秋になると「ついお菓子を食べすぎて太った」「気づけば肌や体がたるんできた」といった声をきくことがあります。
ですが、秋冬に太らない人がいるのも事実です。違いは何でしょう?
答えは、体質と食べ方のルールにあります。今回は薬膳や中医学の視点から、秋に気をつけたい体質別のケアポイントを看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。

秋に太りやすい理由は?
まずは季節特有の太りやすい理由を知っておきましょう。
はじめに、食欲の秋は夜が長いということです。夜が長くなると、つい小腹を満たしたくなりがち。間食・夜食が増えてカロリーオーバーになりやすいんです。
さらに、秋が旬のぶどうやなし、サツマイモや栗などはカロリーが高く、スイーツに加工されるとさらにカロリーが上がります。
加えて、寒さが苦手などの理由で体を動かす機会が減少すると代謝が落ちやすくなります。代謝が落ちると、摂取したエネルギーが体脂肪として蓄積されやすくなり肥満の原因になります。
【体質別】食べ方のルール
水太りタイプ
特徴
冷え性、体が重い、夕方に足がむくむ。無性に塩分を欲するときがある。
太る原因
余分な水分が滞りむくみやすい。また、むくみが続くと、脂肪細胞が大きくなりやすいことがわかっています。
食べ方ルール
温かい汁物を一品加えましょう。生姜、はと麦などを入れると「余分な水分」を排出しやすくなります。夜はアルコールや塩辛い食べ物を控えるのがオススメです。
溜めこみタイプ
特徴
体が重だるい ぽっちゃりした体型 口の中がねばつきやすい 脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものが好き
太る原因
老廃物が体に溜まりやすい。
食べ方ルール
脂っこいものや甘いもの、味の濃いもののとり過ぎは老廃物を溜めがちな体質になる大きな原因です。少量を良く噛んで食べるなど満腹感を得る工夫をしましょう、また、過食で胃に負担をかけることの無いように食事量を調整しましょう。
ストレスタイプ
特徴
イライラやストレスで過食に走りやすい。空腹感が無くても食べ物に手が伸びがち。
太る原因
夜のリラックスタイムに食べてしまう。特に甘いものやアルコールでカロリー過多になりやすい。
食べ方ルール
夜は柑橘類やハーブティーを取り入れ、リフレッシュして食欲を鎮める。リラックス法として深呼吸や軽いストレッチも効果的。
ダイエットや健康づくりに大切なのは「自分の体質を知り、それに合った食べ方を選ぶこと」です。突然食習慣をガラッと変えるのはストレスになると思いますので、控えるのであれば、少しずつ量や頻度を減らすなど、心理的に負担の少ない方法を選ぶと、食習慣の改善ケアが継続しやすいですよ。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持ち2019年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部