家計簿を始めても、気づけば途中でやめてしまった…そんな経験は誰にでもありますよね。
多くの場合、続かないのは根性や性格の問題ではなく、「無理なく続けられる仕組み」が整っていないことが原因です。
そこで今回は、FP2級保持・元銀行員で“頑張らない家計管理”を実践しているライターしばが、「三日坊主でも続けられる簡単な家計簿のコツ」を5つご紹介します。
家計を整えたい方や、今度こそ家計簿を続けたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
家計簿が続かない…その理由とは?
家計簿を始めたのに、気づけば記入が止まっていた…。そんな経験、きっと一度はありますよね。
続かない理由の多くは「細かすぎる」「時間がない」「面倒くさい」の3つ。
1円単位で合わせようとしたり、カテゴリを細かく分けすぎたりすると、家計簿はあっという間に“いやな作業”になってしまいます。また、忙しい日が続くと、レシートが積みあがって「もう無理…」と手が止まってしまうことも。
でも、家計簿の継続に必要なのは、根性ではありません。
大切なのは、自分を責めることではなく、「ラクに続く仕組み」をつくること。
自分に合ったやり方を身につければ、もっと気軽に家計簿を続けられるようになりますよ。
三日坊主でも続く!家計簿の簡単コツ5選
ここからは、家計簿を無理なく続けるためのコツを5つご紹介します。
どれも今日から取り入れられる、シンプルで続けやすい方法ばかり!
まずは気になるものをひとつだけ試してみて、暮らしに合うやり方を見つけてみてくださいね。
1. 記入するタイミングを決めておく
家計簿が続かない理由のひとつは、「記入する時間がないから」。
あとでやろうと後回しにした結果、レシートがどんどん溜まって面倒になり、そのまま放置…なんて経験、ありますよね。
そんなときは、最初から記入するタイミングを決めてしまうのがおすすめです。
例えば、「買い物直後に」「帰宅したらすぐ」「寝る前の3分」といった具合に、具体的にタイミングを決めるだけで、レシートが溜まってしまうストレスを防げます。
ポイントは「いつ・どこで記入するか」を明確にし、既存の習慣にくっつけること。これだけで家計簿が自然と習慣化しやすくなりますよ。
2. 家計簿アプリを活用する
手書きの家計簿もいいですが、ノートを開いて計算しながら書き込むとなると、どうしてもハードルが高く感じてしまうもの。
そんなときは、スマホの家計簿アプリを使うのがおすすめです。
気づいたタイミングでさっと入力できるので、続ける負担がぐっと減ります。
さらに、クレジットカードや銀行口座と連携すれば、自動で入力してくれる機能も。
アプリなら夫婦で共有しやすく、自然にお金の話もしやすくなるので、家計管理がもっとラクになりますよ。
3. レシート単位でざっくり記入する
買った品物を1つずつ家計簿に記入するのは、ズボラさんにはかなり大変。面倒だから続かなくなる…なんてことも多いと思います。
そんなときは、レシート単位でまとめて記入する方法がおすすめです。
たとえば、スーパーで食材をまとめて買ったら、合計を「食費」として記入するだけでOK。
家計簿の目的はお金の流れを把握すること。細かく正確に書かなくても、大まかな流れが分かるようにしておけば、節約効果は十分に期待できますよ。
4. 月1回だけ振り返る習慣をつくる
「家計簿はつけているけれど、振り返りはしていない…」という方も意外と多いのではないでしょうか?
家計簿は記入するだけではなく、振り返ってこそ節約効果が出ます。月末や給料日の近くに「振り返り日」を作り、次のことをチェックしてみましょう。
・今月の収入額
・今月の支出額
・収入内で生活できたか
赤字の場合は、家計簿の内訳を確認し、原因となった支出をチェックします。
また、買って良かったものやお金を使ってよかった体験も一緒に振り返ると、家計管理のモチベーションが続きやすくなりますよ。
5. 完璧を求めない
数字のズレや計算ミスで、家計簿をやめてしまった…という方は意外と多いもの。
1円単位まで合わせようとしたり、すべての支出を漏れなく記録しようとすると、ちょっとしたズレや入力漏れで嫌になってしまい、挫折してしまいがちです。
でも、家計簿の本来の目的は「お金の流れを把握すること」。
大まかな流れをつかむ道具と割り切り、完璧を求めずに続けることで、心理的ハードルはぐっと下がります。
例えば「100円単位で記入する」「食費と日用品をまとめて生活費としてざっくり記録する」など、自分が気楽に続けられるルールを作るのがおすすめです。
家計簿を続ければ心も財布もゆとりが生まれる!
家計簿を続けると、無意識のムダ遣いや、自分や家族のお金の使い方のクセに自然と気づけます。数字としてお金の流れを客観的に見ることで、無駄遣いが減り、心にもお財布にもゆとりが生まれるのです。
さらに、家計の全体像がつかめるようになると、お金に対する漠然とした不安や焦りも軽くなります。
まずは、できそうなコツをひとつだけ取り入れてみましょう。小さな工夫を積み重ねることで、無理なく家計簿を続けられるようになりますよ。
■執筆/しば
FP2級・元銀行員のライター。がんばらない家計管理と“仕組みでまわる暮らし”をテーマに、家計・子育て・暮らしの記事を執筆中。二児の母。Instagramは「@shi_ba_1106」。
編集/サンキュ!編集部