3世代同居でも「シンプルルール8つ」でスッキリ心地よい暮らし

2020/02/05

スッキリきれいなおうちに住む人のヒミツを大公開。今回は、72歳から11歳まで親子3世代で暮らすyukiさんに、家族みんなが心地よく暮らすための片づけ&収納法について聞いてみました。

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<プロフィール>
yukiさん(北海道 44歳)
長女(小6)と70代の両親との4人家族。リフォームを重ねた実家の建物は、1階が共有のLDKと両親の部屋、2階がyukiさん親子のスペース。インスタアカウントは「@pukurupukuru」

◎HOUSE DATA◎
5LDK(190㎡)/一戸建て/築48年

10年ほど前にご主人を亡くしたyukiさんは、両親と同居するため他県から娘さんを連れて北海道に帰郷。当時は家中が物でパンパンで、世代の違う4人での暮らしを整えるため、まず物の量を減らすことから始めました。

「10本あるスプーンは4本に減らそうね」「焦げちゃった鍋は処分しようか」と、お母さまの気持ちを尊重しながら調理道具や食器を少しずつ処分。また収納扉をはずして中を見えやすくしたり、家中に点在していた物を1カ所にまとめたりして、家族が「探す・迷う」原因を取り除きました。「農作業で疲れて帰ってくる両親に、ゆっくりくつろいでもらいたい。そのためにも家は、いつでもスッキリ整えていたいです」

ルール1:〝捨てる前にもうひと働き〞させれば、惜しみなく手放せる

カットした古布で階段を「下りながら」拭く

寝るときにベッドの近くに古布を置いておき、目覚めたら階段を拭きながら下りるのが毎朝の習慣。1日でたまってしまうほこりや髪の毛を朝イチで取り除いて、古布はそのままポイッ。

「イヤ~な場所」も、古い歯ブラシなら思い切り突っ込める

歯ブラシは3週間ほどで交換しているので、そのタイミングで排水口をしっかり掃除します。ヘドロ汚れがついても捨てるだけなので管理がラク。窓のサッシの溝をゴシゴシこすることも。

古い靴下を捨てる前に、玄関まわりを徹底掃除

傷んだ靴下やタイツは、最後にもう一度洗濯して手にはめやすい大きさにカット。靴箱、ドアの内側、外側、ポスト……と、汚れの軽い順に拭いて捨てます。

ルール2:家族がよく使う物は〝使う場所に置く〞

玄関の死角に 「今日はいた靴」だけ出しっ放し

脱いだばかりの靴は、「靴箱の下」に「1人1足」なら置いたままでOKに。片づいた印象をキープしながら靴の湿気を乾かせます。

毎日使う耳かきたちはリビングの窓辺でこっそり待機

耳かきやつめ切りは、みんなが集まるリビングが定位置。「あれどこ?」と聞かれないように、引き出しにしまい込まずカゴやトレーに。

シンク上のラックにカップを置けば、取りやすく洗いやすい

かつては書類の収納に使っていたもの。収納と同時に水きりができると気づき、「シンク上で使ったらドンピシャでした」。みんなが頻繁に使うカップの専用置き場にして、出し入れをラクに。

大切な漫画も音楽も思い出も、すぐ手が届く場所に大集結

2階のyukiさん親子の寝室。無印良品の棚や空き箱でつくったコーナーは、「ゴチャッとしていてもOK」のルールに。大好きな漫画や大切な家族写真など、思い出に囲まれながら親子の時間を過ごします。

ルール3:大切なのは「だれでも&ひと目で」わかる収納

しまう場所は決して変えず、量だけ減らすことで親も納得

調理道具を減らしたとき、yukiさんが心がけたのは「しまう場所は変えない」ということ。何十年もここで暮らしてきたお母さまの使い勝手優先で、相談しながら鍋は半分を処分。

キッチン上の棚をオープンに したら、詰め込みが減った

「母は、扉で見えなくなることに安心して物を詰め込んでいたので、つり戸棚の扉ははずしてしまいました」。詰め込みがなくなり、どこに何があるかわかりやすいとお母さまも大喜び。

