【新NISA】一生お金に困らない!『35歳から』『45歳から』シミュレーション

2024/01/07

「老後のお金を備えたいけど、収入は増えないし支出はどんどん増えそうだし、どうすればいいの!?」そんな人こそ、「新NISA」がおすすめ。積み立てから取り崩すまでのイメージをお見せします!

外資系運用会社勤務後、金融庁金融教育担当として高校や大学で金融の授業をしたり、小学生向けの「うんこお金ドリル...

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新NISAを活用すれば、老後も資産を殖やせるんです

コンセプトの「つみたて」テキストとコインが付いた木製のブロック。
Seiya Tabuchi/gettyimages

新NISAは、現行のNISAより投資可能額が増え、新規で投資できる期間と非課税で運用できる期間が無期限になる、“一生涯使える非課税投資制度”です。お得に活用するコツは、「収入があるうちに無理のない金額を積み立て、老後は必要な分だけ取り崩しながら運用を続けること」。普通預金に預けるよりも資産が長持ちします!

そもそも新NISAとは……

24年1月から始まる、個人が非課税で投資できる制度のこと。積み立てで買う投資信託がメインの“つみたて投資枠”、株式投資もできる“成長投資枠”があり、今回のシミュレーションはつみたて投資枠を活用しています。

CASE1 35歳から定年まで無理せず積み立て!

■35歳
想定利回り7.2%(注1)の株式100%で月1万5000円ずつ積み立て

■45歳
投資総額 180万円
運用利益 79万円 
合計 259万円

■55歳
投資総額 360万円
運用利益 419万円
合計 779万円

■65歳 定年
投資総額 540万円 
運用利益 1280万円
合計 1820万円
◇想定利回り3.6%で月10万円ずつ取り崩しSTART
65歳で資産の半分を現金化して、その後は株式の比率を50%に維持する想定
「資産は一括売却せず、毎月少しづつ取り崩すことも可能。残りの資産は引き続き運用しておけば、老後もお金を殖やせるんです!」

■75歳 取り崩し開始から10年後
資産残高 620万円

■86歳9ヶ月(注2) 取り崩しから21年9か月後まで資産が持つ!

※一時的にマイナスになることもあります。

CASE2 45歳以降から始めるなら、積み立て額を増やそう!

■45歳
想定利回り7.2%の株式100%で強気で月3万円ずつ積み立て

■55歳
投資総額 360万円
運用利益 158万円
合計 518万円

■65歳定年
投資総額 720万円
運用利益 838万円
合計 1558万円
「あと5年働いてもっと積み立て!」

■70歳
◇想定利回り3.6%で70歳から月15万円ずつ取り崩しSTART
70歳で資産の半分を現金化して、その後は株式の比率を50%に維持する想定

■81歳 取り崩開始から10年後 
資産残高 620万円

■88歳3ヵ月
取り崩しから18年3ヵ月後まで資産が持つ!
もし、月10万円ずつ取り崩すと、105歳5ヵ月まで資産が持ちます

※一時的にマイナスになることもあります。

データ出典:「MINKABU(みんかぶ)」投資信託・資産運用シミュレーション
https://itf.minkabu.jp/simulation/calculator
このシミュレーション結果は将来の運用成果を保証するものではありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
注1 公的年金の管理・運用を行う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が試算する外国株式の想定利回り
注2 日本人女性の平均寿命87.09歳(厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」参照)を基準に作成

新NISAで資産形成するコツ5

家モデルで日本円紙幣を数える女性。不動産、住宅、住宅ローン、日本の現金、税金、不況経済、インフレ、投資、金融、貯蓄のコンセプト
Panuwat Dangsungnoen/gettyimages

投資に回すお金は“当面使う予定のないお金”にしよう

投資は、万一働けなくなった場合に失業手当などが下りるまでの生活費、10年以内に必要な子どもの教育費など、暮らしを回せる貯蓄を確保してから始めよう。

◆貯蓄は3つの財布に分けよう

・3~6カ月分の生活防衛費
・10年以内に使う予定があるお金
・当面使う予定のないお金

ここを投資資金に!

積み立て額は、家計状況に合わせて増減してOK!

シミュレーションの積み立て額は一律だけど、実際は変更OK。「収入が多い時期に増額」「教育費がかかる時期に減額」など、ムリのない範囲で続けよう。

販売台帳に記入する日本人女性
mapo/gettyimages

・新NISA「つみたて投資枠」の年間投資枠は120万円

長期投資が前提だから、株価が下がっても気にしない!

株価は上下するのが前提。積立投資は長期間かけてお金を殖やす投資法なので、積み立て額の調整以外は、取り崩しが必要な時期まで口座は放っておこう。

50歳になったら、年金受給額を調べて取り崩し額を試算!

計算機で計算を行う高齢者の手
kazuma seki/gettyimages

50歳から「ねんきん定期便」に記載される年金見込額を確認し、老後、月々取り崩す額を試算。夫とも、老後の暮らし方を具体的に話し合う機会を持とう。

積み立て期間を延ばすためにも、“健康寿命”を延ばすのが大切!

一般的に定年とされる65歳以降も、働けば給与を受け取れます。今から将来長く働ける健康な体作りを意識することは、積み立て期間を延ばす重要なコツ!

新NISAの投資期間は無期限!

※情報は、23年10月末現在のものです。

<教えてくれた人>
金融教育家 塚本俊太郎さん
外資系運用会社勤務後、金融庁金融教育担当として高校や大学で金融の授業をしたり、小学生向けの「うんこお金ドリル」を作成。Eテレ「趣味どきっ!今日から楽しむ『金育』」講師。24年1月に新NISA編放送予定。

参照:『サンキュ!』2024年1月号「始めてから老後までをシミュレーション!新NISA」より。掲載している情報は2023年11月現在のものです。監修/塚本俊太郎 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部

 
 

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