もしかしてそれ節約になっていないかも!?夏場の水道光熱費の節約でやってはいけないこと
2021/08/10
今年の夏も暑く日が続いています。在宅ワークが続けばエアコンをつけている時間が長くなり、電気代が例年以上にかかりそうです。
また子どもがビニールプールで遊ぶと水道代がかかるし……など水道光熱費は家計を圧迫します。そこで、水道光熱費を抑えようとあれこれやってみますが、なかには節約になっていないものもあるかも。
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、夏場の水道光熱費の節約について解説します。
エアコンをつけたり、消したりする
エアコンをつけっぱなしにしている時間を少しでも短くしようと、ON/OFFをこまめに繰り返すのはホントに電気代の節約になるのでしょうか?
実は、エアコンは室温を設定温度にまで下げるときにいちばん電力を使います。いったんOFFにして室温が上がったときにONにすると、室温を下げるために再びフル稼働して電力を消費して電気代がかさむことに。設定温度を環境省が推奨する28℃に設定して、「自動運転」で室温をキープするほうが節電になります。
冷蔵庫にビニールカーテンをつける
ドアを開けたとき庫内の冷気が逃げないように、冷蔵室の前面にビニールカーテンをしている場合がありますが、あれってどうなんでしょうか?
カーテンが邪魔になって、ものを取るのに時間がかかって、ドアを開けている時間が長くなると庫内の温度が上がって逆効果なことも。
また冷気の吹き出し口が冷蔵室の奥にある場合、カーテンがあると冷気がドアポケットまで届きにくくなります。ドアポケットの食品が傷みやすくなることもありそうです。
冷凍室をスカスカにする
冷蔵庫に食品を詰めすぎると冷気の循環が悪くなり電気代がアップします。が、それは冷蔵室の話で、冷凍室は反対。凍っているものをすき間なくぴっちり詰めたほうが、それぞれが保冷剤のような働きをして隣同士を冷やすことになって冷気のムダがありません。
こまめに洗い物をする
洗い物をためずに、その都度ちょこちょこ洗ったほうが節水になるような気もしますが、実際のところは?
1分間水を流しっぱなしにすると水量は約12Lになります(東京都水道局「くらしと水道」参照)。ちょこちょこ何回も洗い物をすると、1回の洗い物の量が少ないとしても、水を流している時間がトータルで長くなれば、使用する水の量も多くなります。まとめて一気に洗ったほうが節水になる場合も。
夏場のお風呂をシャワーだけにする
夏場のお風呂は、浴槽にお湯をためずにシャワーだけにしたほうが節水や節ガスになるのでしょうか?
シャワーを出しっぱなしにしている時間にもよりますが、家族の人数が多い場合はシャワーだけで済まさずに浴槽にお湯をためたほうが水道代もガス代も節約になることも。
まとめ
水道光熱費を節約しているつもりが、節約どころか、かえって逆効果になっている場合もあります。そんな残念なことにならないように、上記のことを参考にしてみてください。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。