お金は貯めたいけど家計管理する時間もないし、細かいことは面倒くさいのでやりたくない!という人は、「口座」の“使い分け”から始めてみてはいかがでしょうか。給料やボーナスを3つの口座に分けるだけで、自動的に貯められるように。
口座を3つに分ける
「使う」と「貯める」を1つの口座でまとめると、貯蓄が殖えているのかわかりにくく、つい使ってしまう原因に。ラクに確実に貯蓄を殖やすには、毎月の生活費用の「メイン口座」、先取り貯蓄用の「積立口座」、そして半年から1年以内に使う予定のあるお金を貯めておく「サブ口座」の3つに分けるのがポイントです。
1.メイン口座
●公共料金や保険料、クレジットカードの引き落とし用
●共働き家庭の場合、2人で使う生活費用
基本は夫婦どちらかの給与口座をメイン口座に。1カ月にかかる生活費の分担額を決めて、その分を入金(もしくは口座に残す)。だいたい1カ月で使い切る金額だけを入れるのがコツです。
2.積み立て口座
●教育費や老後資金など、将来の目的のための備え用
●毎月一定額を自動的に積み立てる
●ボーナスから積み立て分を移す
将来の大きな出費に備える貯蓄なので、本来の目的以外で手をつけるのはNG。わざわざ窓口に行かないとお金を引き出せないような口座を利用して積み立てを。ボーナスからも積立口座に自動的に入金できるよう設定しておくと便利です。
3.サブ口座
●年数回の突発出費や旅行費などに使うお金用
●ボーナスから貯蓄を除いた予算をここに移す
(ボーナスなしなら、毎月一定額を積み立てる)
冠婚葬祭費や家電購入費などの突発出費は、やりくりをくずすもと。旅行費なども含めて、ボーナスから予算を取り分け、このサブ口座に。また、固定資産税や旅行費など、年数回不定期で出ていくお金をあらかじめ分けておくことで、毎月のやりくり費をくずすことなく、貯蓄を守ることができます。
ボーナスがない人は毎月一定額を入金しておけば貯蓄が守れますよ。
★「小金持ち妄想」でモチベーションアップ
先取りで積立貯蓄ができるようになったら、「何カ月後に100万円貯まるか?」をシミュレーションしてみましょう。例えば、「月5万円、ボーナスで40万円貯めれば1年後に100万円。5年後には500万円」と具体的に見えてきて、貯める意欲がわき、挫折しにくくなります。
口座をわけるだけで楽に確実に貯蓄をキープ。細かい家計管理が苦手でも、これなら簡単にできそうですね。
●教えてくれた人……
深田晶恵さん(ファイナンシャル・プランナー)
生活設計塾クルー取締役。個人向け家計相談のほか、メディアや講演で消費者目線のマネー情報を発信。最新著書は『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』(ダイヤモンド社)。
参照:『サンキュ!』9月号とじ込み付録「貯まる!妻の働き方」より。掲載している情報は18年7月現在のものです。監修/深田晶恵 構成/宮原元美 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部
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