ちまちま削るより効果大!3大固定費の見直しでガツンと減らす方法!
2020/07/05
家計のなかでも固定費は一度見直しして下げられれば、その料金がずっと続くので、その分貯蓄に回せます。「必要だから」といってほったらかしにせず、今こそ見直ししてみましょう。プロのアドバイスで驚くほど節約できちゃうかも!?
<教えてくれた人>
畠中雅子さん
ファイナンシャル・プランナー。3人の子どもを持つ親として、実体験に基づくアドバイスに定評がある。最新著書は、黒田尚子さんとの共著『病気にかかるお金がわかる本』(主婦の友社)。
1 生活の変化に応じて、保障内容を見直しするのが、保険料を抑えるコツ!
「子どもの誕生や進学、住宅を購入、転職したときなど、ライフステージが変わるごとに必要な保険の保障額も変わってくるので、小まめに見直しすることが大切です」と畠中さん。特に、保険に加入後一度も見直していない、保障内容や特性をよく理解していないという人は、必要以上に保険料を支払っている場合もあるので要注意。「保険料をより抑えたいなら、掛け捨てタイプの定期保険や収入保障保険で最小限必要な保障をカバーするのがおすすめ!」。
こんな人は今すぐ保険を見直ししよう!
□結婚し、家族が増えてからも、独身時代の保険を継続している
□家族や知人から勧められた保険にそのまま入っている
□転職、退職、離婚などで収入が減ったが、同じ保険を継続している
□住宅を購入したあと、保険を見直ししていない
□現在加入している保険の特性、保障内容を把握していない
□現在加入しているのは、貯蓄型保険が中心
□保険料の負担が重くて、全然貯蓄できていない
上記で、1つでも当てはまれば保険の見直しを!
保障内容や目的が適していない場合は、保険料を下げられる可能性があります!
今必要な保障内容をチェック!
【死亡保障】子どもの成長とともに、保障額を徐々に減らしてOK!
死亡保障は、子どもが小さい時期こそ手厚くしておくのが基本です。「子どもが成長すると必要な保障額が減っていくので、10年満期の定期保険で、保障額を下げながら更新していけば保険料の負担を減らせます。終身保険をすすめられた場合は、保険料負担が重くなるので、保障額は500万円程度に留め、定期保険などの掛け捨て保険で必要な保障額をカバーしましょう。
持ち家があり、団体信用生命保険に加入していれば保障額を下げてもOK。また、自営業は厚生年金や企業保障がないので、保障額を高めに設定しておく必要があります。
【医療保障】保障内容がシンプルなものほど割安に!
医療保障は一生涯続く終身タイプで、老後に負担をかけないよう60歳払済を選ぶのがベスト。「保障内容は入院と手術だけのシンプルなほうが保険料を抑えられます。がんの保障については、高額療養費制度もあるので、医療保険の特約でも充分カバーできます」。
健康診断書の提出で割引に!?
最近は、健康診断の結果に応じて保険料の一部がキャッシュバックされたり、毎日の歩数によって保険料が割引になるなど、健康を意識した保険が続々と登場。「健康だと保険料がムダ」という認識が変わるかも!?
【学資保険】15歳(子年齢)までに払い終えて、教育費増加に備えて
「教育費目的の保険なので、返戻率が104%以上かどうかを確認して!これから入る場合は、子どもが1歳までに加入するのがベスト。10~15歳までに保険料を払い終える短期払いなら、より返戻率が高く、塾代などが増える時期の負担を軽くすることができます」。
貯蓄型保険はここに注意!
「終身保険や養老保険などの貯蓄型保険で、予定利率が3%以上であれば、無理に解約する必要はありません。今は、以前のように返戻率が高い商品が販売されていないので、保険だけで貯めるのはむずかしいでしょう」。
●中途解約すると、受け取れる額が支払った保険料総額より下回る場合がある
●「外貨建て保険」は、為替レートの影響を大きく受けるため、投資の知識が乏しい人には不向き
2 格安スマホだけでなく、プランの見直しで通信費の大きな節約になることも!
「通信費はある程度かかっても仕方ない」「手続きが面倒」とあきらめていませんか?それでは貯蓄は殖やせません。例えば、格安スマホへ乗り換えるだけで料金が半額以下になる例も。大手キャリアや固定電話でも、オプションやプランを見直せば、年数万円単位の節約が可能に。心当たりがないかチェックして!
Check!
□使っていない有料オプションがある
□通話をほとんどしないのに、通話し放題に入っている
□家にWi-Fiがあるのに、大容量のパケットプランのまま
□家族割、セット割などを利用していない
□大手キャリアにこだわらず、料金を下げたい
3 ガソリン代、自動車保険料など車関連費は、維持費の差をシミュレーション
車本体の購入費はもちろん、年間でかかる維持費の負担が大きい分、見直し効果も大!車が必須な家庭は、税金などが安い軽自動車や燃費のいいエコカーに乗り換えることも検討して。車に乗る機会が少ないなら、思い切ってカーシェアリングなどを利用するのも一案です。年間維持費を試算して、見直しましょう。
Check!
□車種や車の大きさにはこだわりがない
□車を利用するのは、月5回以内だ
□駐車場代が月5000円以上かかっている
□自動車保険は、ずっと同じものを利用している
□車本体代はローンを組んで支払っている
私たちも固定費を見直しして貯めました!
大型車へのこだわりを捨て、年12万円削減!(『サンキュ!』読者 栗林景子さん)
前はキャンプ目的で大型のファミリーカーに乗っていたけど、意外と出番が少なく、維持費も高額。軽自動車に替えたら、燃費や保険などあらゆる費用が安くなってお得に。大型車でなくても、キャンプは充分楽しめました。
格安スマホ、軽自動車に替えて、年20万円以上節約!(サンキュ!アンバサダー トマさん)
まず自分が格安スマホにして、問題なく使えることを伝えたうえで、夫も乗り換えを。車は年間維持費の差を数値化して見せたら、夫も納得して軽自動車に乗り換えてくれ、その分貯蓄が大幅アップ!
参照:『サンキュ!』2020年7月号「誰でも月1万円必ず貯まる!」より。掲載している情報は2020年5月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部
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