つくり置きの容器を開けたらまさかの…「お金が逃げていく冷蔵庫」5つの特徴
2024/02/05
世の中、お金を捨てる人はいません。でも、冷蔵庫の野菜室で腐りかけている野菜、冷凍室で“冷凍化石化“したお肉、いつ買ったかわからない賞味期限切れの食品を捨てることはあります。
捨てるときには、ちょっと心が痛むものですが、食べられないものを冷蔵庫に保存しておいても仕方ないなので「まあ、しょうがないよね……」と捨ててしまいます。でも、その捨てた食材は全部お金を出して買ったもの。
つまり、食材を捨てるのは、お金を捨てるのと同じというわけです。お金を捨てていたら、お金が貯まるわけがありません。そんなお金が逃げていく冷蔵庫について、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
- 特徴1:冷凍室の底を見たことがない
- 特徴2:野菜室から溶けかかったモヤシを発見したことがある
- 特徴3:つくり置きの容器を開けたらカビが生えていたことがある
- 特徴4:チルド室になにを入れていいのかわからない
特徴1:冷凍室の底を見たことがない
冷蔵室は食品をギューギューに詰め込むと冷気の循環が悪くなり、冷却効率が落ちますが、冷凍室は詰め込むのが正解。凍った食材の間にすき間があるよりも、ピッタリとくっつき合っている方がムダなく冷えます。
とはいうものの、入れっぱなし/詰めっぱなしで、冷凍室の底を見たことがないというのはさすがにNG。
冷凍したからといって永久的に保存できるわけではありません。ほったらかしにすると、いつ冷凍したわからない冷凍焼けした食材が出現することに。
1カ月に1回程度、冷凍室の中身をチェック!古いものからどんどん食べて消費して、新しい冷凍食材と入れ替えて循環させるようにしましょう。
特徴2:野菜室から溶けかかったモヤシを発見したことがある
野菜室は奥行と深さがあるので、無造作にポイポイ!野菜を入れると下になった物を忘れがちに。溶けかかったモヤシ、シナシナのキュウリ、芽が成長している玉ねぎ……が出てきたら要注意。腐らせて捨てることが多いのが野菜。野菜室は食品ロスの温床といっていいかもしれません。
ロスをなくすには、野菜を管理しやすくするのがポイント。プラスチックカゴなどを使って仕切ったり、使いかけの野菜はカゴにまとめて、そこから使うようにするのも◎。
引き出しがついている場合は、引き出しの下で見えにくくなっている物を忘れないようにしてください。
特徴3:つくり置きの容器を開けたらカビが生えていたことがある
平日の夕飯づくりをラクしようと、せっかくつくり置きをつくったものの、使い忘れていた……なんてことはありませんか?しばらく経ってから「これ、なんだっけ?」とフタを開けかけたら、不吉なニオイがして、表面にカビが……。
こんな悲劇を招かないために、つくり置きは中身が見える透明の保存容器に入れましょう。ホーロー容器や半透明のプラスチック容器は避けるのが〇。
冷蔵室のドアを開けた瞬間、横から見て中身がパッと見えるようにして、食べ忘れを防止しましょう。
特徴4:チルド室になにを入れていいのかわからない
チルド室とは冷蔵室と冷凍室の中間の役割を担い、凍る直前の温度で食材を保存できるスペースのこと。食品を保存できる期間が冷蔵室よりも長めになります。
便利なスペースなのですが、何を入れていいのかわからない……ということはありませか?
まず野菜はNG。低温スペースなので野菜の保存には向きません。チルド室は狭いので、なんでもかんでも入れるとすぐにギューギューに。肉、魚や、肉の加工品のハム、ウインナーなど優先的に入れるのが〇。
キムチや納豆などの発酵食品を入れると、発酵スピードが遅くなりおいしさがキープできます。
特徴5:何をどこに入れるかとくに決まっていない
そのときどきによって、食品の置き場所が違うというのはNG。取りたい食品がすぐに見つからず、ドアを開けている時間が長くなります。
最上段はドリンク類、2段目は瓶詰類、ヨーグルト、みそ、3段目はつくり置きなどのおかず、豆腐、いちばん見やすくて、手に取りやすい下段は昨日の残り物など1~2日のうちに消費したいもの……とざっくり決めておくと、冷蔵室内が把握しやすくなり、使い忘れを防げます。
まとめ
お金を出して買った食材を捨てるのはお金を捨てるのと同じこと。冷蔵庫の中を整えて食品ロスを防ぎ、冷蔵庫からお金が逃げないようにしましょう。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。