老後に助かった!と思うはず!「ちょいたし貯金」のススメ
2020/07/06
生活費以外にも突発的にお金がかかるのは老後も同じ。プロがお金のかかりどころをアドバイス!今からちょっとずつでも貯めておくと、老後を迎えるころにはまとまった金額に!コツコツ貯めた自分に「ありがとう」と思う日がきっと来ます♪
<教えてくれた人>
畠中雅子さん
ファイナンシャル・プランナー。生活者に寄り添う家計アドバイスが大人気!老後のお金と暮らし事情にも詳しい。『病気にかかるお金がわかる本』(共著・主婦の友社)など、著書は70冊を超える。
生活費以外に必要なお金たち。今から少額ずつでも備えておくと安心ですよ!
「『年金生活になったら貯蓄を取りくずすのがとにかく怖い』と言う人が多いです。老後も特別出費はなにかとかかるので、目的を決めてちょっとでも貯めておくと心積もりができて安心ですよ」と畠中さん。
例えば冷蔵庫の買い替えで貯蓄から20万円下ろすのは痛手だけど、ちょいたし貯金が10万円あれば大助かり!全額はまかなえなくても、たしになる程度で充分!必要なものを無理のない範囲で貯めてみて。
20年間貯めるつもりで、月の貯蓄額を出してみました!
教育費や住宅ローンで厳しい今は、月1万円以内で無理せずに!
家電の買い替え代【月5000円】
15年に1回は買い替えの必要あり!備えておくと、将来最新の物を選べるゆとりが♪
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビ、エアコンなど生活必需品だけでも結構な数。長生きの時代なので少しでも貯めておこう!最新の省エネ家電が買えて電気代が減るかも。
インプラント代【月3000円】
1本あたりが高価。歯は健康寿命にもかかわるから重視して!
歯が抜けたとき、最近は入れ歯のほか、人工の歯を埋入するインプラントも人気!1本30万円以上するけれど、歯が悪いと糖尿病や認知症になるリスクが上がるというデータもあるので、お金をかける価値あり。
家のリフォーム代【月3000円】
傷みやすい水まわり中心に必要不可欠。老後に大きなローンを背負わないで。
リフォーム代の目安はトイレ10万~20万円、浴室100万円、キッチン200万円。ちょいたし貯金をもとに優先順位を考えて1カ所ずつ行えば、老後にローンを組まずにすみます。
白内障の治療代【月1000円】
年を重ねると避けて通れない目の病気。高額になる可能性があるので備えを。
70代以降は8割以上が白内障にかかるそう。手術をすると両目で約10万円、中には50万円以上かかる場合も。目が悪いと不便で生活の安全にもかかわるのでぜひ備えて。
リタイア記念旅行代【月1000円】
夫の定年退職を祝して、夫婦2人で旅行はいかが。
必要経費だけでなく、第二の人生を楽しむためのお金も貯めておくと気分がアガる♪月1000円でも20年で24万円も貯まり、思い出に残る豪華旅行が楽しめますよ!
運転免許証返納後の交通費【月1000円】
通院などの外出でタクシーの利用が増えると意外な出費に!!
運転免許証を返納後も、通院や買い物など外出する用事はあるもの。電車やバスが少ない地域に住んでいると、タクシーを使う機会が増えて交通費がかさむこともあるので心積もりを。
免許証を返納すると、自治体によっては送迎のサービスを受けられることも
各自治体では免許証を返納した人にさまざまな特典を用意。バスのフリー乗車券、タクシー代の割引サービスのほか、ある自治体では送迎サービスつきの美容院も。詳細は「高齢運転者支援サイト」を検索!
老後の趣味代【月1000円】
明るく元気な老後のためには友達と遊ぶこともとっても大切。
老後は自由な時間が多いので、気の合う友達とランチやお出かけに使えるお小遣いがあると充実します!前からやってみたかった楽器の購入費や習い事の入会金に充てても。
※掲載された情報は2020年5月8日現在のものです。
参照:『サンキュ!』2020年7月号「老後の不安がなくなるお金BOOK」より。掲載している情報は2020年5月現在のものです。監修/畠中雅子 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部
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