狭い家は「丸見え収納」で片付く&広く見える!収納のコツ4
2020/03/03
狭い家だからこそ「丸見え収納」にすれば、家がすっきり片付き、おまけに広く見えるんです。家族共有の物は、収納のハードルを低めにすれば散らからず、ストレスもありません。そんな収納のコツを聞きました。
<プロフィール>
tsunaさん(長野県 39歳)
夫(38歳)、長男(12歳)、二男(8歳)の4人家族。1年前、古い団地から一戸建てへ引っ越し。趣味のカメラで撮った作品をアップした、インスタグラム(aohio_tt)も人気。
◎HOUSE DATA◎
一戸建て/築1年/92.74㎡/2LDK
扉なしのオープン棚にしたら、戻しやすく床が常にスッキリ
「いずれ子どもたちは独立するし、老後に夫婦2人で暮らすことも考えて小さい家を建てました」とtsunaさん。スペースが限られている分、床にも物があふれてしまいそうなところですが、室内はスッキリ!その秘訣は、家の中のほとんどの収納スペースを扉なしにしたことでした。オープン棚だと開閉する手間がなく、すぐ出し入れできるので、片づけがスムーズに。〝丸見え〞だから、物が増えすぎないように意識するきっかけにもなりました。しかも、どこに何があるかひと目でわかるので、「あれ、どこにある?」と聞かれることもなし。家族それぞれが「自分のことは自分でやる」を徹底できる仕組みができました。「床に物がないと、ゴロゴロ寝ころんで思いっ切り遊べるということを子どもたちも実感してきたようです。進んで片づけてくれるので、私もストレスはゼロ。おかげで家族みんなが笑顔でいられます」。
1〝丸見え収納〞なら、床に置くよりもラク
「扉がない棚なら、物を床に置くのと変わらない動作でサッと元に戻せます」。子どもたちも、自然と片づける習慣が身につきました。
扉なし収納
「棚の仕切りが4つだったので、家族それぞれに割り当てました」。玄関からの通り道にもなっているため、移動するついでに物が出し入れできるのが利点。「お気に入りの物を飾ったり、自由に活用しています!」。
ランドセルは帰ってすぐ放り込むだけ
子ども用の棚のいちばん下は、ランドセル置き場に。片手で放り込むだけなので、床に放置することがなくなりました。「上下がひっくり返っていても、収まってさえいればOK(笑)」。
夫の小物は立ったまま出し入れしやすい位置に
夫は帰宅したらすぐ、財布や時計、仕事道具を出す習慣が。そこで、立ったまま置きやすい高さにふたつきボックスを設置。その中に入れるようにしたら、散らからず、忘れ物もなしに。
最短距離で戻せるから床が散らからない
ソファまわりは子どもたちの遊び場。よく遊ぶおもちゃは2階の子ども部屋に置かず、最短距離の棚に収納。どんなに床に広げて遊んでも、パパッと片づけが完了。
●各自が毎日着る服や下着にも指定席を
下から2段目のソフトボックスには、各自の下着やふだん着などを収納。いちいち2階に取りに行かなくても、ここから出してお風呂に行ったり、その場で着替えたりできるので、脱ぎっ放しもなし。
2 そもそも物が少ないからはみ出さない
元々「一軍」の物しか持たない主義なので、床にストック品がはみ出すこともありません。「いつも使う物だけ棚上に置くようにしています」。
タオルや洗剤も、ストックは持たない。だから床もスッキリ
バスタオルは家族の人数分、タオルは8枚のみに。「毎日洗って室内乾燥しているので、この枚数でも十分です」。棚の1段分をあえて空けて、入浴時に持ってきた着替えを置くようにして、床置きをセーブ。
●毎日使うケア用品は書類ケースに収まる分だけ
洗面台下の収納は、書類ケース3つ分のみ。「化粧水やヘアケア用品は、自分に合う物がわかっているので、必要以上に買うことがありません。なくなりそうになったら買うだけ」。
鍋や調理グッズは、〝いつも使う物〞のみなので、出しっ放しに
