お金のスペシャリストが伝授!「賢い買い物のコツ」2019
2018/12/27
お金を貯めるためには、買いたい物を我慢するのではなく、「賢い買い物」をすることが大事。どのタイミングで何を買ったらお得なのか。そこで、お金のスペシャリストに聞いた「2019年のお得な買い方情報」をお届けします!
<教えてくれた人>
・坂口孝則さん(経営評論家)
プロバイヤーとして徹底的に情報を収集し、データ分析に基づいた最先端のお得な買い方を提案。テレビ、雑誌などのメディア出演、企業セミナー講師など幅広く活躍。著書多数。
・佐藤昌司さん(店舗型ビジネス専門家)
ドラッグストアをはじめ実際に店舗に足を運び、お得情報をキャッチ。消費者目線でお買い得商品を見つけ出すエキスパート。各種メディア出演、講演・研修講師、企業コンサルタントなど。
みりんは軽減税率対象外! !
みりんと料理酒は、酒税法の対象となる「酒」に分類されるので、軽減税率の対象にはなりません。10月以降は消費税が10%かかるので、増税前にストックするのが得策。増税後、他の調味料と同じコーナーで売っているので注意。
*軽減税率とは……
19年10月の消費増税は、全部が10%になるわけではありません。生活必需品のうち外食や酒類を除く食料品や調味料は消費税を8%のままと決めたのが「軽減税率」です。
魚をもっと食卓に生かすべし
19年も18年のような酷暑、豪雨、大型台風など見舞われると、野菜は確実に高騰。さらにこのまま円安、原油高が続けば、輸送コストがかさんでアメリカンポーク、オージービーフなどの輸入肉も値上がりの見込み。野菜や肉に比べると、日本近海で取れる魚のほうが割安に。
*特にかつお・いわしは19年安くなるかも?
18年はかつおといわしが豊漁で、19年はその加工食品が安くなる予測。ツナ缶、かつお節、いわしの缶詰などが食費の救世主に!?
家電は増税前よりも増税後
19年10月の増税後、家電の売り上げが落ちることで、大型量販店が在庫を売るために増税前より安くする可能性が。14年の増税のときにはこの現象が起きました。徐々に値下がりるので増税だからと駆け込んで買わないほうが◎
*19年値下がりする家電は「テレビ・冷蔵庫」
海外メーカーとの価格競争が厳しい家電は、全体的に値下がり傾向に。テレビや冷蔵庫も同じ機能の製品が年々、安価に。反対に、日本ならではの最高レベルの技術が結集した高級オーディオ機器は、海外との競争がないので値下がりは期待できません。
大豆製品は値下がり傾向
米国での大豆生産が順調なこともあり、大豆の国際価格が下がっています。大豆を原材料とする納豆、豆腐、厚揚げなどは値下がりが予想されるので、大豆製品を取り入れたヘルシーな献立が食卓と家計を救います。
コンビニべんとうは値上がりする
食材の値上がりに伴い、コンビニべんとうがすでに値上がりしています。この先も食材の値段が下がることは期待できないので、夫のランチをコンビニべんとうに頼っている場合は、おべんとうを持たせるなどで家計の防衛を。
ランドセルは早めかギリギリ
値段に関係なく子どもが気に入ったランドセルを購入したい場合は、増税前がお得。早めに予約すれば売り切れの心配もありません。「お手ごろ価格のものでOK」という場合はギリギリに買うのがオススメ。スーパーのPB(プライベートブランド)ランドセルをはじめ、在庫一掃セールが行われる予測。
増税直前、化粧品を狙え
増税後の消費の落ち込みをカバーするために、衣類や日用品などあらゆるお店で「2%還元」を打ち出すことが予測されます。しかし、唯一セールになりにくいのが化粧品です。ドラッグストアもデパートの化粧品も増税前に必要なものは買ってストックしておくといいでしょう。
通信料の値下げに期待
「携帯電話料金は4割値下げの余地がある」との政府の発言を受けて、大手携帯電話会社を中心に、値下げに向けて価格プランの見直しが行われそう。政府は消費増税で家計の出費が増える分を、通信料を下げてカバーしようとしているのかも。
日用品は増税分をセールで帳消し
ドラッグストアにとって、日用品の特売は集客の目玉。もうけを度外視してでも来店者数を増やし、ほかの商品でもうけを確保します。増税後、消費が落ち込んだときは、日用品の大特価セールで盛り返しを狙うドラッグストアが増えるかも!?
*増税のタイミングで外食店が便乗値上げ?
増税で来店者数を減らさないために企業努力で値下げする店がある一方で、便乗値上げする店もあり。知らないで外食すると予算オーバーになる可能性もあるので、事前にネットで価格を調べるなどしたほうが無難かも。
旅行に行くなら早めに!
原油価格の変動には、たくさんの理由があるので予測するのはむずかしい。ただし、このまま原油高が続けば、飛行機の燃料コストも当然、値上がりに。早めに予約して、割引価格でお得に行くのがオススメ。早く決めれば、旅行先でのお楽しみをゆっくり考えることもできます。
2019年10月の消費税増税は、私たちの家計にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。家計の負担をこれ以上大きくしないためにも、世の中の動きを先読みすることが肝心ですよ。
参照:『サンキュ!』1月号「貯めている人がやっている2019年 年間計画のすべて」より。掲載している情報は18年11月現在のものです。イラスト/中根ゆたか 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部
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