女性の手とメモ帳

【総貯蓄額3,000万円】にリーチ!”貯め体質”へと変えてくれた、あるモノって……?

2021/09/27

「がんばって節約しているのに、どうして貯まらないの?」

これが口ぐせだったという以前のtokotokoさん。当時の自分を「まるで節約マシーンでした(笑)」と振り返ります。

「出産後、マイホームや子どもの教育費用を意識するようになり、”この貯金ペースでは厳しいかも”と急に不安に襲われました。それでムリな節約に走ってしまって。当時はお金や、やりくりに関する知識はほとんどなく、”とにかくがまんすれば貯まる”と思い込んでいたんです。でも、すぐに苦しくなって挫折、またふりだしにもどるの繰り返しで……」

――あれから10年、今や総貯金額3,000万円直前&住宅ローンもまもなく完済という、”貯め体質”に変身したtokotokoさん。まもなく子どもの学費がかさむ時期に突入しますが、以前のような漠然とした不安やプレッシャーは感じていないといいます。

ここまでの変わりぶりには驚かされるばかり。じつは、tokotokoさんが変わるきっかけになったのは、”あるモノ”との出会いだったそう。

たった1冊の家計ノートが人生を変えた!

それは……薄くて軽くて安い、1冊の家計ノートでした。

「家計簿は以前からつけてはいたのですが、”とにかく記録に励みましょう”というものだったため、こまかくつけなければならず正直めんどうで……。書店でこのノートを見たとき、これだけ薄ければ書き込む量も少なそう、とうれしくなったのを覚えています」

お金の流れが見えると、家計も暮らしも同時にととのう

▲年間のまとめは、自分が必要だと思う事柄のみ書き込み。「グラフやその他の情報コーナーは書きません(笑)。年合計を集計してしめたあと、12で割って平均を出すと、次の年の参考になるので、貯金のペースを上げられるのか落とさなければいけないのか、判断しやすくなります」(tokotokoさん)

新しい家計用ノートは、何をどう書くかは自分しだい。費目も自分で決められます。tokotokoさんがまずやめたのは、買ったもの1つ1つの詳細を書き出すこと。

「どこで何を1個いくらで買えたかは、別にいらないなって。私にとって必要だったのは、今月〇〇費は結局いくら使ったのかという数字だったと分かりました。こうやって自分の好きなようにカスタマイズして書き込めるこのノートなら、手間も時間もいらず、あとで知りたい情報だけを残すことができるんです」

その結果、使ったお金、収入、貯金額、がわかりやすく見える化できていました。とことんシンプルな記帳に徹したおかげで、逆に必要なことが浮き上がってきたのです。

「以前の私がずっと不安を感じ続けていたのは、お金の流れが見えていなかったから。わが家に合ったお金のバランスが分からないままだったから、貯めても貯めても満足感が得られなかったし、使うのも怖かったんです。でも、”今、いくらあるか””何にいくら使ったか”が分かって家計が”見える化”したことで、全体のバランスが把握でき、ムリなく続く貯蓄ペースを立てられるようになりました。また、突然の出費にも対応できるよう、 貯金とは別に”プール金”を用意するなど、家計簿を続けるうちに、より自分らしいやりくりスタイルができあがった気がします。むやみに焦らず、どんと構えていられる自分になれたのもうれしいですね。

こうやってわが家だけのペースがわかり、将来の見通しがつくようになったことで、気持ちが驚くほど安定して、生活をより楽しめるように。家計簿って貯めるだけのためにあると思われがちですが、安心して上手にお金を使うためのツールでもあると思うんです」

結局、”いいお金の使い方”ができるようになったことで、満足感や生活の質が上がり、ムダな出費が大幅に減っていったそう。それがそのまま、貯蓄額アップへとつながっていきました。

家計簿を特別なもの扱いしないのが続けるルール

▲ノートのバックナンバーはすべて取ってあり、たまに見返しているそうです。「家や車関係に、当時どれだけ使ったか確認したり。見返すと新たな発見もあります」(tokotokoさん)

現在、tokotokoさんと家計簿のつき合いかたはこんな感じ。

「たいていは、職場の昼休みにササっとなぐり書きしているので、通勤バッグの中が収納場所なんです。夏が終わるころにはすでにボロボロですが、これなら”ていねいに書かなきゃ”とか、”間違えず完璧に書き込まないと”などというプレッシャーもなく、ふだんチラシの裏にメモを取るくらいの感覚でいられます(笑)。最近は、費目ごとの小計や合計も出さず、毎月の貯蓄額だけを集計する月も。それでもいいの、とゆるく向き合っているから続けられるのかも」
 
夫には、家計簿を「たまーに」見せる程度とのことですが、家計を共有できているという安心感は常にあり、それも飽きずに続けていけるモチベーションになっているようです。
「今はデジタルで家計管理する人もふえているけれど、私は当分この”紙”の家計簿でコツコツと家計と向き合いたいと思っています」

編集/サンキュ!編集部

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