【新NISA】「私たちはどうすればいいですか?」タイプ別に、プロがアドバイス!
2023/12/15
とうとう始まる新NISA!興味はあるけれど、どうすればいい?投資に対する気持ちは人それぞれ。ここでは、お金のプロが『サンキュ!』読者に多いタイプ別に、新NISAのスタート方法をアドバイスします♪
<教えてくれた人>: 金融教育家 塚本俊太郎
外資系運用会社勤務後、金融庁金融教育担当として高校や大学で金融の授業をしたり、小学生向けの「うんこお金ドリル...
- CASE1 興味はあるけど何もしてない〈パンダさん〉
- いやいや、もったいない。開始後は混むので今から始めましょう!
- CASE2 やってるけどイマイチわからない〈ウサギさん〉
- 十分ご立派!同じ銘柄を新NISAで積み増ししては?
CASE1 興味はあるけど何もしてない〈パンダさん〉
来年1月スタートならそこから始めればいいですか~?
投資は気になりつつ、もう少し勉強してからと保留中。もうすぐ新NISAが始まるなら、それから口座を開設すればいいですよね?
いやいや、もったいない。開始後は混むので今から始めましょう!
新NISAが始まると、しばらくは口座開設手続きも混雑。通常より時間がかかることが予想されます。「今すぐつみたてNISAの口座を開設しておけば、新NISA口座は自動的に開設され、新たにつくる必要はなし。現行の非課税投資枠も使えるので、始めるなら早い方がお得です!」
23年内に口座がつくれたら現行の制度は使えるの?
もちろん使えます!
年内にNISAの口座を開設すれば、今年の分の非課税投資枠を使えます。「一般NISAより非課税投資期間が長く、20年運用できるつみたてNISAがおすすめ」。
CASE2 やってるけどイマイチわからない〈ウサギさん〉
もうちょっと積み立てたい気はあるのだけど……。大変なのはムリ!
つみたてNISAで月3万円ずつ投資中。慣れてきたので、もう少し投資を頑張りたいけど、ややこしいことなしにできるものって?
十分ご立派!同じ銘柄を新NISAで積み増ししては?
来年からはつみたてNISAに投資できませんが、新NISAのつみたて投資枠で同じ商品が買えます。「もともとつみたてNISAは長期投資で資産形成しやすい商品が揃っているので、同じ商品なら安心。非課税投資枠が年120万円に増えるので、積立額をアップしてみて」。
新NISA以降
つみたてNISAは非課税保有期間が終わるまで売らずに持ち続けよう
+ 資金に余裕があるなら
新NISAつみたて投資枠でつみたてNISAと同じ投信を、金額を上げて積み立てて
CASE3 この機会にいろいろ投資してみたい!〈キツネさん〉
新NISAでつみたて投資も株主優待もやりたい!何から始めましょ!?
新NISAが始まったら、投資でお金を殖やしてみたい!ちゃんと勉強もしているから、投資信託も株もすぐ試してみてもいい?
焦らないで!ライフプランに合わせてゆるーく長ーく運用するのが正しいつきあい方ですよ
まず、なぜ投資するのかを整理して。「何年後にいくら必要かをざっくり書き出すと、投資期間や取るべき手段が見えてくるはず。基本的に初心者は、リスクを分散でき、資産形成しやすいインデックス投資信託の長期積み立てを軸にするのがおすすめです」。
● 子どもの大学入学時は200万円用意したいな
● 定年後は月10万円くらいずつ取り崩せるといいかも
最後にこれだけ覚えていって!新NISAは「資産を殖やしながら使える」制度
新NISAは一生涯使える非課税投資制度。つまり、老後資金を積み立てるだけじゃなく、将来使うときも有効。長い目で見たプランを立てるのがコツなんです!
例えるならコツコツ育てながら食べられる果実です
新NISAは老後もずーっと利用可能。「定年して積み立てをやめた後も運用を続ければ、毎月取り崩すお金を非課税で受け取れてお得。しかも運用で少しずつ殖やせるから、普通預金に預けておくより、資産も長持ち!」。
結局「新NISA」で選ぶなら何を選べばいいの?
● 信託報酬が0.3%以下
● 純資産総額100億円以上
の投資信託を選ぼう
投資信託はプロが運用。1つの商品でたくさんの株式に分散投資できる。「長期運用が前提なので選ぶ際は保有中に経費としてかかる“信託報酬”が低いものを。商品の継続性の目安となる“純資産総額”)が十分かもチェック」。
おすすめは全世界株式インデックス・ファンド
投資信託のカテゴリーのひとつ。「全世界の株式が対象なので広く分散でき、世界経済の成長とともに資産を殖やせる可能性が高まります」。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)/三菱UFJ国際投信
「Appleやマイクロソフトなど米国の主要株から新興国までをカバー。業界最低水準の信託報酬を約束し、純資産総額も十分」。
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド/SBIアセットマネジメント
「信託報酬、純資産総額ともに安心できるスペック。世界の大型株だけでなく、中・小型株にも投資するのが特徴です」。
※この特集で紹介している情報は23年9月25日現在のものです。※投資には元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
<教えてくれた人>
金融教育家 塚本俊太郎さん
外資系運用会社勤務後、金融庁金融教育担当として高校や大学で金融の授業を行うほか小学生向けの「うんこお金ドリル」を作成。YouTube「塚本俊太郎の金融リテラシーチャンネル」が人気!
参照:『サンキュ!』2023年12月号「新NISA丸わかりBOOK」より。掲載している情報は2023年10月現在のものです。監修/塚本俊太郎 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部