シンプルなラベリングが結局いちばんわかりやすい

つり戸棚用のファイルボックスには、キッチンに立ったときに見やすい位置にラベリング。「がさがさ袋」(レジ袋)など、みんなの〝共通言語〞でわかりやすく。

引き出しの調味料のふたにペンで中身を明記。真上からでも迷わず取れます。

袋入りの食材は、上から見やすいように袋留め用のダブルクリップにラベリング。からになった食材のクリップをボックスにはさんでおけば、「在庫切れ」のサインに。

ルール4:部屋になじませながらしっかり活用させる

拾った流木でよく使うキッチンツールをつるして収納

母娘でよく使うツール類はコンロまわりに出しておきたいので、流木とフックでツール掛けを手作り。スッキリ見えるように、つり下げるのはステンレス系の物をメインに。

たくさん入る木のワイン箱をパントリー代わりに

酒屋を営む親戚から譲ってもらったワイン箱。「ラップや缶詰などのストック類をここに集めて、パントリー(食品庫)として活用しています」。インテリアになじみやすいのもポイント。

ルール5:〝見えない〞ならよしとする

「じじ(お父さま)グッズ」は ダイニングのいすの陰にまとめて存在感オフ

本当は引き出しに入れておきたいお父さまの薬や書類。「しまい込むとあちこち探したり、提出期限のある書類の存在を忘れてしまうので、気づきやすくて死角にもなる場所を定位置に」

ルール6:色と素材をしぼることで生活感を上手に目隠し

ナチュラルな「ティッシュカバー」をネットで大捜査

テーブルにティッシュを置いておきたいけれど、生活感が出るのはイヤ。やっと出合えた家具・雑貨デザイナーのむねちかげんたさんの作品は、やさしい木の質感が部屋にマッチ。

木のぬくもりとガラスの透明感で、ギャラリーのような雰囲気に

2階のダイニング。家具は木製のアンティークでそろえているので統一感があります。友人たちとの食事会に使う器は、「見せる収納」にしてインテリアの一部に。

ルール7:3世代それぞれの〝捨て方〞で物量キープ

「10分間、引き出しだけ」など、しぼると子どもも集中しやすい

休みの日などに「いる・いらないしようか」と娘に声かけ。「10分間、引き出しの中に捨てられる物がないか探そう」と、子どもを飽きさせない工夫で、持ち物をいつも適量に。

「1日1捨て」で、持ち物を小まめに見直す習慣を

引き出しの1つを、「もう使わないかも」という物の一時置き場に。時々見返して「やっぱりいらない!」と思ったら潔く処分。「この習慣のおかげで、1日1つは捨てられます」

「3つのうち1つ」&「危ない物」なら抵抗なく手放してくれる

「親の持ち物を減らしてもらいたいときは、重複して持っていることや安全に使えないことをていねいに伝えます」。相談&提案の形で話すと、すんなり聞いてくれるとか。

ルール8:明日も笑顔でいたいから頑張りすぎない

へとへとの日は、 ダイニングテーブルの上だけ片づけて寝ちゃう

「食事の前にテーブルの上の物をどけるというのが嫌いで(笑)」、疲れていてもテーブルの上だけはリセット。翌朝、気持ちよく朝食がとれて、ほかが少しくらいゴチャッとしていても片づいている印象に。

たまには娘にも甘えて、頼って、助けてもらう

もう手いっぱい~!というときは、ワイパーがけなどを娘に手伝ってもらうことも。「でも、母の日のお手伝い券はまだ使えずじまいです」

Have a try!

□中が見えやすい収納にする
□散乱しているものを1か所にまとめる
□3世代それぞれの“捨て方”で定期的に断捨離®する

参照:『サンキュ!』2月号「スッキリきれいが続く家のシンプルなルール8」より。掲載している情報は19年12月現在のものです。撮影/木村文平 構成/竹下美穂子 取材・文/志賀朝子 編集/サンキュ!編集部

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