妻育休で収入減!30代子ども2人「"理想の母"を目指すのをやめたら年150万円たまりました」
2024/03/07
家計管理も家事も仕事も完璧に…理想の母を目指すのをやめたら、妻収入は半分になっても年150万円貯まりました。家計が整い、自分の時間まで確保できるように!やめて気持ちがラクになったことをご紹介します。
<教えてくれた人>
Hさん(埼玉県 37歳)
夫(39歳)、長男(4歳)、長女(1歳)の4人家族。住まいは結婚3年目に買った3LDKの一戸建て。現在育休中だが4月から時短勤務で復職予定。
◎MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 28万円
妻収入(育児休業給付金) 約10万円
夫ボーナス(年間・手取り) 70万円
世帯年収(手取り) 526万円
月貯蓄額 13万円
年貯蓄額 156万円
総貯蓄額 1,500万円以上
家計管理も家事も仕事も完璧にこなしたい。「私ならできる」と思い込んでいました
結婚当初、何でも完璧にこなす"優等生妻"だったHさん。節約せずとも貯蓄は順調。マイホームも手に入れました。ところが第1子の出産で育休に入ると、妻収入が半減。家計管理に目覚めるも、理想を求めるあまりキャパオーバーに。
入院中、家のことが手つかずに。でも家族は気にしていないってわかったんです
その後、第2子を妊娠中に体調をくずし入院。留守中は夫が家事に育児に奮闘してくれました。「実家の母が何でもできる人だったから、無意識に全部母親がやるべきだと思っていました。でも1人でがんばらなくても家はまわるって気づいたんです」。
今の自分と家族にとって必要ないこだわりは手放しました
自分の"理想"を追うのはやめて、自分も家族もストレスなく続けられるやりくりを実践。「家計にも気持ちにもゆとりができ、がんばらなくても年150万円貯蓄をキープできるようになりました!」。
がっつり先取りすれば考えずに貯まる!Hさんの1カ月の家計表
<収入>
夫月収(手取り) 28万円
妻収入(育児休業給付金) 約10万円
児童手当 2万5,000円
<貯蓄>
先取り貯蓄 5万円
貯蓄型生命保険料 8万円
(老後用5万円、教育費用3万円)
<支出>
住居費 9万円
水道・光熱費 2万円
通信費(スマホ2台+Wi-Fi代) 1万3,000円
子ども費(保育園代、被服代) 1万6,000円
食費(外食費含む) 4万円
日用品費 3,500円
夫小遣い 2万円
妻小遣い 8,000円
予備費(医療費、突発的なお祝い代含む) 1万円
残し貯め 約5万4,500円
Hさんが"理想の母"から解放されたマイルール3
1 SNSで「もやっ」としたらフォロー数をしぼる
節約系、料理系など理想のインスタグラマーのアイデアをマネていたけど、不要な情報を目にして心がざわつくことも。そんなときはフォロー数をしぼり、情報をシャットダウン。
2 「今日の出来」だけを見て一喜一憂しない
家事も家計管理も1日ごとに完璧を目指していたけど、やり残した家事は翌日やる、お金を使いすぎたら翌週引き締める、など先送りしてもOKに。長い目で見てできていれば◎。
3 今はムリなことは、子どもが大きくなったらやると割り切る
きれいで洗練された部屋が理想だけど、子どもが小さいうちは雑貨も飾れず、おもちゃも散乱。でも「今だけ」と思えば割り切れるし、今使わないものをムダ買いしなくなる。
「理想の母」を目指すのやめて家計が整ったHさんがやめたこと
面倒なことを全部やめたら、「母はこうあるべき」という呪縛から解放され、気持ちがラクに。家計が整い、自分の時間まで確保できました。
私には貯め効果0だから、「10円単位のこまかい家計管理」はやめた
以前は、家計を手書きでこまかく管理。今は移動中でも入力できるスマホアプリ「毎日家計簿」に100円単位でざっくり入力。週末、支出状況を確認するだけでも予算が守れるように。
●SNSの家計管理術をマネし尽くしたからこそ「人と同じじゃなくていい」って気づきました
SNSで有名な人の家計管理術をマネしたり、友人や同僚のやり方をリサーチしたことも。「方法は人の数だけあるって気づいたからこそ、人ではなく、自分に合うやり方に着地できました」。
うちは子どもウケしないから、食材を買いそろえてつくる「一汁三菜献立」はやめた
栄養満点で品ぞろえ豊富な献立にしても、子どもが食べ残して報われない日も。「具だくさんの汁物とごはんがあればOK」と気楽に構えたら子どもも完食。結果、食費もスリムに!
小遣い稼ぎのメルカリで売り上げのために、必死になるのはやめた
「即日発送OKにしたり、値下げ交渉に応じたり。以前はメルカリに時間と労力を使いすぎでした」。いそがしい週末は発送しないなどルールを決めたら、無理なく続けられるように。
似ている色や形の服を持つのはやめたら、必要以上に買い足さなくなった
毎シーズン服を買っていたら、似たものだらけになりワードローブは把握できない状態に。着ない服は手放し組み合わせしやすいものにしぼったら、むやみに買わなくなりました。
勉強は「一人時間に座ってする」の思い込みは捨てた
職場復帰前に「ビジネス・キャリア検定」を受けたいけど、机に向かって勉強する時間も体力もなし。手が空いたときに少しずつ勉強すればいいと気づいたら、意欲がアップ!
24時間、家計や家事のことで悩むのはやめたらムダな出費が減った
家事に追われて家計のことばかり考えていると、ストレスや我慢の反動でムダ買いすることも。「すき間時間に好きだった絵を描き始めたら楽しくて。自分時間の大切さを痛感」。
「投資は危ない」って思考停止するのはやめて自分で調べる
「これまで避けていた投資にも挑戦してお金を増やしたい」と本やネットで勉強中。投資のリスクを不安視する夫を説き伏せ、長期的に老後資金を貯めるつもり。
●将来のお金を見通したら、「夫婦でFIREして雑貨店を開く」って夢ができました!
以前は生活にいっぱいいっぱいだったけど、投資の勉強をしたら将来のことを楽しく考えられるように。「今のうちに夫婦で稼いで貯蓄し、早期リタイヤして移動販売の雑貨店を開くのが夢です」。
子どもにすぐ「だめ!」って言うのはやめたら家の居心地がよくなった
「おもちゃを出すのは1個まで」など自分ルールを子どもにも押しつけていたけど、危なくない範囲で自由にさせたら親子で笑顔に。外でお金を使わなくても家で楽しくすごせます。
参照:『サンキュ!』2023年4月号「年100万円貯まった人の最強やめ習慣」より。掲載している情報は2023年2月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/出下真紀 取材・文/平井裕子 編集/サンキュ!編集部