最近イライラして、怒りっぽい…それ「春」のせいかも?東洋医学の観点から原因を解説
2024/04/02
なんだか、最近「イライラする」「怒りっぽくなった」ということはありませんか?余裕が無いのか、性格が悪くなったのかと心配する前に知っておいてほしいのが、春はイライラしやすい体質に傾きやすい時季だということです。
今回は、春のイライラ対策について、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
何で春はイライラしやすいの?
東洋医学(中医学)では、春になり暖かい陽気になると「肝実(かんじつ)」という体質に傾きやすくなると考えます。暖かい陽気が五臓の「肝(かん)」の働きをオーバーヒートさせてしまうのです。
体の中でオーバーヒートがおこって、頭から湯気が出るかのように氣(き)というエネルギーが上昇して、イライラしたり、怒りっぽくなってしまいます。
・頑張りすぎる性格
・目が乾きやすい
・目が充血しやすい
・顔がほてる
・口の中に苦みを感じる時がある
・口が渇きやすい
などの傾向がある方は、特に対策することをオススメします。
セルフマッサージで対策
五臓の肝の働きを整えるツボは、足の付け根→内太もも→足の親指にかけて道のように点在しています。ここをマッサージすることで、ツボが刺激されオーバーヒートした肝の働きを落ち着ける効果が期待できます。
足の付け根から内太もも→ふくらはぎの内側→足の親指に向けて、手の親指の腹で心地よい程度に圧をかけてマッサージします。10回程度行いましょう。
また、肝実タイプの体質の方は、ストレスを溜めやすく、呼吸が浅くなってしまいがちなので、寝る前などリラックスできるタイミングに3~5分程度、息を長く吐く事を意識しながら、深呼吸をするのも効果的です。
オススメの食材は?
肝をいたわってイライラしやすい体質を抑える「平肝(へいかん)」作用のある食材は、
アロエ、クレソン、セロリ、いちご、豆苗、トマト、ピーマン、あなご、パパイアなどです。
意識して食べることで、穏やかな気持ちに整えたいですね。
身近な人にイライラや怒りの態度をぶつけてしまった後は、自己嫌悪に陥ったり、性格が悪くなったのではないかと自分を責めたりしがちですよね。ですが、体のコンディションで感情が左右されることもあります。心と体は繋がっています。イライラすることが多いことで「肝(かん)」を弱らせる悪循環になることもあるんです。
心も体もバランスよく整えて春も心地よく過ごせますように。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中。Instagramは「@keiko89zen」。
編集/サンキュ!編集部