【野菜のプロ監修】「じゃがいも」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使いきろう!
2022/04/21
この記事では、「じゃがいも」の冷凍・冷蔵・常温それぞれ保存方法について解説しています。
また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?じゃがいもの適切な保存方法や期間を紹介
じゃがいもは、長期間の保存が可能な食材ですが、保存の仕方によっては、水分が抜けてしわしわになってしまったり、芽が出てしまったりします。
じゃがいもは常温保存が基本とされています。光のあたらない涼しい場所に保存しましょう。気温の高い時期には、冷蔵庫を利用した保存も可能です。
また、じゃがいもは冷凍に向かないとされていましたが、ポイントを押さえて冷凍保存すれば、常温保存より長持ちさせることも可能です。
ここでは、じゃがいもを保存する方法ごとの保存可能な期間の目安を解説します。
冷凍保存
食材の保存期間をいちばん長くすることができる保存方法は冷凍ですが、じゃがいもは冷凍保存が向かないとされていました。食感が損なわれ、保存可能期間も常温保存の半分ほどでした。
しかし、近年のじゃがいも保存の新常識では、じゃがいもを丸ごと冷凍保存しても4カ月程度保存可能といわれています。電子レンジで加熱して解凍すれば、ホクホクの状態を味わえます。
冷凍保存で水分が抜けてしまうのを避けるため、じゃがいもは洗って水分をふき取り、食品用ラップで包んで保存用パックに入れて冷凍します。
冷蔵保存
冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、保存期間は1~2カ月程度です。買ってきたままの状態で野菜室に入れるのではなく、1個ずつキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れて保存しましょう。
野菜室は乾燥しているため、買ってきたままの状態ではじゃがいもの水分が抜けて、おいしくなくなってしまいます。キッチンペーパーとポリ袋で、適度な水分を保ったまま野菜室で保存しましょう。
常温保存
じゃがいもは常温保存が基本とされています。とくに暑い時期を除けば、涼しくて湿気の少ない場所に置くことで、3~4カ月ほどは常温保存が可能です。光があたると発芽を促進したり変色したりするため、光のあたらない場所に保存するのがベストでしょう。
じゃがいもを1つずつ新聞紙で包んで保存するのもおすすめです。じゃがいもは10℃前後の気温で保存すると発芽のスピードをおさえることができるので、暑い時期や適した保存場所がない場合は冷蔵庫を利用するようにしましょう。
食べないほうがいいじゃがいもの目安
じゃがいもの芽や緑色の皮には、「ソラニン」や「チャコニン」という物質が含まれており、摂取すると下痢や腹痛、めまいなどの症状がでます。症状が重ければ死に至る危険性もあり、食べずに廃棄する必要があります。
しかし、これらの部分を取り除く方法もあります。芽が出たら、芽の部分は包丁の角などを使ってえぐりとりましょう。皮が緑の場合は厚めに皮をむいて、緑の部分がなくなったじゃがいもを食べるようにしましょう。
じゃがいもは腐ってしまうよりも、芽と緑に変色した皮が危険であることを覚えておきましょう。
じゃがいもを使ったおすすめレシピ
じゃがいもを使った料理には、古くから親しまれている定番ともいえるものがたくさんあります。ここでは、じゃがいもの定番料理とは一風変わったレシピを紹介します。
定番とはまた違った味を試したいときに作ってみてはいかがでしょうか。
おすすめレシピ1:チキンとポテトのタジン風
「チキンとポテトのタジン風」は、野菜と鶏肉を使ったタジン鍋で作るような仕上がりになる蒸し煮料理です。じゃがいもがホクホクとした食感に仕上がり、煮物や炒め物とは違うじゃがいもを味わえます。
調理時間は25分の想定ですが、15分は蒸し煮にかかる時間であるため、調理の手間はあまりかかりません。追加の一品としてもおすすめです。
おすすめレシピ2:鶏とじゃがいもとしいたけのバター照り焼き
「鶏とじゃがいもとしいたけのバター照り焼き」は、レシピ名のとおり、鶏肉とじゃがいもを甘辛い照り焼きのたれで蒸し焼きし、バターをからめた料理です。ビタミンAが豊富な鶏肉と、ビタミンCが豊富なじゃがいもを使った、免疫力をアップさせられる料理です。
おすすめレシピ3:じゃがいもとベーコンのカルボナーラ風うどん
「じゃがいもとベーコンのカルボナーラ風うどん」は、カルボナーラソースの具材にじゃがいもを加えたレシピです。ベーコンのみが具材となることが多いカルボナーラですが、このレシピではベーコンとタッグを組むじゃがいもが存在感ある具材となります。
麺はスパゲティではなくうどんを使い、具材にじゃがいもが加わっているため、食べごたえのある料理といえるでしょう。
おすすめレシピ4:ハッセルバックポテト
「ハッセルバックポテト」は、じゃがいもを皮までまるごと楽しめる料理です。じゃがいもの芽を取り除いて、切り込みを入れ、じゃがいもの形のまま焼くことにより、皮の香ばしさもたのしむことができます。
スウェーデン生まれのハッセルバックポテトは、チーズをのせたり、マヨネーズを塗ったり、アレンジも豊富です。お酒のおつまみにもなるため、作ってみましょう。
おすすめレシピ5:鮭とじゃがいものバター醬油煮
「鮭とじゃがいものバター醬油煮」は、圧力鍋を使うことにより、短い調理時間でも鮭とじゃがいもに味がしっかり入るレシピです。通常なら時間のかかる煮込み料理を、圧力鍋を使って短い時間でおいしく仕上げています。
じゃがいもの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
じゃがいもは常温で長期間の保存が可能なため、常備しておきたい野菜です。じゃがいもの正しい保存方法を理解し、できるだけ長く、おいしく保てるように保存しましょう。
保存方法を正しく理解していれば、保存場所の気温や光のあたり具合なども考慮して、保存方法を変えられるようになります。じゃがいもをむだなく使いきるためにも、しっかり覚えておきましょう。