お金を貯めようと思ったときに気をつけたいのが「コスパが悪いものを選ばない」こと。買わないものを決めることで、支出を最適化することができます。
そこで今回は、節約×投資歴7年目の主婦ライターおこめが「あえて買わないもの」を3つ紹介します。

1.必要以上の服
服をたくさん持っているのに、「着たい服がない」と感じたことはありませんか?お金を貯めたいなら、ファッションアイテムは「少数精鋭」をフル活用するのが効果的です。
理由は二つあります。一つ目は、むだ買いしにくい仕組みをつくるためです。服が多いと1枚増えても気になりませんが、少数精鋭だと1枚の重みが増し、買い足すことに慎重になります。
二つ目は、1着あたりのコスパを高めるためです。例えば3,000円の服を30回着れば、1回あたりの使用料はたったの100円ですが、2回しか着なければ1,500円。持っているだけではもったいないのです。
筆者は「お金を貯める」と決めてから、
・服の系統をしぼる
・アイテムごとに必要数と役割を決める
・必要数以上は買い足さない
・メモしてから買いに行く
・1つでも不安材料が残るアイテムは買わない
・2シーズンほど使い倒して手放す
といったルールで管理しています。こうすることで、衝動買いばかりしていた頃から年間約8万円の節約に成功しました。「制限ばかりで窮屈そう」と思いきや、お気に入りだけに囲まれる暮らしは、意外と心も満たされるんです。
2.100円ショップの日用品・食品
100円ショップで買い物をしたあと、普通の小売店で商品を見つけたとき「100均より安い…」と、がっかりした経験はありませんか。
100円ショップはとても便利ですが、必ずしも全ての商品が「一番安い」わけではありません。例えば、
・トイレットペーパーやキッチンタオルなどの紙類
・アルミホイルやレジ袋、洗剤などの消耗品
・ペンやノート、スティックのりなどの文房具
・お菓子や調味料、飲料などの食料品
などは、スーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターで大容量のものを購入するほうがお得な場合があります。
筆者も、上記のものは100円ショップ以外の専門店やオンラインショッピングで購入。一方で、「ちょっとだけ使いたい」マスキングテープやラッピング資材などは、種類が豊富な100円ショップを利用しています。
「100円ショップは何もかも安い」と思い込まず、他の店舗と比べたり、「あえて少量がほしい」など、用途によって使い分けたりすることでお得に買い物できますよ。
3.栄養価が低い食品
「安いから」「手軽だから」と選びがちなお菓子や加工食品ですが、実はコスパが悪いことも。
例えば、100円のお菓子を毎日のように買うと月に3,000円。高カロリーな割に体に必要な栄養素はとぼしく、満腹感も一時的です。
さらに、ピザやフライドポテト、グラタンなどの加工食品も、ボリューム満点で魅力的ですが、その多くが炭水化物と脂質ばかり。ビタミンやミネラルはほとんど摂れません。
筆者は、野菜や果物、肉、魚などの「生鮮食品」や「大豆製品」を中心に買ったり、加工食品や総菜を買うときには「タンパク質の多いもの」を選ぶようにしたりしています。
「栄養価の高いものにお金を使う」と決めてから、自然とムダ買いが減り、健康にも家計にもメリットを感じています。「栄養素」で選ぶ意識が、結果的に節約にもつながるのです。
支出の最適化で家計も暮らしも整えよう!
「支出を減らす」と聞くと、がまんを強いられるようなイメージがありますが、実はいいこともたくさん。必要なところに必要なお金をかけることで、家計だけでなく心も体も整えましょう。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部