ブラック家計から脱出!したはずなのに…収入が上がったことで「くずれ始めた家計」

2021/06/21

貯金ゼロの赤字家計から年間現金貯金100万円に!サンキュSTYLEライターのoshimiです。

今でこそこのような挨拶文を書いている私ですが、数年前のわが家の家計は毎月赤字。
しかも小さなレベルの赤字ではなく10万単位の赤字を毎月叩き出した挙句、現金貯金もゼロ!焦りもゼロ!という救いようのない金銭感覚を持っていました。

数年間かけて、どうにか赤字家計から脱却。月数万から始めた先取り貯金は年数を重ね大きくしていくことができ、今では月の貯蓄額は15万円前後を基本にできるようになりました。

その理由としては、シンプルに私が転職したことによる収入アップが大きいものなのですが、この収入アップによって、先取り貯金以外のわが家のやりくりと自分の金銭感覚が雲行きの怪しいことになっていきます…。

収入が上がっても生活レベルは絶対に上げない!と誓っていた、あのころ

赤字脱却前の家計と生活スタイルは、あまりにも身の丈に合わない生活。一度そういった生活をしてしまっているからこそ、言葉は悪いのですが、そこから生活レベルを下げるのがものすごく大変でした。だからこそ、「収入が上がっても生活のレベルは上げず、支出を小さく暮らす」ということを心に誓って挑んだ転職。

「いろいろと組みすぎなわが家のローンを片っ端から片づける」という直近の目標も掲げました。まずは、何も考えずに組んだ「200万越えの蓄電池ローン」の完済を目指しました。元々の貯金に、倍速以上になった貯金ペースにより、このローンを転職1年にして無事完済。

貯金のペースも上がり、ローンも1つきれいにできたことで、順調にすすんでいるかのように見えていたわが家の家計ですが、暗雲が少しずつ少しずつ近づいてきます…。

「収入はあるんだから…」と起こる気のゆるみ

貯金も順調で、大きかったローンも1つ完済したあたりで、気のゆるみが起きます。

ずっと封印していた「手元にある現金以上にカード支払い」をやってしまうように…。

これは、赤字時代の私の得意技。この家計をブラック家計の元凶と分かっていたのですが、
「大丈夫、今月だけ。」「今、ちょっと手持ちがないだけ。」
と、この甘い考え方が横行していくようになります。

悪夢の自転車操業ふたたび…!!!

そこからは、予想通り。
一度やったらやめられない。自転車操業カード支払いが常習化していきます。

そのタイミングで長男が中学校に入学し、金銭感覚がマヒするレベルの出費祭り。成長期も重なり年齢的に上がっていく食事の消費量。食費の増大。洋服ならなんでも着ていた次男がスポーツブランドにこだわりだし、娘の習いごとの出費が立て続けに…。

気が付けば「あれ?もう何がどうなっちゃってるの?」と思考力停止。
「……なんかもう!どうでもいいや~!買っちゃう買っちゃう~だってしょうがないもん!もうなんでも買っちゃう~!」という考えることから逃げた、1番やってはいけない買うことでのストレス発散モードに突入してしまいました。

パーキンソンの法則

なんでも買っちゃう祭りを開催しながらも、一応頭の片隅では電卓をはじき、なぜ私はこんなことをしているんだろうと一応は冷静に考えてはいました。
収入が上がると支出も上がる「パーキンソンの法則」だわ~なんて思いながら。

英国の歴史学者で政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソンの著作「パーキンソンの法則 進歩の追求」の中で提唱された法則。支出の額は収入の額に達するまで膨張するというものです。

最初にもいったように、私は生活レベるは絶対に上げない!と心に誓っていたので、多めの金額を先取り貯蓄にまわしています。しかし、生活費がそれによって圧迫されるのも困ると思い、生活費も以前よりは余裕をもって設定していました。

この「ちいさな余裕」が私のなかで今まで我慢していた散財心に火をつけてしまったのです。「前より大きな額があるのだからいけないことはない!」と。この間違った安心感が何個も積み重なることで結局毎月手元の現金以上の額を使ってしまっていたのです。

貯金額は増えても、家計がうまくまわっていないのなら、その先取り貯金は使ってしまっているのといっしょ。

生活スタイルの変化とうまくつき合いながら

もちろん出費のすべてが娯楽費やムダづかいばかりではありません。
子どもたちの成長に伴い、生活スタイルが変わっていくことでどうしても増えていく出費があるなということもひしひしと感じています。特に、食費に関してはもうこれ以上は減らせません。

だからこそ、そういったときにさっと支出を賄えるような、スマートな家計作りをしていかねばと、ただ今試行錯誤でやりくり中。私の場合はマインドの強化と、こまかな支出の整理をしていきたいなと思っている次第です。

■この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターoshimi
パートで働く、小中学生3人の母。主婦歴12年。その半分を散財赤字家計で過ごし貯金はゼロ!と胸を張っていた時代から、ようやく貯金に目覚め現在は我が家なりの心の満足度を高めていける心地よい暮らしを模索中。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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