年収400万円台で年168万円貯めた!ポイントは支出の見直し+在宅ワーク
2024/04/21
人にはなかなか聞きづらい、ほんとの貯蓄額。貯蓄や支出に関する『サンキュ!』独自の調査結果と、年収400万円台のリアルな家計表をご紹介。支出の見直しと在宅ワークで年168万円貯めたやりくりの秘訣とは?
<教えてくれた人>: 家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭
マイエフピー代表。これまでの家計相談件数は2万6000件超。自身もNISA制度を活用し資産形成中。『知識ゼロ...
- 年収400万円台 年150万円以上貯める達人が多い!
- 支出の見直し+在宅ワークで年168万円貯めてた!
- 奨学金返済、割高な通信費、使っていないサブスク……。固定費を優先的に削る
- 月末、“財産目録”を書き出してわが家のお金を見て把握する
年収400万円台 年150万円以上貯める達人が多い!
年収300万円台の家計と比べて、年間貯蓄額が多い人の割合が増加。中には、年210万円以上貯めている人も。「妻の稼ぎ足し分は全額貯蓄する」という人もいました。
Q 年間いくら貯めていますか?
把握していない:6%
貯めていない:11%
1万~30万円未満:6%
30万~60万円未満:21%
60万~90万円未満 :11%
90万~120万円未満 :15%
120万~150万円未満:6%
150万~180万円未満:15%
180万~210万円未満:3%
210万円以上:6%
【横山さん's advice】
収入のためだけでなく妻が稼ぐのは“家庭の命綱”になる!
収入源を1人にしないのは、稼ぎ手が体調を崩すなど、万一のことが起こったときの不安を軽減する効果も。外で働くのが難しい場合は、在宅ワークやフリマアプリで稼ぐなど、ムリのない範囲でOK。
支出の見直し+在宅ワークで年168万円貯めてた!
結婚当時、正社員で働いていたMさん。長男の妊娠をきっかけに退職し、家計管理に励みました。しかし1年後、貯蓄が増えない通帳を見るのが苦しくなり、クラウドワークスを通して、家でできる仕事に応募。
現在は、業務委託として週5日9:30~13:30在宅ワークをし、すき間時間にモニターアンケートなどで収入を得ています。「家計のムダを省きつつ収入を増やして、貯めるペースをつかみました!」。
<教えてくれた人>
Mさん(北海道 35歳)
夫(30歳)、長男(5歳)、二男(1歳)、実母(62歳)の5人暮らし。持ち家一戸建て。現在、業務委託で週5日の在宅ワーク中。
◎Total Money Data◎
夫月収(手取り) 30万円
妻月収(手取り) 9万円
夫婦ボーナス(年間・手取り) 0円
夫年収(手取り) 360万円
妻年収(手取り) 108万円
月貯蓄額 14万円
年貯蓄額 168万円
総貯蓄額 1100万円(銀行預金802万円、投資資産298万円)
●1カ月の家計表
<収入>
世帯月収(手取り) 39万円
児童手当 2万5000円
<貯蓄>
先取り貯蓄 14万円(現金6万9000円、つみたてNISA3万5000円、個人年金1万1000円 児童手当2万5000円)
<支出>
特別出費積み立て 3万円(車検代、美容院代、イベント代など)
住居費 6万3000円
水道・光熱費 2万9000円
通信費 7000円
保険料 1万9000円(夫の医療保険5000円、収入保障保険4900円、定期保険4000円、妻の医療保険3100円、子どものコープ共済2000円)
ガソリン代 1万3000円
夫交通費 1万2000円
幼稚園給食費 4000円
食費 5万5000円
日用品費 9000円
レジャー費 5000円
医療費 5000円
被服費 1万4000円
夫小遣い 5000円
妻小遣い 5000円
奨学金返済、割高な通信費、使っていないサブスク……。固定費を優先的に削る
支出を減らす為に、家計を圧迫している固定費を洗い出し。夫婦の奨学金を繰り上げ返済し、携帯電話は最安値のプランに変更。「幽霊会員だった夫のスポーツジムは即退会してもらいました」。
月末、“財産目録”を書き出してわが家のお金を見て把握する
月末、“家にあるお金”をノートに書き出すのが習慣。月によっては、大きい支出で資産が減ることもあるけれど、金額の上下を把握しておけば、必要以上に不安になるのを防げます。
●全部書きます!
□ 銀行口座の残高
□ 証券口座の金額
□ 特別出費用積立金
□ 住宅ローンの残高
欲しい物はあきらめない。本気でリサーチして20万円のダイニングテーブルを購入予定
大切なお金だからこそ、使うときの妥協は一切無し。「ダイニングテーブルは、サイズ、素材、口コミを徹底的に比較して、本命品に出合えました!」。
<教えてくれた人>
家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭さん
マイエフピー代表。相談の現場にこだわるFPで、これまでの相談件数は2万6000件超。最新刊は『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』(インプレス)。
参照:『サンキュ!』2024年5月号「年収別読者300人の収入・貯蓄・支出・投資大調査Special」より。掲載している情報は2024年3月現在のものです。撮影/Mさん 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部