じゃがいも

あなたも間違えてるかも!?やってはいけないじゃがいもの保存方法

2024/09/19

常温で長期間保存できる野菜の代表格とも言える、じゃがいも。簡単に日持ちするからと、ついつい油断してあまり気をつけずに保存している人も多いのではないでしょうか。

しかし、野菜のプロからすると「それやめて!」と言いたくなる保存方法をしてしまっている人も多いようです。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やってしまいがちなじゃがいもの保存のNGを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

>>>植松愛実の記事をもっと見る

【NG1】明るい場所で保存する

キッチン

じゃがいもは常温で保存がきく野菜なので、キッチンの空いた場所にネットで吊るしたりカゴや紙袋に入れたりして置いておく人も多いと思います。ただ、その保存場所の「明るさ」に注意が必要です。

じゃがいもは日光を浴びると芽が出てしまうことが知られていますが、じつは日光でなくとも、キッチンの照明でも近い効果が出てしまうことがあるのです。そのため、棚の陰になっているところなど、できるだけくらいところを選びましょう。

また、キッチンでの保存に関しては、高温になりやすいコンロや炊飯器などからできるだけ離れた場所にしましょう。できればキッチンではなく風とおしのよい廊下や玄関がおすすめです。

【NG2】玉ねぎといっしょにネットに入れる

木の表面の枝編み細工品バスケットに入ったジャガイモと玉ねぎの接写
Wirestock/gettyimages

玉ねぎもがじゃがいもと同様に、常温でネットに入れて吊るす人が多い野菜です。ただ、この2つをまとめて同じネットに入れるはやめてください。

というのも、玉ねぎはじゃがいもよりやわらかく、いっしょに入れてしまうと玉ねぎが傷んでしまうため。最悪の場合、じゃがいもに押しつぶされて溶け始めた玉ねぎの腐敗がじゃがいもにも移って、すべての野菜がダメになってしまいます。

筆者は出張料理の仕事で、じゃがいもとにんじんをひとつのネットに入れて吊るした結果、にんじんが溶けてしまった現場を目撃したこともあります。にんじんはいっしょに入れる入れないという話の前に、そもそも冷蔵庫に入れていただきたいのですが、とにかくじゃがいもをほかの野菜と同じネットに入れるのはやめましょう。

【NG3】冷蔵室に入れる

冷蔵庫

気温の高い時期はじゃがいもを常温でなく冷蔵で保存するべきですが、それでも冷蔵室に入れるのはNG。たとえ真夏でも冷蔵室内はじゃがいもにとって「寒すぎる」環境で、低温障害という現象を起こして変色してしまうためです。

初夏から秋口にかけての暑い時期は、野菜室に入れるようにしましょう。もし野菜室がないタイプの冷蔵庫を使っていてやむを得ず冷蔵室に入れる場合は、じゃがいもが低温になりすぎないよう新聞紙などで包んで、冷気の吹き出し口からできるだけ遠いところに置きましょう。

コツをおさえて長期保存のメリットを最大限に引き出そう

じゃがいもはうまく保存すれば家庭で数カ月は保存できる野菜。とはいえ、実際にはいつの間にか芽が出てしまったり、変色してしまったりした経験のある人も多いのではないでしょうか。

常温保存ができるからといって油断せず、ぜひコツをおさえて正しい方法で保存しましょう。日持ちがよくなるだけでなく、おいしい状態でじゃがいもを食べることができますよ。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND