新NISAの活用はマスト!こんな時代に貯蓄を増やす3つの方法
2024/01/19
給料は上がらないのに、食品、ガソリン、光熱費……と、物の値段はどんどん上がって、このままでは私たちの暮らしは苦しくなる一方です。
「住宅ローンはまだまだ残っているし、子どもの教育費もこれから、夫婦の老後資金までとても手がまわりません」と、嘆いていても始まりません。こうなったら、自分たちの暮らしは自分たちで守らないと。
こんな時代に貯蓄を増やす方法ってあるのでしょうか?
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、今、貯蓄を増やすためにやるべき3つのことを解説します。
1.支出を見直す
今さらですが、お金の基本の超基本です。
収入-支出=貯蓄
なので、「収入」が増えないなら「支出」を減らすしかありません。
一般的に支出には住宅費、保険料、通信費、水道光熱費など、毎月の支出額がほぼ決まっている「固定費」と、食費、日用品費、外食費、レジャー費など、月によって支出額にバラつきがある「変動費」があります。
「変動費」はやりくり次第で支出額が変化するので、「やりくり費」とも呼ばれます。
多くの場合、固定費は1回見直して減らすと減額効果がその後も持続するため、月々は少額でも長い目で見れば見直す価値はあります。
「支出を見直す」というのは耳にタコができるくらいイヤというほど言われていることですが、聞いただけでスルーしていては貯蓄は増えません。自分や家族にとってこだわりのない支出から見直してみてください。
2.家計収入を増やす
収入-支出=貯蓄
に戻ると、収入を増やせば貯蓄にまわせるお金が増えます。近所のスーパーやコンビニでパートやアルバイトをするのもいいですし、自宅で内職、今どきならインスタグラムやYouTubeを始めて収益化を図ることもできます。
フリマアプリで不要品を売る、ハンドメイドマーケットで手作り品を売るなど、自分ができるお金を稼ぐ方法を考えてみてください。ポイ活でポイントを稼ぐのもOK。
大きな金額を稼ぐ必要はありません。月に1万円でも、2万円でも稼いで、それを貯蓄にまわせば、着実に増えていくはずです。
3.お金に働いてもらう
いわゆる「ゼロ金利政策」が実施されたのは1999年(平成11年)。今30代~40代前半の人は、社会人にって給料が口座振り込みになっても、銀行に預けておくと利息がついて残高が増えるという経験をしたことがないかもしれません。つまり、預貯金では貯蓄は増えにくい状況がずっと続いているということです。
そこで「投資」の出番です。「投資はプロがすること」「素人が手を出すと大損する」と思っている人もいるかもしれませんが、今どきの投資はちょっと違います。
「NISA=少額投資非課税制度」とは、その名の通り、少額の投資なら利益が出ても非課税になるという制度。通常、利益からは約20%の税金が引かれます。預貯金のなけなしの利息からも約20%の税金が引かれていることを考えると、「非課税」のメリットは大きいです。
2024年1月から、より使い勝手がよくなった「新NISA」がスタート。
【1】これまでのNISAの非課税期間は、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年でした。新NISAは期限なしで、ずっと非課税で運用できます。
【2】年間投資額と非課税保有限度額が大幅に増額。非課税で運用できるお金が増えました。
【3】これまでは、一般NISAとつみたてNISAは、年ごとにどちらかを選択する必要がありました。新NISAは併用が可能です。
投資初心者さんは、まずは証券会社に「NISA口座」を開設して積立投資をするのが◎。これは「投資信託」という金融商品を、毎月1万円や2万円など、決まった金額分ずつ積み立てる投資スタイルです。急に増えることを期待するのは難しいですが、長い目でお金を育てることができます。
いったん積立設定すれば、あとはほったらかしでコツコツ投資するので、値動きにハラハラすることもありません。投資でお金に働いてもらうのが、今どきの貯蓄の増やし方です。
まとめ
給料は上がらないのに、あれもこれも値上がりする時代。でもあきらめてはいけません。貯蓄を増やす3つの方法をぜひ試してみてください。