのでしょうか。整理収納アドバイザーの中山真由美さんと一緒にそれぞれの特徴を分析しました。
片づいていない人の特徴
ほぼ毎日物を探しているから遅刻ギリギリ生活
出かける間際に「あれがない、これがない」となるのは、物の管理ができていないせいと、中山さん。「全部は片づけられなくても、カギ、スマホ、ハンカチなど、お出かけに必要な物の定位置だけは決めたいですね」
唯一ちらかっていないのがベッドだから、夜中までダラダラスマホを見ちゃう
中山さんの実感では、片づけが苦手な人=外でものすごく気をつかう人なのだそう。「その反動か、家ではダラダラしてしまうみたい。そんな人こそ、物をため込まないほうがラクに生きられるんですけどね~」
「片づけなさい!」が口グセで夫や子どもにいつもイライラ
「片づけなさいと口うるさく言っている人ほど、自分の物が多い傾向があります」と中山さん。これは、自分の物を片づけるのに必死で、相手の物を片づけてあげるキャパがないせいなんだとか。まずは、自分の物を減らすことからスタートする?
床に物が置きっぱなし
床に置いてある物をどかすのが面倒なので、おのずと掃除のやる気も下がりがち……。「床置きした物のまわりは、確実にホコリの温床になっています。足の小指をぶつけて骨折した人も!」と中山さんも警告!
持っている服を把握できず似たような服を買っては後悔
「片づいてないおうちは、タグがついたままの洋服が必ず出てきます」と中山さん。自分の持ち物を把握できていないから、ムダ買いやダブり買いが多くなり、その結果、お金までムダになっているそう。
ホコリが積もる掃除機と床
片づけが苦手な人は掃除も苦手だと言う中山さん。「掃除が苦手なら、フロアワイパーやスティック型掃除機のほうが使いやすいのに、なぜか大型掃除機を買って、持て余している人が多いんです」
汚い家を物で解決しようとして、よけいに物が増える悪循環
片づけが苦手な人〝あるある〞ですね、と中山さんも断言。「片づいてない家ほど、収納グッズだらけ。しかも、何が入っているのか把握していない人がほとんど」。〝買って安心⇒忘れる〞のサイクルができ上がっているよう。
片づいている人の特徴
キッチンが使いやすいと料理が楽しくなる
「主婦にとって負担が大きい家事の1つが料理。料理がおっくうなのは、キッチンが使いづらいせいかも?」。キッチンを片づけたら、家族が料理や片づけを手伝ってくれるようになったケースもよくあるそう。
家が落ち着くから夫が早く帰って来て、2人で晩酌しています
「部屋がキレイになって、ご夫婦の仲がよくなったケースは多いですよ」と中山さん。部屋がキレイだと気持ちが落ち着くので、家族が早く帰りたいと思うように。片づけや掃除をめぐってケンカすることもなし。
ストックは1つと決めている
元・片づけ下手だったという中山さん。「これは私も経験済み。本当にムダ買いがなくなります。さらに、家を片づけることで頭の中も整理され、今必要な物だけを買う能力が身につきますよ」
寝る前に部屋をリセットして、ゆっくりノートをつける
「寝る前のおうちリセットが習慣になると、翌朝の家事がスムーズになって、1日の好スタートが切れます」と中山さんからもお墨つきが。寝る前に家計簿をつけたり、明日の予定を確認すると、頭の中が整理される効果も。
洋服はお気に入りしか持たない
家が片づき、物の管理ができるようになると服選びに も迷わなくなります。「着替えにかかる時間が数分なら『服が決まらない!』とバタバタすることもなく、時間にも気持ちにも余裕ができますね」と中山さん。
小まめに掃除している
片づいていると、あまりホコリもたまらないし、なにより掃除がしやすい。「やらなくちゃ……というプレッシャーから解放されるとストレスも減ります。大掃除もほぼ不要なので、年末もラクになりますよ」
家事に追われず、ゆっくりコーヒーが飲める
「家が片づいていると、自分の時間も家族の時間も上手に使うことができます」と中山さん。1人でゆっくりくつろぐ時間を持つことは、キレイな家をキープしようというモチベーションにもつながります。
<協力してくれた人>
中山真由美さん
個人宅から企業まで、整理と収納のコンサルティングを行う。監修『マンガでわかる散らからない仕組み』(主婦の友社)は大人気で重版出来に!
参照:『サンキュ!』11月号「片づけで人生を変えませんか?」より。掲載している情報は19年9月現在のものです。
監修/中山真由美 イラスト/green K 取材・文/OKON 編集/サンキュ!編集部
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