片づかない理由は家族への【勝手な思い込み】が原因だった!プロがまとめて全部解決!
2020/05/27
家が片づかない原因は「夫が協力してくれないから」「子どもが散らかすから」、そう思っているママも多いのでは。そこで『サンキュ!』読者の家族にどうして片づけてくれないか聞いてみたら、意外な理由と片づくヒントが見つかりました!
<仲介人兼アドバイスしてくれた人>
中山真由美さん
整理収納コンサルタント。Ritta Stanza代表。片づけ業界の先駆者として、講師活動、監修など幅広く活躍し、2000件以上の片づけの悩みを解決。今回は、片づかない家の家族それぞれの言い分を聞く仲介人として登場。
片づけてるのに散らかるのは、家族みんなへの思い込みが原因かもしれません!
頑張っているのに家が散らかるというママは、「こうすれば家族は片づけてくれる」と思い込んでいる人が多いように感じます。人によって、やりやすい方法は違うもの。家族で一緒に収納場所を決めたり、不便はないか聞いたり、行動を観察したり、コミュニケーションを取りながら「わが家の片づけ方」をみんなで考えることが大切です。
ケース1
●せっかく分類してるんだからそのとおりに収納してよ!
妻:関口由紀子さん(49歳)
●細かすぎて、わかりにくい。もっと気楽に出し入れしたい。
夫:寛太郎さん(49歳)
妻は物を細かく分類したい。でも夫は「いろんな箱をいちいち開け閉めするのは面倒。入っている物がひと目でわからないのが不便……」。
【中山's ADVICE】細かい収納は難易度高!まずは、放り込み収納からが◎
収納ルールは、片づけが苦手な人に合わせるのがコツ。収納の数が多いと場所を覚えるのが大変な人がいるなら、まずは、文房具、日用品、掃除道具などざっくり分類して放り込み収納から始めてみて。
ケース2
●キッチンの後片づけも手伝ってほしいなぁ……。
妻:古井佑子さん(33歳)
●どこに何をしまえばいいかわからない。手を出したら怒られそうで……。
夫:優さん(29歳)
結婚後、家事をしなくなった夫。「キッチンにこだわりがありそうだから、間違った場所に片づけるのは悪いと思っていたんだよね」。
【中山's ADVICE】夫婦で使いやすい収納場所を一緒に決めましょう
共有スペースの収納を1人で決めてしまうと、いちいち場所を聞かれる面倒が発生するだけでなく、家族の片づけも消極的に。相談しながら収納場所を決めれば、その後の毎日がグンとラクになります。
ケース3
●制服や部活バッグはリビングじゃなくて自分の部屋に置いて!
ママ:ほうれいせんさん(49歳)
●明日も使うし、いちいち移動させるの面倒なんだもん!
長男:こったまくん(15歳)
学校から帰るとリビングに荷物をどさっ!「リビングにあれば支度もラク。どうせ明日も持っていくんだから、ここに置いてもよくない?」。
【中山's ADVICE】どーしてもリビングに置きたいなら「専用収納」を用意しよう
荷物を移動するのが面倒なら、そこに専用の収納をつくりましょう。でも1つでも別の物を置くと、くせがついて「何でもBOX」になってしまいがち。「決めた物以外は入れない」ルールも共有してね。
ケース4
●片づけ本を参考に頑張ってるのにイメージどおりに収納してくれない(涙)!
妻:ゆりままさん(31歳)
●収納場所コロコロ変えないで!これは何の箱なの(汗)?
夫:とっちゃんさん(30歳)
新しい収納テクはすぐに実践したい妻。「勉強熱心なのはいいけど、知らない間に収納を変えないでほしい!物探しに時間がかかって困る!」。
【中山's ADVICE】収納場所を変えたら〝新しい場所を共有するまで〞が成功の鉄則
「どうして散らかるのか」原因を考えて、収納を見直すのは◎。でも、使う人が新しい収納場所を知らなければ意味はありません。ラベルの更新やハウスツアーなどで、家族に新しい場所を共有しましょう。
ケース5
●家中おもちゃだらけ……どうして何度言っても片づけてくれないの?
妻:acoさん(40歳)
●何度も言われると片づける気がなくなるよ。
長男:cotaくん(9歳)
おもちゃを散らかしたまま、次のおもちゃで遊びだす息子。「片づけなきゃいけないのはわかってるのに、急に怒られるのは嫌な気分!」。
【中山's ADVICE】怒るのは、ママの都合の押しつけかも。まずは、散らかる範囲を狭くしてみよう
まずは、子どもは大人に比べて物の管理が苦手なことを認めてあげましょう。おもちゃは1軍と2軍に分けてふだん使う量を少なくする、遊ぶ部屋を決めるなど、片づけの負担を減らすのがオススメです。
ケース6
●DMや請求書は「夫専用BOX」に収納してよ。
妻:まいさん(37歳)
●いつもいっぱいで入らないんだよ。
夫:あきさん(39歳)
夫が家中に物を置きっ放しにするくせがあるので、専用BOXを用意。「入れる気はあるんだけど、いつもパンパンだから入らなくて……」。
【中山's ADVICE】毎週○曜日は見直す日、など家族で片づけイベントをつくろう
DMや請求書など勝手に家に入ってくる物はほうっておくとどんどん増えてしまうので、週1ペースで収納の中を見直す習慣をつくりましょう。1人より複数人で取り組むのが楽しく継続するコツです。
参照:『サンキュ!』2020年6月号「どうしてわが家はすぐに散らかるの?」より。掲載している情報は2020年4月現在のものです。監修/中山真由美 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部
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