【40代・年収420万・子ども2人】18歳までに1人300万円貯めるための作戦見せます
2022/06/22
日々家計のやりくりに追われながらも、子どもの教育費がピークを迎えたり、老後の備えを心配したり、何かとお金がかかる40代。そんな、40代ならではの厳しい状況に直面している人の、リアルな家計の対策術を紹介します。
<教えてくれた人>
Sさん(大阪府)
夫44歳、妻43歳、長男7歳、長女8歳。
結婚19年目。住まいは築12年の3LDK、持ち家一戸建て。35年ローンをボーナスで繰り上げ返済して、返済期間はあと20年。
◎TOTAL MONEY DATA◎
月収(手取り) 30万円
ボーナス(年間・手取り) 60万円
年収(手取り) 420万円
月貯蓄額 3万円
年貯蓄額 50万円
総貯蓄額 900万円
収入は思いどおりに増やせないから、人生の貯めどきは逃しません!
長男出産後、再就職を目指して就活をしたSさん。しかし、子どもが小さいこともあり、希望どおりの職にはつけず、厳しい現実に直面。そこで、先を見通して貯蓄計画を立てることに。教育費と老後資金の目標額を設定し、夫収入でたりない分を算出。その分を妻がパートで稼ぎ、並行して家計を整えました。「不安はあるけれど、焦らず、そのときにできることを1つずつやっていきます」。
1カ月の家計表
<収入>
月収(手取り) 30万円
先取り貯蓄 3万円
<支出>
住居費 9万7000円
水道・光熱費 1万6000円
妻医療保険料 2000円
夫生命保険料+医療保険料は、会社払いのため給料から天引き。自動車保険料3万2000円、長男医療保険料1万円、長女医療保険料1万円は、毎年ボーナスから一括払い。
通信費 6000円(夫、妻、長男の格安スマホ3台分)
1Gまでは通信料無料のため、在宅中は家のWi-Fiを利用。プロバイダー料金は、「楽天ひかり」の乗り換えキャンペーン適用中のため、1年間無料。
車費 1万8000円(ガソリン代3000円、夫通勤時の高速道路利用料1万5000円)
子ども費 2万3000円(長男小遣い5000円、 長女学費5000円、長女テニス・水泳の習い事代 1万3000円)
長男の学費10万円、通学定期代+駐輪場代
10万円は、ボーナスから一括払い
食費 6万円(コストコ用4万5000円、近所のスーパー用1万円、予備費5000円)
日用品費 3000円
外食費 5000円
医療費 5000円(夫の糖尿病治療費)
夫小遣い 1万5000円
年2回のボーナス時、手取り額の10%分を支給
妻小遣い 0円
株式投資の配当金やクレカのポイントを利用
特別出費年払い用積み立て 2万円
【教育費の備え】18歳までに1人300万円を目標に最優先で貯めてます
児童手当は手をつけずに全額貯蓄。15年間で1人約200万円貯まります。300万円にたりない分は、長男の分は妻のパート収入ですでに補塡済み。長女の分は投資信託の運用益でカバーする予定です。
長男の分はこう備えました!
・児童手当(全額)
・子どもがもらったお祝い金
・年末調整などで戻ったお金 → 金利がいいネット銀行で定期預金
・長男が3~8歳のとき、妻が集中してパートのフルタイム勤務をする
【300万円達成】
長女の分はこう備えてます!
・児童手当(全額)
・子どもがもらったお祝い金 → ジュニアNISA(80万円/年)で、積立投資&運用
【300万円達成予定】
中学生のうちに進路を考えさせて、「家計から出せるお金」を共有しました
教育費のことは親だけが抱え込むのではなく、早めに親子で考えることが大事。「たりない分は学力を上げて国立に進学する、在学中にアルバイトをするなどの対策も話し合いました」。
【老後の備え】NISAで運用して60歳までに2000万円を目標にしてます
一般NISAとつみたてNISAは併用できないので1年ごとに切り替え、それぞれの非課税枠を目いっぱい活用。「まだ時間があるので、老後資金は少額ずつでもいいので気長にコツコツ貯めてます」。
Sさんの投資信託の積立額
NISA 120万円/年
つみたてNISA 40万円/年
※iDeCoは、夫が企業型DCに入っているためやっていません
非課税枠をフル活用。
参照:『サンキュ!』2022年7月号「40代からの家計と暮らしのリアル大調査」より。掲載している情報は2022年5月現在のものです。撮影/大森忠明 取材・文/村越克子 構成/出下真紀 編集/サンキュ!編集部