「なんであの人の家は、いつもキレイなんだろう…?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、家が整っている人に共通している“たった1つの習慣”があります。
それが――「モノの定位置を決めている」こと。
「定位置を決める」とは、モノの“帰る場所”をつくること。
一度場所を決めてしまえば、出しっぱなしが減り、自然と散らかりにくい仕組みができあがります。
今回は、そんな“定位置決め”の基本とコツを整理収納アドバイザーの視点から持田友里恵が解説します!
今日から取り入れられるヒントを、実例とともにご紹介します。

そもそも「定位置決め」ってどういうこと?
定位置とは、モノの“帰る場所”のこと。
たとえば、リモコンや鍵、子どものランドセルなど、日常的によく使うモノほど、きちんと置き場所を決めておくことが重要です。
定位置が決まっていないと、「とりあえずここに置いておこう」が増え、どんどん散らかりが蓄積されていきます。
逆に、戻す場所が決まっているだけで、“出したら戻す”が自然と習慣になります。
暮らしに合った定位置の見つけ方
定位置を決めるときのポイントは、「使う場所の近く」「戻す動作がラク」「家族もわかること」。
たとえば、書類や郵便物はダイニングの手が届く棚へ。
毎日使うカバンは、玄関横にフックを設けて引っかけるだけで片付け完了。
子どもが使うモノは、低い位置や目につく場所にすると戻しやすくなります。
見た目のおしゃれさよりも、暮らしに合っているかどうかを優先しましょう。
定位置が決まらないときのヒント
「置き場所を決めたいけど、なかなかしっくりこない…」というときは、以下の視点で見直してみてください。
・誰が使う?(子ども、大人、全員)
・いつ使う?(毎日、週1、たまに)
・どこで使う?(リビング?玄関?)
たとえば、子どもの上着は玄関〜リビングの間にフックを設けるのがベストポジション。
毎日飲むサプリは、キッチン棚よりも食卓近くのトレーに置いた方が“継続しやすい”など、習慣に寄り添った場所選びがカギです。
やりがちなNG例とその改善策
定位置を決めたつもりでも、片付かないのは“使いにくさ”が原因のことも。
NG例:
・見た目重視で高い棚に置いている
・とりあえず全部カゴにまとめて中身がごちゃごちゃ
・戻すのに何アクションも必要な収納場所にある
改善策:
・手が届く、見える、すぐ戻せる場所に変更する
・小分けトレーやラベルを活用して使いやすさをアップ
・「ワンアクションで戻せる」を意識した収納にする
“戻すのが面倒”だと結局出しっぱなしに。だからこそ、「戻しやすさ最優先」で定位置を考えましょう。
家族みんなが使える“共有ルール”をつくろう
せっかく定位置を決めても、自分しか分かっていなければ意味がありません。
大切なのは、「決める」だけでなく「伝える」「共有する」こと。
たとえば:
・モノにラベルを貼る
・写真付きで「ここに戻すよ」と見える化する
・家族で「モノの住所マップ」を作るのもおすすめです
家族も使いやすく、戻しやすい仕組みを一緒に作ることで、「自分だけが片付けている」ストレスも減っていきます。
今回は家が整っている人に共通している“たった1つの習慣”についてお話しました。
“家がキレイな人”は、モノの定位置を決めて、仕組みで片付けをラクにしています。
あなたもまずは1つ、毎日使うモノの“帰る場所”をつくることから始めてみませんか?
■執筆/持田友里恵
整理収納アドバイザー。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信念のもと、片付けの工夫や仕組みをInstagram(@yurimochi.home)で発信中。
編集/サンキュ!編集部