家計を狂わす「特別出費」には2つのパターンがあった!
2019/12/15
税金や冠婚葬祭、家電の買い替えなど、毎月ではないけど家計に大きな打撃を与える「特別出費」。その中には「必ず払う特別出費」と「予想外の特別出費」があることを知っていましたか?今回は、特別出費対策をしたことで、年間100万年以上貯めることに成功している高島愛さんを取材。具体的な対策法を聞いてみました。
<教えてくれた人>
高島愛さん……夫(48歳)、長男(7歳)、二男(5歳)、三男(2歳)の5人家族。専業主婦。住まいは持ち家一戸建て。やりくりの気づきをSNSで発信中。
‐Money Data‐
月収(手取り) 32万円
ボーナス(手取り) 90万円
年収(手取り) 474万円
月貯蓄 8万8000円
年貯蓄 147万円
総貯蓄 1336万円
‐1か月の家計表‐
月収(手取り) 32万円
児童手当 3万5000円
確定拠出年金積立 1万7000円
*夫と妻の2人分を積立
学資保険料 3万円
特別出費用積み立て 3万8600円
*固定資産税など、必ず支払う特別出費と風邪などの予想外にかかる特別出費を積み立て
住居費 6万円
水道・光熱費 1万1200円
保険料 4万3000円
通信費 1万1200円
*格安スマホ2台とプロバイダー
ガソリン代・車関連費 1万7000円
子ども費 1万4000円
食費 2万7000円
日用品費 1万円
外食・レジャー費 5000円
*美容院代、化粧品代も含み計算
夫小遣い 2万5000円
*外食に行きたいときに、ここから出してくれる
妻小遣い 5000円
残し貯め 約4万1000円
⇒月8万8000円貯まる!
パターン1:必ず支払う特別出費
■ふだんのやりくり費と特別出費の口座を用意する
固定資産税など、必ず払う出費は確実に用意したいから、先取り用の専用口座を用意する。
~3つの口座を使い分け~
・メイン口座(日々の生活用)
住宅ローンや水道・光熱費などの引き落とし、手もとのやりくり費。
・特別出費(積み立て用)
車検や税金など、支払期日が決まっているお金を用意する口座。
・絶対くずさない!(貯蓄用)
専用口座で到達度をチェックし、12月にまとめて定期に移してリセット。
■1年でかかる特別出費をすべて書き出す
出費をリスト化。金額の変更や、新しい出費がないか確認し、正確な金額を書き出します。
■特別出費は12で割って積み立てる
書き出した金額を12で割り、毎月の収入から積み立て。ボーナスは増減があるので当てにしません。〝出費〞なので、毎月払う感覚を持っていたほうが気も引き締まって○。
*積み立てるのはコレ!
車検など車関連:月1万5000円
火災保険料:月2000円
固定資産税:月6600円
特別出費用の口座は目的別に分けて、毎月それぞれに入金。入金は手間ですが、どのお金がいくら貯まったかひと目でわかり、使うときも迷わず出せる。
パターン2:予想外にかかる特別出費
■5000円積み立てをしておく
医療費や家電の故障は急に来るからこそ、油断せず少しずつ備える。5000円ずつでも〝あってよかった!〞と何度思ったことか。ピンチだけでなく、記念写真や旅行など楽しい出費のたしにもなり、気持ちに余裕が生まれます。
■昨年予想外にかかったお金を今年の手帳にメモ
昨年の手帳で「何月にどんな出費があったか」を見返し、今年の手帳に〝予報〞として記入。〝忘れがちな出費〞も前もって積み立てるなどして備えられ、慌てずにすむ。
*例えば……
・10月は毎年全員風邪に。1万円余分に用意
・レンジが壊れそう、予算を確保
■「このとき安かった!」のお得情報も写しておく
予想外の出費だけではなく、ノートの左上にはおトクだったこともメモ。予算立ての参考になるだけでなく、買っておくべきセール品もわかるので、お買い物が計画的に!
■来年の私にアドバイスを書く
今月かかった変動的な出費と内容を手帳下に記入。節約になったことや、試してよかったものなども、来年の自分への申し送りのつもりで書くと、翌年の参考になります。
「特別出費」のダブル対策が、貯蓄成功へのカギ。予算が楽に守れるようになると貯蓄も増えていくはず。「来年こそ貯めたい」と思っている人は、早速「特別出費」対策をはじめてみてください!
参照:『サンキュ!』1月号「貯めている人がやっている2019年 年間計画のすべて」より。掲載している情報は18年11月現在のものです。撮影/キムアルム 編集/サンキュ!編集部
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