ピンクのスーツケースとパスポートを持つ女性は、ヤシの木と海の向かいの飛行機の乗客のはしごに立って搭乗券を持っています。観光コンセプト

節約もしたいけど旅行もしたい!節約のプロが「節約しつつ毎年旅行を楽しむ方法」を解説

2023/04/26

毎年1回家族で旅行を楽しむ、というのは贅沢でしょうか?節約アドバイザーの丸山晴美さんは、「節約とレジャーは両立します。レジャーをしっかり楽しむことで、節約も上手になっていくもの」と言います。節約しつつも年1回旅行を実現するためのポイントを聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年4月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「節約しつつ旅行する方法」!

「年初にその年の旅行の計画と予算を決める」を習慣にする

2023年もさまざまな物の値上がりが続き、思い切って遊びに行けないという声をよく聞きます。毎年1回は家族で旅行をしたいと思っても、家計を考えると躊躇してしまいますよね。

でも、節約とレジャーを両立することは可能です。というより、しっかりレジャーを楽しんで生活にメリハリをつけることで、節約がより上手になっていくことが多いのです。

そこで今回は、節約をしつつ毎年旅行を楽しむためのポイントをご紹介します。

まず、節約しつつ上手に旅行するには、「旅行の計画を早めに立てて、旅行に使う予算を決める」ことが重要。予算が決まったら、旅行日までにその金額を貯められるよう「積み立て旅行貯金」を始めましょう。

例えば今、10月に予算10万円で旅行すると決め、5月から月2万円ずつ9月まで積み立てれば10万になります。

毎年1月にその年の旅行先と予算を決めて積み立てを始めれば、いろいろな旅行の計画が立てられます。これを習慣にすることで、毎年旅行を楽しめるようになります。

旅行積み立てのため、まずは普段のレジャーの仕方を見直して

「予算を決めても積み立てるのがむずかしい」という人もいるでしょう。でもそういう人も、1年間何もレジャーをしていないということはないはず。「旅行のような贅沢はできないから、近いところで……」と、妥協と散財をしてしまっているケースが実は多いのです。

その典型が、休日に家族でアウトレットモールや大型スーパー、ショッピングモールなどに行くこと。これらは買い物が目的の場所です。「せっかく来たなら何かお得な物……」となりやすく、いらない物まで買ってしまうことが多いのです。

また、大型店舗を見て回るだけで疲れ、帰宅後に食事を作るのが億劫になってしまい、つい外食の誘惑に負けてしまうことも……。

こういうレジャーの仕方をやめ、普段の休日は弁当を作って家族で近所の公園や利用料が手ごろな施設に行くなど、できるだけお金のかからないレジャーを心がけましょう。お子さんの年齢にもよりますが、自治体が運営するスポーツセンターやプールなどの施設もおすすめです。

週末に大型スーパーでまとめ買いをしているなら、ネットスーパーに切り替えて。土曜日に配達してもらい、小分けにしたり下味をつけて冷凍するなどしておくと、お金も時間も節約できます。

また、週末に外食する家庭も多いですが、家族4人で外食すると5,000円以上かかることもよくあります。外食に行ったつもりで毎週5,000円を積み立てれば、それだけで月2万円貯められます。

「○月に家族で旅行するため」と考えれば、意外と皆が頑張れるもの。実際に家族旅行をして成功体験を作ることで、生活にメリハリをつけながら家族で上手に節約を続けることに繋がります。

旅行先では「レジャー専用財布」で使い過ぎ防止

予定していた旅行が近づいてきたら、1日目はどこで何をするか、何時にどこへ移動するかなど、詳しいスケジュール表を早めに作り、予約できるところは早めに予約をしましょう。そうすることで、クーポンや早割を使うことができ、旅行がよりお得にできます。

旅行に出かける際は「レジャー専用財布」を持って行くのがおすすめ。カードは手軽で便利ですが、「お金を使っている」実感が薄くなり、特に旅行先では予算オーバーしやすいもの。旅行では現金管理にした方が、使い過ぎを防ぐことができます。

旅行を思い切り楽しみ、帰ったらまた日常に戻って、次の旅行を楽しみにまた積立をする。そうすれば、家族皆が頑張れますし、結果、それが良いお金の使い方に繋がるのではないでしょうか。

「節約」は楽しみを我慢することではありません。より良く楽しむためのテクニックなので、ぜひ豊かな生活を作っていきましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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