1日に何度も使うから、鍋や調理グッズは出しっ放しのほうがラク。でも、物を置くのは棚上だけ。鍋類は、1つで何役にも使える物だけにしているので、シンク下に置く量も最小限に。
3 床に物がない心地よさを共有する
それぞれが物を片づけやすい工夫にしているので、いつでも広々とした床でくつろげます。「この空間の気持ちよさをみんなが実感しているから、片づけも苦じゃないんです」。
床に物がないと、家事ストレスゼロ!その快適さが家族にも伝染する
床に邪魔する物がないから、スイスイ掃除ができていつもご機嫌に。「スッキリしていると気持ちいい~!と言っていたのが家族にも伝わって床置きが防げていると思います」。
靴は端っこに並べる。これさえ守れば、床がスッキリ
玄関も扉つきの収納スペースはなし。その分、ふだん使いの靴は棚下の端に寄せて置くルールに。出しっ放しでも、端に寄せるだけなので、子どもたちも自然と守ってくれます。
就寝前には、必ずリセット。朝から床が気持ちいい
「子どもたちがどんなに散らかしても、寝る前に必ず片づけてくれるから、私自身もガミガミ注意しなくなりました」。就寝前に床をリセットすれば、朝のスタートもスムーズに。
4 収納の分類はハードル低めがキモ
指定席は決めても、ボックスやケースの中はざっくり収納に。「しまい方のハードルは低いほうが、私も家族もストレスなく片づけできます」。
〝入れ物〞に収まってさえいれば、中はバラバラでOK
おもちゃは小さめのボックスに収納。種類分けせず、何をどこに入れてもOK。このゆるさが自発的に片づけしやすくするコツ。ふたが閉まらなくなったら量を見直すサインです。
死角になるカウンターは、お気楽収納ゾーンに
カウンターの内側は、きっちりしまうことより、出し入れしやすさを優先。上段はかごや書類ケースで大まかに分け、下段はふたつきの箱でそろえて、中身はざっくり収納にしています。
●お菓子は子どもがすぐ取りやすい所に
「子どもにお菓子どこ?」といちいち聞かれないよう、カウンター下の手が届きやすい所に。ふたつきだから、箱の中はごちゃごちゃでもOK。
●早めにチェックすべき書類はペンとセットで置く
提出しなければいけない学校の書類は、ペンと一緒に置けば、調理の合間にサクッと書けて即、完了。お気に入りのレシピ本や調理器具の取説もパッと見られるようここに。
食器もオープン収納。子どもも出し入れしやすい
食器は、シンプルで何にでも使い回ししやすい物だけを厳選。扉がない棚だから、子どもでも出し入れしやすく、進んでお手伝いしてくれるように。洗ったあともサッと戻しやすい。
●じゃがいも、にんじんは箱にまとめて、玄関の隅に置いています
実家から送られてきた根菜は、家の中でいちばん涼しい玄関隅に。木箱に紙を敷いてポンポン放り込んでおくだけで、土間に置いても散らかって見えないし、オブジェ風の飾りのよう。
家族共有の物は、〝指定席〞だけ決めて、きっちり収納しない
薬や文具、工具など家族共有の物はダイニングの収納庫に。書類ケースや引き出しで指定席を決めたら、家族も探し物ゼロに。「ここは唯一の扉つきスペースで隠せるので、中は多少ゴチャついていても気にしません!」。
●プリント類は、扉の裏にペタペタ貼るだけ
献立表や学校行事のプリントは、扉裏にマステで貼付。枚数が多くてもめくってチェックできるので、床に散らばることもありません。扉を閉めれば見た目もスッキリ。
Have a try!
□オープンな収納場所をつくってみる
□ストックの量を減らしてみる
□ボックスの中はざっくり収納にしてみる
参照:『サンキュ!』2020年3月号「『床には物を置かない』を始めてみよう」より。
撮影/大森忠明 編集/サンキュ!編集部
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