蛍光灯の光

あなたはいくつやってる?今やっても意味がない「昭和の節約テク」リスト

2021/05/11

「節約テク」は時代とともに変化します。昔は常識だった節約テクでも、今やっていると「勘違いな人」になるものがいろいろ。そんな「昭和の節約テク」を、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きました。まだこんな節約、やってしまっていませんか?

なお、今回ご紹介する情報はすべて2021年4月時点の取材情報を元にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。

今回のテーマは「昭和の節約テク」!

炊飯器、電気、トイレの水……あなたがやっているのはどれ?

昭和の節約テクには、今でも多くの人がやっているけど実は意味がないテクから、耳を疑うような驚きの方法までさまざま。まずは、最も身近な食まわりに関する昭和の節約テクからご紹介します。

食材を買うときは店をはしごして、1円でも安いものを買うのが良い

ひと昔前は、1円でも安いものを求めてお店をはしごするのが、上手な買い方とされていました。でも今は夫婦共働きが増え、「時間」は高級品です。

また、いくつもの店に行くと、予定していなかったものまで買ってしまうことがしばしば。買いものに車を使っている場合はガソリン代もかかります。はしご買いはトータル的には出費が増えやすく、今では「節約にはならない」ことがわかっています。

困ったら「もやし」を買えば節約できる

代表的な節約食材とされている「もやし」。昔はもやし1つが5円や10円程度だったことからこう言われるようになったのですが、今は一部の激安店以外では、30〜40円程度と値段が上がっています。

一方、キャベツや白菜、大根などは、安いときには100円以下で、1つ買えばいくつもの料理に活用できます。ボリュームから考えると、これらのほうがもやしよりお得と言えるでしょう。

ただし、もやしは1年中価格が安定しているので、ほかの食材が高いときにはやはりありがたい食材。「もやし=節約」と決めつけず、状況に応じてうまく活用するのが現代の正しい節約テクです。

炊飯器はお米を浸水させてからスイッチを入れ、炊き上がったら蒸らす

皆さんは炊飯器をどのような手順で使っていますか?お米を研いだ後、しばらく浸水させてからスイッチを入れ、炊き終わったらしばらく蒸らす、という人は多いのではないでしょうか?

実はこれは昭和の常識。多くの炊飯器は「蒸らし」の工程が最初から炊飯時間に組み込まれています。新しい炊飯器なら「浸水」の工程も組み込まれている場合が。

お米を洗ったらすぐスイッチを入れ、炊き上がったらすぐにフタを開ける今の方法なら、電気代はそれほど変わりませんが、手間と時間を大きく短縮できます。

エアコンの設定は弱、冷蔵庫は季節で設定を変えるのが良い

エアコンの設定は「弱がベスト」と思っている人は、今も少なくありません。また、冷蔵庫も外気温が上がって庫内が冷えにくくなる夏は「強」に、逆に冬は「弱」に切り替えるのが良いと思ってはいませんか?

これらはたしかに間違いではありませんが、自動運転機能のついている比較的新しいエアコンや冷蔵庫なら、「自動運転」や「省エネ運転」にするのがベストです。

自動運転や省エネ運転は人の動きや利用する時間帯、外気温なども感知し、その機械がもっとも効率的に稼働するよう設計されているので、人がその都度設定するよりよほど効率的に節電をしてくれます。

水道水は、ごく少量ずつ出せばメーターは上がらない

昭和のネタに「水道水はチョロチョロと少しずつ出せば、メーターが上がらないからお得」というものがありました。昔はメーターの精度が悪かったため、実際にこの方法で「1日かけてお風呂に水を貯める」家庭が少なからずあったのです。

でも現代は、ほんの少しの水漏れもカウントするほどメーターの精度が上がっています。もし今でもこの節約法を続けている人がいたら(そんな方はもういらっしゃらないとは思いますが、もしいたら)、「意味ないよ」と教えてあげましょう。

トイレの水は1回では流さない。タンクにペットボトルを入れる

昔のトイレはタンクが大きく、1回に流す水が大量だったため、水道代に大きく影響しました。そこで流行ったのが、タンクに水を入れたペットボトルを入れ、1回の水の量を抑えること。さらには、小便の時は1回では流さず、家族が何回か使ったあとに流すという方法も!

今のトイレは節水タイプになっているので、このような必要はありません。それどころか、タンクにペットボトルを入れたり一度に大量の紙を流すと、つまりなどの故障の原因になり、節約以上の出費になってしまうこともあるので注意しましょう。

蛍光灯は消さないほうが節約になる

「蛍光灯は点灯するときに最も電力がかかるので、頻繁につけたり消したりすると電気料金がかかる」というのは、昭和には一般的に言われていたこと。そのため、「消さない」ことが節約でした。

今は当然、そのようなことはなく、必要がないときは、たとえ1分間だけでも消すのが節約につながります。

テレビを観ないときはコンセントを抜く

これはけっこう長い間、常識となっていた節約セオリーです。昔のテレビはリモコンをいつでも使える状態にしておくための待機電力がかかったので、旅行などで長期間家を空けるときはもちろん、普段の生活でもテレビを観ないときはコンセントを抜くのが良いとされていました。

しかし、テレビはここ20年ほどの間に、ブラウン管から液晶テレビやプラズマテレビ、有機ELテレビなどに変化するとともに、スタンバイ時の待機電力がほとんどかからなくなっています。

また、デジタルで番組表やソフトウェア更新情報、メンテナンス情報など取得しているため、コンセントを抜くとそれらの情報を取得できなません。再びコンセントを入れた際、情報を取り込み直すなどにより逆に余計な電力がかかりますし、テレビによっては予約録画ができなくなってしまうことも。

今は「コンセントは抜かなくてもよい」が正解です。

電気料金は夜のほうが高くなる

「洗濯は夜に行うなど、昼の電気使用を控えて、夜中に電力を使ったほうが節約になる」という話を聞いたことはありませんか?これは昭和からある節約の都市伝説。

電力会社との契約で深夜割引きの料金プランを申し込んでいるのなら、たしかに夜中の電気料金が安くなりますが、一般的な「従量電灯」などの料金プランでは、時間帯で電気料金が変わることはありません。

ただし、従量電灯プランは利用量が一定の電力量を超えると段階的に電気料金が高くなるので、節電を意識することは大切です。


昔からの節約テクが習慣になっていて、今でも当たり前のようにやり続けているという人は、実はけっこういるもの。「昔良いと聞いたから」という理由でやっている節約法がある人は、一度情報をアップデートしてみることをおすすめします。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママのお金に困らない本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。



取材・文/かきの木のりみ

 
 

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