整理のプロが教える「それ捨てても大丈夫!」なもの7つ
2020/10/08
毎日の片づけを楽しく続けるためにできることをいつも考えている札幌に住む整理収納アドバイザーのサンキュ!STYLEライター渡部夏代です。
モノを捨てるのはエネルギーが要る
あなたは今モノを減らしたいですか?
モノに対して罪悪感があるからという場合もあります。モノへの思い入れもありますし、使いこなせなったという負い目がある場合もあります。
しかし、暮らしているとモノは常に家に入ってきます。その分出していかないと家の中はモノであふれてしまいます。
捨てるとき、ムダなエネルギーを消耗せずにすむとラクです。このとき、捨ててもよいモノという目安をつくっておくと捨てやすくなります。
モノの量を減らすために、次の2つの観点から捨ててもよいモノを7つのジャンルに分けてご紹介します。
「私が自分の生活のなかで、これは間違いなく捨ててもよいと思うモノ」「片づけサービスでお客様宅にご訪問して、捨ててよかったと仰っていただいたモノ」
1 傷んでいるモノ
2 サイズが合わないモノ
3 不ぞろいなモノ
4 もらったモノで気に入っていないモノ
5 修理すれば使えるモノ
6 多すぎるストック
7 同じ場所に複数ある同じモノ
後半に行くほど難易度が上がります。捨てられないと思う人は前半を繰り返ししっかり行うことをおすすめします。
1 傷んでいるモノ
生地が毛羽だっている、シミがある衣類
欠けている食器
壊れている電化製品
出なくなったペン
錆びている刃物
これらは明らかに捨てていいモノです。傷んでいるモノを我慢して使うのはやめましょう。自己肯定感を下げてしまうことにもつながってしまいます。
2 サイズが合わないモノ
衣類や靴全般
自分の荷物の量に合わない小さいバッグ
サイズが合わないと不便です。靴なら靴ずれが起こってしまいます。妙にぶかぶかの服も見映えが悪いですし、動きにくくなります。使うたびにそういった不便を味わうのはストレスです。ストレスの原因になるモノは取り除きましょう。
3 不ぞろいなモノ
家族の人数分に足りていない食器やカトラリー
カップが割れて残っているソーサー
片方しかないピアス・靴下・手袋
4人家族なのに2つとか3つしかないアイテムは不便です。その不便はなくしましょう。そろっていないモノは暮らしを快適にしませんので、捨てることをおすすめします。「いざというときに必要になるかも」「いつか見つかるかも」という不確かな未来のために残しても場所を圧迫するだけです。
4 もらったモノで気に入っていないモノ
贈り物は贈ったとき・受け取ったときにその役目を果たしています。贈り主の気持ちはあなたに伝わっていますし、あなたも受け止めています。
お酒を飲めないのにいただいてしまったり…気に入らなかったり…。残念ですが、役目は終わっているので捨ててもよいでしょう。未使用品ならフリマサイトで売るのもよいです。
5 修理すれば使えるモノ
ボタンの取れた服
業者さんに修理を依頼する故障品
それはいつからその状態ですか?直さずに何年も経っているのであれば、その間は使っていませんので捨ててもよいでしょう。直すなら「いつまで」と期限を決めて日にちを書いたシールやタグをつけます。期限が来ても放置されているなら捨てます。自分と約束しましょう。
6 多すぎるストック
洗剤、調味料、ラップ類、袋類、タオル
消耗品を「そのうち使えるモノだから」と言って大量にストックしているご家庭があります。1人暮らしのかたの洗面所から漂白剤が20個以上出てきたこともあります。
確実に空間を圧迫しています。1年で使いきれない量なら捨てましょう。もったいないと思うかもしれませんが、整理を進めるための勉強代だと思ってください。
7 同じ場所に複数ある同じモノ
これをやっちゃってる人、じつはかなり多いです。分類してまとめていらっしゃるのですが、実際は役に立っていないのです。
家に運転する人が1人しかいないのに、同じ車が3台も4台もあるのってムダですよね。コレクションとして車を所有している場合は別ですが、使うためだけならそんなに必要ありません。置く場所、維持費などコストがかかります。車のように大きなモノなら明らかですけど、小さなモノにもぜひ目を向けましょう。
とくに文房具にありがちです。ハサミ、電卓、定規、油性ペン。
同じ引き出しの中にハサミが2つあるなら1つは要りません。手は何本もありませんので、その場所で使うのは1つです。
「家族が同時に使うかもしれないから」と心配するかたがいます。しかし、同じタイミングに同じ場所で使う場面って年に何回ありますか?まずは1つにしましょう。足りないと思うことが頻繁に起こるようであれば、そのときになってから考えます。それまでは別の場所に置きます。使う場所に使うアイテム1つだけ。これをぜひおすすめします。
※同時に2つ3つと使うモノ、例えば台所のボウルやザルなどは別です。
それから、電卓や定規など、そうそう壊れないモノってありますよね。ストックとして取っておいても使う日が来るのは遠い遠い未来です。モノを減らすための練習だと思って捨ててみませんか?
目標は“ゆとりのあるスペース”
捨ててもよいモノを7つのジャンルに分けてご紹介いたしました。
後半になるつれ難易度が高くなっていきますがぜひ意識してチャレンジしてください。
「これはできている!」
「これは気づかなかった」
などご感想があると思います。
大切なのは、そういうことに意識を向けることですよね。ギチギチの収納より、ゆとりのある収納のほうが使いやすいです。そのためにモノを減らす、捨てる。最初は、捨てた後に後悔するのではないかと不安な気持ちになること多いです。しかし、実際は清々しい気持ちになることがほとんどです。その爽快感をぜひ味わってください。
◆この記事を書いたのは…札幌 整理収納アドバイザー渡部夏代
子どもの頃から片づけが好きでした。自分の部屋の模様替えを何度も行った子ども時代を過ごしました。大人になって家庭を持つようになってからも片づけ好きは変わらず。子育てしながら、だんだんと増えていくモノとどう向き合っていくか試行錯誤を繰り返しました。
整理収納アドバイザーという資格があることを知り、「まさに自分のためにある資格だ!」と飛びついて資格を取得し、現在に至ります。
※ご紹介した内容は個人の感想です。